華蜜の斎王

kami no saiou

華蜜の斎王
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
28
評価数
8件
平均
3.5 / 5
神率
12.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥581(税抜)  ¥627(税込)
ISBN
9784796400350

あらすじ

疾風の国の王子・青嵐は、國の密命を受け、幻の国といわれる華蜜の国へと旅立った。辿り着いた華蜜の国で、青嵐は人目を避けるように幽閉されていた一人の佳人と出会う。イリスと名乗るその青年は他人と交わる事を禁じられていた。世間知らずで純真無垢なイリスを愛おしく思う青嵐。秘めた逢瀬を重ねるうちに、イリスもまた闊達な青嵐に惹かれていく。だが、疾風の国からの帰還命令やイリスに課せられた過酷な運命が二人の前に立ちはだかって・・・。
壮大な世界で繰り広げられるデスティニーロマン!

表題作華蜜の斎王

疾風の国の王子 青嵐・70
華蜜の国の華子 イリス・150

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

こういう雰囲気は好き。

谷崎泉の初読みがこちらでした。
初ファンタジーだそうです。そのわりに結構本格的。

もう冒頭からどうしても(ファンタジーならではの設定の)国や種族の説明が続きますし、地名はじめカタカナ語の多さなど『ファンタジー苦手』な方にはストーリーに入り込む前に拒絶反応出そうだな~とは思いました。

ただ、実際に読んでみたらそれほどややこしくはないんですけどね。カタカナ連発に引かずにさらっと流して読み進めましょう。(この設定・世界の)固有名詞全部暗記なんかできなくてもたいして支障ないから。

私はもともとファンタジーBL大好きですし、こういう世界観・雰囲気は好みです。

でも、これだけ凝った設定考えてこの1冊だけで終わるの勿体ないなあと思ってしまいました。何冊も続く大長編にはともかく、せめてこの倍の長さが欲しかったなあ。
ファンタジーですから説明にページ取られる分もあると思いますが、1冊完結ではせっかくきちんと創り上げられた世界観に浸ったと思ったらアラ終了・・・?って感じでしたから。
ストーリーも、設定を積み上げていく前半に比べてどうしても終盤は駆け足に感じて惜しかったです続き

(あくまでも『ファンタジー』という前提では、ですが)とてもわかりやすいストーリーでした。切なさも甘さもあって、ふんわり優しい雰囲気の素敵な(あとがきで言われてた通り)御伽噺です。

ラストも、ちょっとあっさり過ぎではありますが綺麗に纏めたハッピーエンドです。
この雰囲気ならそれでいいと思うんですよ。まさしく『ふんわり綺麗な御伽噺』で、予定調和で多少強引というかご都合主義かもしれんがそれで構わない。

『いつまでも末永く幸せに暮らしました』ではないかもしれないけど、これはこれで2人は幸せだと素直に思えました(←『ハッピーエンド』なのは確かですので、念のため)。

イラストの稲荷屋さんは、別に好みの絵柄ではないですが(好きじゃないけどキライでもない)、イメージはピッタリでした。


あ、余談ですが、リンクスロマンスから出ている『瑠璃国正伝』(3巻完結)が同じ世界観の関連作になっています。
こちらとは明確なつながりもあるんですが、ここでは書きません。

0

世界観が魅力

谷崎さんの初ファンタジー&稲荷家さんの挿絵というだけで
そそられる人も多いのでは?という作品。

作り込まれた世界観の、かなり詳しい描写で始まる本作。
ファンタジー本に時折見られる地図が欲しい……!
(ええ、ないので、自前で描きましたとも!)


まるでラピュタのように空に浮き風に乗って現れる国「華蜜」。
伝説のように語られるその国を、使命をもって訪れた疾風の国の王子・青嵐。
何故か森の中の塔に囚われるように孤独に暮す美しいイリスと知り合い……

二人の恋愛話は、比較的シンプル。
生け贄になるべく捉えられている姫君を救い出す、勇者のパターンか。
と言っても捉えている方も善人で、戦う訳でもなく案外アッサリ。

むしろこの話の見所は、この世界観だろう。
世界観を描くのに使われている分量と、ストーリーの分量がアンバランス。
折角の設定が勿体ない!
5冊くらいの長編シリーズで書いて欲しかったなぁ……

華蜜を出て生きる事を決めた二人の行く末も見たいし、
ということで、続編を期待です。


1

設定の練りこみ具合が良かった~!

帯『私を穢してくれますか?』

実は自分はファンタジーってそんな得意なジャンルじゃなくて、更にパッキン美形受はちょっと苦手だったりもするんですが、なんかがっつり読みたい気分だったので、あえて自分的には読みにくそうな作品を選んでみました。
そしたらあーーら何と面白いではないですか!

世界観や設定がよく練られててその設定段階で面白いです。
正直これ一冊で終わってしまうのは勿体無い、上下巻にしても良かったと思うなあ。

舞台はファンタジーで色んな種族や国が出てきます、それぞれの種族は特徴も寿命も違う。
自分は完全に脇キャラなんだけど草原に住むトト族という小さい種族が気に入りました、傘とか被ってて可愛いの。

疾風の国の民は風に乗って空を飛ぶことが出来、それも王族に近い程にその力が強い。
第五王子にあたる青嵐〔攻〕は王子らしからぬ振る舞いながらも魅力的な男、彼が共を連れ、「華蜜の国」で帝の赤ん坊の病に効くという真蜜を貰って来る様に命じられます。
その「華蜜の国」は大陸が空に浮かんでいて居所がなかなかつかめないというまるでラピュタの様な大陸。
青嵐は華蜜の国にはたど続きり着くも、真蜜は特殊なもので手に入れるまでに時間がかかるというのですね。
その時間に暇を持て余し、元々好奇心旺盛な青嵐は近付いてはいけないと言われていた森の上を飛んでいる内に沼で沐浴をしている青年を見つけます。
彼の名はイリスで10年も誰とも会わずにこの沼と木で暮らしていると。
青嵐はお供の目をぬっては毎夜イリスの元へと通い続け、そして2人は種族をも超えた愛へと落ちてしまうのです。
最後がかなり駆け足でそこがどうにも残念でした。
うーん、やっぱ上下巻でたっぷりと読みたかったなあ。そしたら神評価だったと思うんだけどなー。
設定が面白かっただけにもっと読みたかったというのが正直なところ、面白かったんだけどもっと読みたかったー!

稲荷家さんの挿絵にかなりのこだわりを感じました。
トト族のデザインとかホント可愛いのだ~~!

4

稲荷屋絵がもたらす効果が絶大な作品でした。

この本は谷崎さんの初めてのファンタジーだそうで、また挿絵の稲荷屋さんも初めてのファンタジーということでお初づくしの本です。
ファンタジーというよりおとぎ話のような作品でしたが、どても夢にあふれていてフワフワした感じのするお話。
それがまた、稲荷屋さんの絵がとても素敵でぴったりマッチしていて絵本で読んでもいいかな、と思うくらいに文章も絵もよかったのです。

疾風(はやて)の国の第五王位継承権を持つ王子・青嵐が、第一継承の王子が病弱なことから、病を治すという”真蜜”をもらうために「華蜜の国」(ビーハイブ)を伴の雲海と一緒に訪れます。
その国には色々な秘密があり、決して近づいてはならないと言われた森の向こうの塔へ出向いたことから、イリスという佳人と出会うのです。

華蜜の国は竜巻とともに現れる空中に浮かぶ国、その国へ行ったものは数少なく未知の国・・・
あれ、ラピュタか?それともエウレカ7か?な設定に思わずワクワク。
そしてその国は花の国で、そこから取れる蜜が・・・ということでビーハイブという名前と共にイメージはミツバチの国でしたね。

ファンタジーものだけにその設定や、続き国や民族の解説などが頭に浮かび想像力をたくましくしてくれます。
ちなみに疾風の国の民の寿命は300年くらいで、現在青嵐は70歳
華蜜の国の民は不老で1500年近くということでイリスは150歳。
人間で考えると年寄りですが、架空なのでまだまだひよっこといった年齢設定?
華蜜の国への道を案内する草原の民トト族が、まるで子泣きじじいみたいで可愛かった!

物語は、イリスに与えられた役目と運命、それを外から来た青嵐が打破して新しい運命を切り開くという作りになっているのですが、決して国から出てはいけない、出ると死んでしまうというイリスを、それでも外の世界を見せてやりたいと願う青嵐にも、それなりの事情があるのです。
未来へ向かってという希望あるエンディングが造られていますので、きっと何らかよい将来が二人にはあるのかもしれないと思いました。

塔に閉じ込められたお姫様を王子が救うという骨格を持ちながら、それに男×男でありうる条件をつけ、互いが魅かれあう設定を用意し、派手で複雑な部分はなく素直に作られた物語になっているので、とても読みやすく、場面を頭で想像するのが楽しかったです。

2

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