• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ブルーテントで恋ははじまる

大学中退ホームレス 山下繁・23歳
派遣切りで無職 花村奈央・23歳

あらすじ

派遣切りにあい職を求めて東京にきたが…現実は厳しく途方にくれる奈央。そんな時、高専時代の友人・山下と偶然再会。苦い思い出のある相手だが…とりあえず、しばらく世話をすることに…。しかし、連れてこられたのは…公園。なんと山下はホームレスになっていた!「夢を忘れたのか」…テント生活に馴染んでいる山下に苛立ち、つい詰まってしまう奈央。素直になれず、喧嘩ばかりでテントに帰りづらくなった奈央が頼ったのは……。家なき子たちのほろりんLOVE

作品情報

作品名
ブルーテントで恋ははじまる
著者
あずみ玲華 
イラスト
南月ゆう 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784781603223
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ホームレスは家なき子?

最近の年末も派遣切りの救済村とかができたり、TVのインタビューを見たりしていると、若年がいたり、元エリートみたいな人がいたり、一見ホームレスとはわからないような外見の人がそうだったりしている現実。
実に世相を反映した設定というのは、目新しいので注目してしまう。
自分もつい悪いイメージで見てしまうのだが、ここの登場人物達はそれなりに事情を抱え、それでも人情味あふれた生活をしている。
そんな中ではぐくまれる、成就する恋愛のお話でした。

高専の入学式当日にいきなり「好きだ!付き合って!」と皆の前で告白されたのは、ロボコンが目標の花村奈央。
告白したのはモビルスーツを将来作りたい山下繁。
迷惑がってはっきり断るも、クラスもクラブも同じになってしまい、毎日毎日、好きだを連呼される日々に、密かに気持ちがかたむいているのかも?と思う花村。
でも決して甘い顔をみせないで、あくまでも突っぱねている。
家の事情で進路が別れることになり、すっかり口を利かなくなった二人に卒業記念コンパでクラブ後輩の仕掛けた余興で、山下に襲われてしまう花村。
理性のタガが壊れた山下は、我に返った時いたたまれなくなり、その場を逃げ出し、花村とはそれきりに・・・

そして、3年後工場の契約を切られた花村は金を盗まれホームレスに。
そこで出会ったのがなんと、同じくホームレス生活をしている山下!
オカマのハニーさん、無口な健さんなど、心優しいホームレスの仲間と共に、不自由だけどそれなりに馴染んでいく花村。
3年ぶりの再会も、過去のことも忘れたかのように、日常生活を共にする二人だが、、、
健さんのヘルニアやハニーさんの恋心、区の福祉員の浅沼の登場、そんなことが花村の山下の気持ちを確認していく過程に役だっている。
もう山下は花村を好きとは昔みたいに口に出して言わない。
でも皆は山下は花村を愛していると言うし、言葉で態度でそれが欲しい花村。
もうツンもツンツンで、山下が行動起こしてくれるの待ってるの見え見えなのに、、、山下は花村からの言葉を待ってる・・・まるで根競べです!
そんな不器用な二人は花村を襲う危機で、その気持ちを確認することに。

同居するテントのなかでゴニョゴニョなど、卑猥な展開を期待した自分、裏切られました!
きちんとお布団の上、ベッドの上で、シャワー浴びてネ!!ってか!?
それにしても花村のエロ変身にビックリ!いきなり「お尻ずん・・・して・・・ぐりぐり・・・」だの「ちん・・・擦って・・・」だの、ヒョエー!!でした。そんなにしたかったのか。

前半・後半、視点が花村と山下、混在していて、途中とまどう部分があったので、もう少し区切りをはっきりさせて欲しかった。
やはりハッピーエンドありきなので、不遇な人々が皆幸せになるエンドはほっとさせます。
テント生活の人々が生き生きして、悲惨でないのがよかったです。

2

家なき子

ダ・ヴィンチ1月号の甘いだけじゃないBL本ランキングの10位に入ってます。
私は高専卒なんですがBLに高専が出てくるのは初めて見ました。かつホームレスなのも初めて見ました…。
ちなみにブルーテントで恋が始まったわけではないです。そしてブルーテントでの描写特になし。。。
でも個人的には割と楽しめました。読みやすいし。
AZノベルズ初めて買ったんですが他の本の新書?サイズより若干大きいんですね。本屋でカバーをかけてるときに手間取っていて恥ずかしかったです。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP