葡萄の真実―ヴェリテ・ド・レザン

ソムリエ志望の黒崎丈が、ボルドーのシャトー・フォアラックで働き始めて初めての夏。
相変わらず続くシャトー買収の話にアンリはいら立つ。
借金までして設備拡大をしようというアンリに反対する丈。
反目し合う二人に、ジャン・ルイはブルゴーニュへの小旅行を提案する。
そこでアンリは、スリの被害から一人の日本人少女を救う。
彼女は父とはぐれたという。
偶然の少女との出会いは、やがて二人を意外な事件への展開へと運ぶ―。


フランス、ボルドーのシャトー・フォアラック。丈はこの地での初めての夏を迎えていた。そして、アンリと共にブルゴーニュへの小旅行に出かけ、そこで一人の日本人少女を助ける。その少女こそ、実は…！