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表題作アネモネⅢ ~消せない青~

大学生でフローリスト 水無瀬威琉・21歳
エンジェル製菓広報社員 佐倉理久・23歳

あらすじ

威琉を嫌いになることはできない、けれども信じることもできない理久は威琉との別れを決めた。父との再会、そして死・・・恋と同じく過去にも区切りをつけた理久は、ついに卒業式の日を迎える。旅立つ理久の前に再び現れる威琉。青いアネモネの花束を差し出し、その花言葉のままに「待つ」という彼に、理久は待っても無駄だと答えながらも花束を受け取った。就職先の製菓会社で広報部に配属された理久はすべてを忘れるように仕事に集中する。だが、会社の創立記念イベントで花の仕切りを任された理久は担当フローリストの名を聞いて、愕然とする。それは忘れようにも忘れられない、水無瀬威琉その人だった―過ち、罪の自覚、そして償いへ、試練の第三巻

作品情報

作品名
アネモネⅢ ~消せない青~
著者
竹内照菜 
イラスト
祐也 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
竹書房文庫
発売日
ISBN
9784812440872
2.5

(2)

(0)

萌々

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(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

今回はおじいちゃんが主役か?

先月の第二巻で、不覚にも理久のかわいそうな過去に散々泣かされてしまった自分。
今回は就職して、不幸体質の理久にどんな不幸が・・・と再び涙を期待して読んでしまったSでM気質な自分です(汗、)
結論から言うと、スタート早々、原口のじいちゃんとの触れ合いに涙いただきました。
その後の威琉とのシーンにも、つい自分が理久になった気分になってしまいギュっと胸を掴まれて、主人公と一緒に涙をこぼしてしまいましたが、結論、今回は中立です!

”りっくんとクマ”の思い出が強いエンジェル製菓会社へ就職したら、そこの名誉会長が原口のおじいちゃんだったんです!
おじいちゃんは、理久可愛さで、会長なのに毎日のように理久の元に通い、それで社内いじめとかシカトとかあるんじゃないと心配したら、全然ノープロブレム。
上司になった鬼の美系上司・小早川の理久苛めを期待したのですが、それも空振りにおわってしまいガックリ・・・
しかも社屋の裏口正面に、花屋店長の別事業のうどん屋が開業して、理久は相変わらずかわいがられてるし、、、
一体どこで理久は不幸な目にあうのだーーー!?とついつい読者もいじめたくなる理久デス。

そんな彼は創立記念イベントで花を任されることになり、そのフローリストに威琉が指名され、二人でコンビを組んで仕事をしなくてはならなくなるのです。
最初はぎこちないけど、おじいちゃんなんかも間に入って何とか普通に接することができるようになるのですが、車で移動する途中、威琉はたまらなくなって、再度告白をするのです。
理久は、威琉は自分を女の子の代わりにしていると言います。
威琉はその自覚がないのですが、理久が『一緒に笑って幸せになれる人と一緒に生きていきたい』と再び振られるのです。
でもでも~!!亡くなった父親の墓参りで母親と会話したこと、威琉とあってしまったことで、また友達以上恋人未満のような関係になってしまう。
なんだよーーーー!!どうしてこんな展開になるんだ、とそこが不満でたまりません。
またイベントに、理久を家族でなく恋人として見ている梓先輩が音楽で参加することになり、威琉と火花を、と期待したのですが、その辺りもさほど盛り上がりのないまま・・・
最後に一体どうなってしまうの!?と次回に期待を大変に持たせる展開を用意して次へ続きます。

今回は原口のおじいちゃんが出張って理久を守る役でたくさん登場します。
イベントに現れた、おじいちゃんの奥さんが正気を取り戻すシーンが唐突でびっくりしましたが、なんだかこのおじいちゃんが今回の助演男優賞でした。
最後はハッピーエンド間違いないですが、どんな展開で締めてくれるのでしょうか?

3

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