硝子の筐

glass no hako

硝子の筐
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
46
評価数
15件
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥552(税抜)  ¥596(税込)
ISBN
9784344819047

あらすじ

姉と結婚するはずだった年上の人に、恋してしまった。“家族”でいるために、絶対に隠し通さなければならないと決意するけれど…?
(出版社より)

表題作硝子の筐

古い絵画の修復を手掛ける絵画修復師・久世朝長
亡き姉の婚約者の攻様と暮らす高校生・新庄七魚

その他の収録作品

  • 硝子筐の宝物
  • あとがき

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レビュー投稿数10

家族とも言えない関係

主人公がまだ幼く、可愛らしくて、穂波さんのイラストも柔らかいために暖かい雰囲気の作品なのですが、設定は結構シビアです。
内容自体は重いものではないんですか、最初は辛さにじんとくるシーンがあります。

まだ高校生の七魚と、姉の婚約者だった朝長は、事故で姉を含む家族全員を亡くしてから一緒に暮らしています。歳の差カップルが好きなのと、シリアスでせつない設定に引き込まれました。
家族が死んだと信じられずぽかんとしている七魚と、それをつらそうに抱きしめる朝長がせつなかった。

二人は一緒に居ることを選んで何年も同居して、いつしか七魚も立ち直るのですが、七魚の方は朝長に片思いをしています。
設定がとてもとても好みでしたが、ラブストーリーとしてはううむと唸ってしまう箇所もしばしば。
まず、完全に七魚の片思いものなのですが、朝長が七魚を恋愛対象として考えることになった気持ちの切り替わりというのがわかりにくいです。
七魚でさえ、朝長の気持ちが何故自分に向いたのかわかってない感じでした。彼は朝長が自分をそういう意味で好きになってくれるとは思っていません。
最初から「実は俺もずっと好きだ続きった」、という展開ならまだわかりますが、どうも七魚が自分を好きだと知ってから心境の変化があったよう。それが何というか、同情とかでもなく、単純に、なんで好きになったのかな?と疑問が湧きます。
朝長は最初、七魚の友達が七魚を押し倒しているのを見ても平然としていたので…。

そして、今度は七魚が朝長に追われることになるのですが、そこで七魚がそれを拒むのもちょっと無理がある展開な気がしました。
お互い好きだと気づいたのに、複雑な家族未満の関係のためどうしたらいいのかわからない、そのすれ違いやもどかしさを楽しむお話しのはずなのに、なんともこのすれ違いが返ってちぐはぐに感じてしまう気も。

それと、朝長が七魚の姉と婚約した理由が恋愛からではないとのことですが、結婚てもちろんそんな簡単なことじゃないだろうから、最後にさらっと書くのでなくもう少しそこを掘り下げてほしかったなあと思います。
朝長か無口なキャラなので、そもそもの性格を掴みにくかったのがネックだったかも。
「一生いなくなった人を思い続けることはできない」という朝長の言葉はとても深く、胸に響きました。

2

かわいそうな子受け

ついつい手に取ってしまう内容です(;^ω^)

家族4人で交通事故にあったのですが、受け様だけが助かります

受け様の自慢のお姉さんの婚約者だった攻め様と暮らし始めて・・・
受け様は身内では叔父さんがいるようですが
いまいち受け様をよく思っていないし、受け様の父親の会社をここぞとばかりに
ちゃっかり社長就任している感じで
他人ですが攻め様と家族(暮らしたい)になりたいということに

受け様の家族を一度になくしてしまった悲しみや
攻め様の事が好きだけど「恋人」になればいつか終わりが来る
「家族」でいれば一生一緒にいられると好きな気持ちを抑えようとする
葛藤がなんとも悲しいです

最後はお互い好きだと分かるのですが、それも受け入れられないと
ジタバタする受け様(;^ω^)
攻め様の最後の方の口数が少ない人だったのに結構しゃべってくれますw

不幸受け好きだな・・・

0

健気

交通事故で家族を一度に失い、一人だけ生き残った七魚と死んだ姉の婚約者の久世。
事故以降一緒に暮らす2人の話。
設定の割には暗くなりすぎない話で読みやすかったです。
家事全般できない久世を健気に世話する七魚が可愛い。
嫌われて一人ぼっちになりたくなくてお世話するのはせつないですね…
久世は本当は何でもできるけど七魚が自分の世話する事によって安心してるのが分かってるからできないふりしてるのも萌えます。健気な七魚が可愛いからっていうのもあったみたいですけど。
七魚の久世への好意は周りの人たちが分かるほど分かりやすいんですが久世からの好意が性格上分かりにくいのが残念。
七魚が友達に押し倒された時に怒ってくれたらよかったなー。でも部屋出てから落ち込んだみたいなのは可愛いです。
穂波さんのイラストの優しい雰囲気は作風にぴったりでした。

0

読みやすかったです。

途中シリアスなシーンもあったのですが、ずっしりと重くなるような描写ではなかったので、さらっと読み進めることができました。

寡黙な攻め様が自分の気持ちに気付いて、積極的に気持ちを伝えている場面にはドキドキさせられました。
お互いに意識しあっているシーンでは此方まで緊張してしまいました。
攻め様は寡黙でわかりにくいキャラクターだなと思っていたのですが、いろいろと大人の考えがあったのですね。
それから受け様は子犬みたいで可愛かったです。少しとろいけど、そこに癒やされます。
面倒見の良い幼なじみ君も積極的で、ちょっと強引だけどやさしい少年でカッコ良かった~。

「硝子筐の宝物」では、少し恋人らしくなった攻め様と受け様が見れますよ。けっこう甘かったです。

タイトルの意味はお話の中でわかります。切ないのにどこかキラキラとしていて、私は好きでした。

1

家族と恋人。

『義兄弟もの(厳密には違うんですが)』『疑似家族もの』としては王道でしょうね。正直、それ以上に特筆すべきことはないんですが、ほのぼの・しっとりとした雰囲気の淡々とした日常のストーリーで、私は好きなんです。穂波さんのイラストそのままのイメージでした。

朝長(攻)が寡黙で鈍いから、考えていることがわかりにくかったですね。でも、『だらしないふり』でダメな男を演じていたことも、嫌らしい・ズルイとは感じませんでした。何よりも朝長が根は『誠実』だったと思えました。七魚(受)は、健気で可愛くて一生懸命で、私は好きです。

七魚の亡くなった姉(朝長の婚約者)にまつわるエピソードも、安易かもしれませんが、私はこれもよかったと思いました。まあ、なんとなくそうかな~と予想していた通りなんですが、別にそれに対する不満はないですし、ストーリーの中の姉の存在もちょうどいい感じでした。

まあ、あまり深さはないんですが、こういうさらっとした可愛いストーリーも、それはそれでいいと思います。私は好きですね。

1

現代版若紫?

事故で両親と姉を失った少年・七魚は姉の婚約者である朝長と生活を共にするようになる。やがて朝長に対する特別な感情を抑えきれなくなる七魚だが…

というお話。

何と言うか、最初から最後まで七魚は朝長の手の上で転がされていたかんじですね(笑)
これだけの年齢差があるから仕方ないのかなという感じもしますが、七魚目線で読んでいるので何となく悔しい気もします…。

唯一の救いは朝長が、七魚をからかって遊ぶような性格ではなかったことでしょうか。
物静かで執着心がなく、過保護で不器用。
七魚のために家事がまるっきりできないフリをしてお世話されてあげていたことや、毎朝必死で起こしてくれる七魚が可愛くて寝起きの悪いフリをしていたことなんかを考えると、そのズルさはやはり大人だなあという感じもしますが(笑)

それも子犬のように無邪気に懐いて、一生懸命家事をする七魚を大切に思うがゆえだと思うと怒るに怒れないからまたタチが悪いですよね!
読者としてはその辺はなんだか騙された感もあるし子供扱いで悔しいし、でも自分のためを思ってくれただけに文句も言えないし、と多少モヤモヤが残ります!

続き
けどまあ最後に朝長目線の番外編もあり、ようやく本音の見えなかった朝長の心がはっきりしたので読後感はそれほど悪くはなかったです。

基本的には朝長への恋心を押し隠しながら健気に世話をやく七魚に萌えられる良作でした。
朝長も気持ちを告白してからは開き直ったように甘えてきて、図体はでかいしいい大人なのになんともかわいかったからよし!笑

最後に感動した朝長のセリフをひとつ。

「こう考えればいい。変わるんじゃない。俺と七魚の関係が、一つ増えるんだ。家族と……恋人と」

0

ずっと一緒にいたいだけ

もうすぐ同居するはずだった姉の婚約者・朝長。
だが、その直前、交通事故で両親と姉を一度に失ってしまった七魚。
一人残された七魚はまだ中学生で、朝長と二人、残された家で暮らすことを選び、、、

BLらしいBLというか、鉄板でお約束な疑似家族物。
健気な子どもに、鈍くてダメな大人と、案の定の展開だし。
七魚を好いている幼馴染みに、得体の知れない大人・矢代と、お邪魔キャラも定番。
お互いの心をしっかり確認しあってからのお初エチも、ラブラブで、そんな無茶なこともしない。
でも、鉄板だからこその面白さがあって、
サックリ楽しく読了。
オマケ話のヴァレンタインチョコレートネタもかわいかった。

0

お約束、王道です

事故で両親と姉を亡くし、自らもトラウマを抱えた七魚と、姉の婚約者だった朝長の同居生活から始まる恋のお話。
お互いの中に自分の居場所を求めて、相手に必要とされる“家族”になろうと努力する二人。
ところが七魚は、自分の気持ちをごまかしきれなくなってきて・・・

七魚は若くして家族を失ったという苦労や、朝長の生活全般のお世話をしている大変さはあるものの、経済的には困っておらず、朝長や矢代(父の知り合いの画廊オーナー)、幼馴染みの芳基たちに守られている存在なので、行動に幼さを感じます。
そんな七魚を愛しく思いながらも、恋愛感情に結び付けられなかったのは朝長のほうだったために、二人の関係がギクシャクしだすのです。

恋人には永遠を求められないけれど、家族には永遠がある。
そんな理由からただひたすら家族に拘り、自分の本当の気持ちを隠そうとする七魚と、その不安定な七魚の扱いに戸惑う朝長なのでした。

矢代もどこかで言っていましたが、若紫のようなお話で、そういう部分では大変王道なお話です。
お約束事は破られないのです。

また、二人が丸く納まったのも、矢代や芳基の後ろ盾があっ続きたからこそです。
芳基なんかは全くの貧乏くじなので、どこかで救ってあげて欲しいものです。

1

思い続けているだけで

今回は古い絵画の修復を手掛ける絵画修復師と
亡き姉の婚約者の攻様と暮らす高校生のお話です。

受様視点で出会いから恋人としてまとまるまでと
攻様視点でその後の二人を収録。

受様の父には会社を経営していますが、
芸術面にも明るく、お気に入りの画廊があります。
その画廊は父の友人が経営している画廊で
受様は父に連れられてよく画廊を訪れていました。

中学に入ったばかりのある日、
父と画廊を訪れた受様は
ゴミ箱から拾った様なボロい絵に
興味を惹かれます。

薄汚れてはいても天使の絵らしく
不思議な魅力に溢れて見えたその絵は
これから修復されるとの事で
その修復師として紹介されたのが
今回の攻様となる人物でした。

攻様は背が高く顔もかっこいいけれど
無愛想な感じの男の人でしたが
ちょっと話をしただけでも
受様と似た感性の持ち主のようで
受様は彼に好印象を抱きます。

それから一年後、
攻様は受様とは一回り年の離れた姉と婚約、
結婚後は受様の家に攻様も同居も決まり、
二人は本当の家族になるはずでした。

しかし、その年のクリス続きマスパーティの夜、
家族四人が乗った車が交通事故に巻き込まれ
同乗していたにも関わらず、
受様一人だけが残されてしまいます。

事故で天涯孤独になった受様の願いで
攻様は受様の家で受様と共に暮らす事に。

それから四年、
受様はもともと攻様が大好きでしたが
婚約者である姉を失いながらも
自分を家族同様に大切にしてくれる攻様に
家族以上の思いを募らせていました。

今でも姉を思っている攻様に
彼に思いを伝える事など考えてもいない受様でしたが、
受様の傍にいる幼馴染には受様の恋をもどかしく…
彼に受様が好きだと告白されます!!

びっくしながらも彼を拒絶した受様でしたが
攻様には彼との仲を誤解されて?!

この後、受様は
幼馴染との仲を否定した勢いのままに攻様に告白、
攻様も受様が好きだったのだと気づいて
受様を受け入れようとするのですが、
混乱した受様は攻様を拒絶してしまいます。

両思いなのにすれ違ってしまった二人が
どうやってまとまるのか
最後までハラハラ感たっぷりで楽しく読めました♪

相手を密かに思う片思いのキラキラ感と切なさ、
実らないはずの恋が通じた戸惑いが
とてもうまく表現された一作だったと思います。

出会った時から好感を持っていた攻様が
大好きな姉と結婚していればまた違った展開を
迎えたのかなとも思いましたが、

攻様視点の続編短編を読むと
受様の姉と攻様の結婚は友達感覚だったようで
そうなっていたらまた違った一波乱あった様な?!

受様の為と言いつつヘタレを装っていた攻様ですが、
今後は実力発揮して良い旦那様になりようです。

画廊のオーナーと幼馴染も
妙にいい感じなのが気になるのですが、
評判如何でどうにかなるのかな?

今回は本作同様、
姉の婚約者を好きになった受様のお話で
雪代鞠絵さんの『蜜月』はいかがでしょう?

0

ほのぼのと・・暖かいお話・・・

死んだ姉の婚約者を好きになるって設定ですね・・よくある設定です。
でも、そういう設定は好きなので、全然OKです。
なんていうんでしょう~七魚がすっごい可愛いんです。4年前に事故で両親と姉とを一度に失くすんです。
自分だけ助かった・・独りになってしまった所で姉の婚約者である朝長と一緒に暮らし始めるんです・・
だんだんと朝長の事が好きになるんでしょうね~・・

物語は七魚が高校2年生のお話ですね・・
なんかね~七魚は一生懸命ですね・・朝長との家族というガラスのお家を守るのに・・
だから、片想いのままがいいんです!!でも、そう思いながらも、幼なじみとの仲を誤解されたままのは嫌っていう・・子供らしいジレンマでしょうか?
我慢できずに告白してしまうんですが・・ そして自分の手で硝子で出来たお家を壊してしまう・・・

七魚の朝長大好きっていう気持ちはとってもよく伝わってきますね・・暖かくってほのぼのとして、たぶん家族の延長なんかじゃないだろうか・・って言う好きだと思うんですが、朝長も七魚に告白されてよくよく考えると、
自分も七魚が好きだったと告白するんで続きすが・・これがあまり伝わってこなかったんですよね・・・
日頃から無口であまり感情を表に出してないので、あまり伝わってきませんでした。

同時収録されている「硝子筐の宝物」は朝長視点で付き合い出して1ヶ月後のお話になってるんですが、
こちらで、朝長の心情をたっぷりと披露されているので、かなり満足しましたね~・・
真崎さんとルチルさんではよくある感じですね。あの「淡雪」シリーズも確かこんな感じでしたね~・・
読者としては大変満足出来るのでは・・・

とっても暖かくってほのぼのしたお話でした・・
設定的にはもう少し切なくしてもいいような気がするんですが・・・それは七魚の姉と朝長の関係を考えればちょっと無理かなぁ~なんて・・思いましたけど・・
もうちょっと朝長が姉を愛していて、そういった部分を七魚が見て・・っていう場面なんかがあったらちょっと切なかったかも・・なので、ちょっと勿体ないけれど・・
これはこれで、暖かくてよかったです!!

0

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