灰とダイヤモンド 1

灰とダイヤモンド 1
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
2件
平均
4 / 5
神率
50%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
双葉社
シリーズ
双葉文庫名作シリーズ
発売日
価格
¥800(税抜)  ¥864(税込)
ISBN
9784575727425

あらすじ

一通の手紙を頼りに、行方不明の兄を探す霧島音次17歳。横須賀に降り立った音次は、謎の少年・愛染情と出会う。米軍とヤクザがはびこる歓楽街・横須賀で、兄を探すため、音次は情の家に転がり込む・・・。
1994年から1996年にかけて雑誌掲載された、伝説のBLロマン・アクション大作、待望の復刊文庫化第一弾

表題作灰とダイヤモンド 1

リバ 愛染情・17歳 
リバ 霧島音次・17歳

その他の収録作品

  • 色即是空空即是色
  • かまいたち
  • アスファルトの中の猫
  • ジョーと音次のある日々

評価・レビューする

レビュー投稿数2

名作と言われるだけの説得力がある

90年代の定広作品の中でこれが一番好き。
これと、2000年代のUGH本編、2010年代のヴィーナスシリーズが、今のところ私の中での定広作品スリートップ。
1000ページ弱を使って展開されるしっかりと作り込まれた骨太ストーリーにぐいぐい引き込まれます!
萌えをベースに描かれる今風のBLとはまた別モノの魅力や読み応えがあります。
連載されていたのが1994年~1996年ということで、リアルタイムで読めていれば作中で17歳の彼等と自分は同じ年齢だったのかと思うと、当時知らずにいたのがちょっと残念。
「強くありたい」「今の自分よりもっと強くなりたい」と思いながら生きている人には特にオススメの作品です。

紙本は既に品切れになっているようで手に入るのが電子版のみなのですが、何故か全12巻に分冊されていて、1巻~11巻が本編、12巻が番外編(どぶさらい、ジョーと音次のある日々、イクトシクウトシ)という構成になっています。
ご参考までに。

主人公の〔音次〕が、仕事で横須賀にいるという葉書を1通寄越したっきり消えてしまった兄の静一を探して、横須賀を訪れたところからストーリーは始続きまります。
兄の手がかりを知る人物として教えられたのが、ドブ板通りで男相手に身体を売ってその日暮らしをしている少年〔愛染情〕。
奇しくも同い年である彼の元に世話になりながら、音次の兄を探す日々が描かれていきます。

話の本筋は兄が消えた理由と行方探しですが、主軸として描かれるのは、横須賀という街で自分なりのプライドを持ってたくましく生きているジョーにあてられた音次が、自分もまたダイヤモンドのように強く美しく輝きたいと願い、自分なりの生き方を探す“これぞ青春”な青臭くもエネルギッシュな物語です。
ドブ板界隈を仕切るヤクザ常盤組の内部抗争や、組が対立する台湾マフィアとの抗争を交えて、なかなかハードボイルドに展開していきます。
音次とジョーの関係も、出会ってすぐにセックスはするようになりますが、それもまた同い年な二人の間で無言で繰り広げられるある種の勝負のようなものだったり、10代の有り余る熱量の吐き出し先だったりで、熱さはあれど甘さはまだまだ足りない関係。
でもそこがいい。
定広さんがお得意とされるこの簡単には甘くならないギリギリ感が大好きなんです。

兄の行方に関する大きな手がかりを得るも、少しずつ大きくなりつつあるジョーの存在が音次を横須賀に留まらせたまま、物語は2巻へと続きます。

1

ガチンコなのです。血の物語なのです。

この作品、15年も前の作品なんですね。
確かに絵の古さはあるものの、現在にはない「これがマンガだ!」と言わせるような力強さと展開に名作と言われるゆえんを垣間見ました。

定広さんの作品はリバが多く見受けられるのですが、これもリバです。
それは、あくまでも二人が対等であることの証であると思います。
この行為によって、相手を傷つけたり、慰めたり、時には勝負だったり、もちろん愛し合うことだったり、その意味は多様なものをもつのですね。
だから自然に受け入れることができるのです。

霧島音次が行方を消した探偵で兄の静一を探しに横須賀にやってきます。
兄の大事なサックスを質屋で見つけた音次は、それを売ったハスラーのジョーと呼ばれる売りをしている同じ歳の青年と出会います。
断片的にジョーから語られる兄の事。
追っていた常盤組の組長・透と対立する根津とジョーの関係。
そんなものが入り組んで、血のつながりについて解かれてゆきます。

ジョーと兄の事でいさかいになったことから犯された音次。
彼は兄を殺したという根津を殺る拳銃を手に入れる為、米兵に身体を売り、それから、同居して続きいるジョーと身体を重ねるようになるのです。
タバコの火が消えるまで、それがゲームのルールだったはずなのに、いつの間にか。
音次とジョーはそんな甘い恋人と呼べる関係ではありません。
何故二人がセックスをするのか?
彼らにとってお互いはどんな存在なのか?
様々な現実に直面しながら二人が離れられない存在になっていく様を、息を飲んで見せつけられます。
近親とかタブーといった問題も含んで、2巻へ続いていきます。

「ジョーと音次のある日々」は同人誌掲載作品、ハードな本編と違って甘々な日々がほっとさせられます。

4

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