間の楔 6

ai no kusabi

間の楔 6
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神10
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
60
評価数
13件
平均
4.6 / 5
神率
76.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥571(税抜)  ¥617(税込)
ISBN
9784199005565

あらすじ

踪したリキは、特権階級が住むエリアにいるらしい!? 居場所を突き止めたガイは、リキのパトロンがイアソンと知って驚愕!! けれど、イアソンに「これはわたしのペットだ」と所有権を見せつけるように、目の前でリキを嬲られてしまう。嫉妬に眩むガイは、リキを拉致し、イアソンとの全面対決に挑むが…!? 主人とペット──その歪んだ絆で繋がれた究極の執着愛、ついに感動と衝撃の最終巻!! 
(出版社より)

表題作間の楔 6

イアソン・ミンク,タナグラのブロンディー
リキ,スラムの雑種

評価・レビューする

レビュー投稿数8

ハッピーエンドじゃなかった・・・

私的にはハッピーエンドではありませんでした。悲しかったです。やっぱり読んでいると、二人にはちゃんと時間をかけて恋人とかそういう関係になってほしいです。
表紙ではリキがイアソンさんに抱え?られていて、どちらも幸せで、穏やかな顔つきでしたが、最後はあーなってしまうなんて・・・
リキがガイをカッチェに託して、また足が壊れて動けないイアソンさんのそばに戻るところはとても悲しくてなかなか先に進めませんでした。
その後、カッチェがタバコを吸いながら泣く場面で私も一緒に泣きました。
でも、こういう結末だからこそ、この作品は神大作になるんですね。


0

死=成就、の時代性

全巻通してのレビューとさせていただきます。
私の読み方は変則的で、クリスタル文庫1〜6巻+キャラ文庫5,6巻という読み方をしております。

設定はSFで、時代・舞台・状況等、全てしっかり作り込まれている。主人公は「スラムの雑種、リキ」。対する攻めは「タナグラのブロンディ、イアソン」ブロンディというのは、脳だけ生身で他は全身人工体の不老不死の最高の存在、支配階級。
物語は延々とスラムの雑種とブロンディとの相入れなさ、極端な階級社会を基にした支配と服従、また表面的な関係とは真逆のプライドと傲慢さのぶつかり合いを描き続ける。
クリスタル版はひたすらリキの野良猫性 〜どんな性的快楽で支配されようが、オレというものはやらねえんだ、という矜持〜 を描いている感があるけれど、キャラ文庫版のラストはどんな理解も歩み寄りもないはずのイアソンxリキの、知らず知らずに生まれ出でてくる甘さ、または引き摺られて生まれてくるような情、そこを突いてくる。
出戻って再びペットとしての顔見せをするリキ。他の、ハイスペックだが未成熟なペット達とは明らかに違う、成熟し変貌した痴態を魅せるリキの描写。脳だけが生身続きのブロンディを欲情させることが一体どういうことなのか。支配者側からも、ゴミ以下のスラム側からも、全く理解を超えている二人の。
ラストに向けて物凄いスピード感と緊張感で物語は進む。「こうならないで欲しい!」という結末に、作者は容赦なく読者を運んで行く。ここがBL創生期の、ある種の特徴なんですかね…。
哀しいけれど、やはりこの終焉しかないと思わせるリキの、最後の最後で甘くイアソンに自分を委ねるその姿。
読了後、ため息しか出なかった…
BL史上の名作を読みきった、という満足感は120%の作品でした。

2

大作でした

エロ・バイオレンスSFの映画を観終わったような満足感。ストーリーもキャラも設定が丁寧に作りこまれてて、昔の作品ながら、現在でも色あせない名作だと思います。挿し絵も大変色っぽくて良いです。リキえろいよ。アンドロイド(脳は生身)を虜にし、温厚だった親友(ガイ)を狂わせる魔性の子でした。黒髪受けはイイ!強気で誇り高い子が乱れる様ってイイ!イアソン様が萌え萌えになるのもうなずける素敵な挿し絵が1~6巻までにたくさんありました。

面白くて全巻一気に読んでしまいましたがこの6巻では急展開で大変びっくりさせられました。特にリキの元パートナーだった、ガイの暴走と狂気。あれは人としてしてはいけないよ。あんなのは愛とはいえないよガイ。男の嫉妬って怖すぎると思いました。5巻までは良い人だと思ってたのにがっかりだよガイ。

イアソン様は逆に最後の最後にリキに選んでもらえて良かったね。でもこのラストは悲しすぎる。作者様のあとがき通りこれがJUNEってやつなんですね。BLはまってから年数が浅いのでその世界は詳しくないのですが甘ちゃんなので今の王道脳天気ハッピーエンドの方が好きで、こんな話でも「実は生きて続きいた?!」っていうのが希望なんですが、この話はこれで良いです。長い時間楽しませてもらったし。

イアソンとリキは二人とも最上級のツンデレですからね。ここまで追い詰められないと素直になれない人達だったんでしょう。お互い口にだして好きとか愛してるとか言えませんでしたが、心の奥では繋がって理解しあえてたんだと信じたいです。

3

完結

ある意味これもハッピーエンドのひとつの形
というアトガキを最初に読んでしまったわけですが、
読み終えて、あ~なるほどな。な感想でした。
ある意味ハッピーエンド。いいえて妙ですが、決してハッピーエンドではない。
王道てきなハッピーエンドではないのだけれど、これまでの紆余曲折の結論としてだけ見れば、これはこれでハッピーエンドと言えるのかなと思ってしまうのです。
ハジマリは最悪。いきがってしまったがための天罰。
払ったツケは払わなければいけない。決して欲した未来ではなかったのだけれど
輪廻という運命の中で必然として出会った二人の必然的な最終地点。
重なり合ったものは身体だけではなかったという結論が
なんだか凄く良かった。

古き良き語り継がれる話って、大概死エンドよね。。。と
友人にメールしたら「そんなもんよ」との返事でしたが
結局さっぱりハッピーで終わった作品は心に残らないということなのだろうか
と、思ってみたり見なかったり。

執着という部分だけがイアソンの醍醐味みたいな感じでずっと見てましたが
実際、自らが生身のリキを抱いて快楽を得るわけではない~
続き感じているリキをみて興奮し、なおも快楽を・・・と思うと萌えたw
自らの身体で悶えるリキの図を想像するとなんだか凄くイアソンの愛を感じるのです。
悪食と言われようと、どんなリスクを重りを持とうともリキに惹かれるイアソン
逆に、イアソン視点での話が読めればまたなお面白い気がしました。
リキにせよ、イアソンにせよ、お互いの気持ちを確認し合うことなくな最後でしたが
これはこれでよかったのかな~・・・うん。

ガイ。結局暴走が暴走を呼んでの結論でしたが
リキを愛していた気持ちは誰よりも。
幼い時分からのリキへの執着。なんだか少し切なくなりました
とにもかくにも、面白かった。時代を経ていても色あせない作品だと思います

4

悲しくて読めない…

とうとう最終巻ということで、とにかく2人の結末が気になり
最後の方から読んでしまった私…

だめ、もうだめ号泣!!
えーっ、この結末になるのか~(@@)
正直全部読めてないんですが、でも今はなんとなく読めない…
心痛いわ~、切ないわ~

表紙見ると、本当に2人の最後の場面に見えて、また涙(T T)
なんて穏やかな表情なんだろう、もう涙(しつこい?)

2

ついに…  長かった…

「小説ジュネ」に掲載されていた頃から読んでいる話だったので、感無量に堪えませんTT

風光社版は持っていないのですが、雑誌掲載時から比べるとラストシーンへ至る描き方(特にガイの)が細やかになったように感じます。

一般的なハッピーエンドとは言えないのでしょうが、イアソンとリキの2人の性格や生きていた場合の未来を考えると、限りなくBetterに近い最後だったのではないかと。
言葉に出すことはなかったけれど、気持ちとしてはっきりと自覚してはいなかったのかもしれないけれど、お互いを愛していたのですよ。

番外編、希望しまっす!!

2

最終巻・・・だと?!

が、がーーーん。終わっちゃった・・・吉原さんの最近の感じだとあと3冊くらいは引っ張るだろうとおもってたのに、終わっちゃった!終わっちゃったよ!!(´;ω;`)

というわけで最終巻でした。私は最初の単行本やらOVAやらドラマCDやらでオチを知っているので、そこまでをどう持っていくのかってところに集中して読みました。
例によってストーリーの説明が難しいのですが、要するに大人気ないイアソン様が、リキの元カレ・ガイを筆頭とするリキの仲間たちに「こいつは俺のだ!」と激しく主張した結果、ガイが逆上してリキを誘拐しちゃったよ!そんでイアソン様がリキを助けに行ったら、ガイに「お前を殺して俺も死ぬー!!」ってやられちゃったよ!さあどうしよう!ってかんじだと思ってください。実際はもっと耽美でギリギリな雰囲気ですが。

今回一番グッときたのは、リキがイアソンに対する気持ちを自覚するところです。リキとイアソンは激しく身分が違っており、「ペット」と「主人」という関係にあるので、お互いに本心で何を考えているのかわからない。けれどもイアソンがリキを「ペット」本来の枠を超えて扱っていることにこそイアソンの続き気持ちが表れているんですね。そのことをカッツェに指摘され、イアソンのことを考えるにつれ、リキもまたイアソンに対する気持ちについて真面目に考え始めます。
「好き」とか「恋」なんていう甘い単語は、『間の楔』にはけして登場しません。そんな生ぬるい部分をぶっとばしたところで二人はつながっています。最初の単行本で、OVAで、ドラマCDで、私はこの物語のラストを何度も経験しているのですが、やっぱり読むと特別な気持ちが湧き上がってきます。
クライマックスのイアソンの行動や、「どちらか選べと言われたら、間違いなくガイを選ぶ」はずのリキのとった選択は、怒涛の展開の中でお互いへの深い想いを表しています。

吉原さん自身も仰っていますが、今のBLではこんな壮絶なラストは書けないでしょう。そもそもお互いを「好き」とかなんとか言い合ったりしない関係なんて不可能!ほんとにJUNEだから成立した物語なんだな、と思います。これは腐女子を自覚する人であれば是非一度は読んで欲しい物語です。

でも実は、もっとイアソン様とリキがイチャイチャしているところを見たかったなんて思っていることは内緒です!

7

とうとう最終巻、涙でした!

ついに最後を迎えました!
今回の表紙はイアソンに抱き込まれ、おだやかな表情をするリキとの2ショット。
やっと二人に安息の日が訪れるのですが、その結末は・・・
この新装文庫版で初めて読んだ作品でしたので、毎回どうなるのかドキドキで、この二人が、そしてガイがどうなるのか、どういう結末を迎えるのか、それは二つに一つしかないだろうとは思っていましたが、そちらできたか、、、やはり吉原さんだった、と思わざるをえない。

前の巻でガーディアンの秘密を知ってしまったリキにファニチャーがあり得ない行動を起こしたが為に初めて暴露された、イアソンはリキを愛しているという事実。
ただし、それはリキは知らないのですが。
アパディアで緩い自由を与えられ、それでもペットリングという拘束の元、イアソンの下でおとなしくなったリキ。
ガイを始めとするパイソンのメンバーがリキの居場所を突き止めて、無断侵入してくる。
ペットの事実を突きつけられて、自分の知らなかったところでかばわれていたことを知り、激しい驚きと怒りで憤懣やるかたないガイ。
そしてガイはリキを誘拐し、そこから終幕へと移るのですが・・・多くは続き語らない事にしましょう。

ガイはとても素直だったと思います。ただリキは不器用でした。
ガイはパートナーとして大事だったから守りたかったけど、イアソンのペットとして暮らすうち、自分も知らない間にある感情が芽生えてきていたことをリキは認めたくなかったのでしょう。
脳は生身であるが身体は人工体の完全なるブロンディーのイアソンが脳の興奮によりリキに欲情して、セクサロイドに成り下がってしまっているのだと、カッツェに知らされた時、言葉には出さないけれどリキは初めて彼の気持ちに気が付いたのだと思います。
そしてガイに誘拐された時に、捨てられてもいい、それまでペットでいたいとさえ思う気持ちが何であるのか、初めて、自分の気持ちに気付かされたのだと思うのです。
でもガイを傷つけたくないばかりに、ペットにこだわってしまったばかりに、ねじれてしまったのですね。
本当に、不器用で不器用で、どうしようもない彼らだ。
ガイはその罪と想いを一生引きずっていかなくてはならない枷を与えられてしまったのかもしれません。

最後でこの題名の『間の楔』の意味がわかりました。
身分違いの愛には、この結末でしか対等になりえなかったのでしょう。
この最終巻でイアソンの見えない優しさと愛が、ブワっと見えてきて涙を誘われました。
実に感動的な最後でありました。

今春発売になるであろうOVAが楽しみです。
小説キャラに付いていた付録のOVAダイジェスト版を見ましたが作者の情熱がこもっています。
CDでも手を抜かないこだわりで、優れた作品を生みだしてきているので、今からその日が待ち遠しいです。

6

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