ぼくと過ごした素敵な夜を、忘れたなんて言わないよね?

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表題作純白の婚礼~カッサリーノ家の花嫁~

ヴァレリオ 
和彦

あらすじ

ブライダル企業に勤める和彦は、出張先のイタリアで、目覚めると見知らぬ部屋にいて…。必死で記憶を辿る彼の前に現れたのは出来過ぎる程ハンサムな男・ヴァレリオ。「僕と過ごした素敵な夜を、忘れたなんて言わないよね?」と、肩を抱き寄せられた和彦は、にこやかだが有無を言わせぬ真剣な眼差しで求婚されて!? うっすらと甦る甘い毒のような感触と、身体に残る情事の跡。それらを振り払うようにヴァレリオから逃れようとする和彦だったが―。
8出版社より)

作品情報

作品名
純白の婚礼~カッサリーノ家の花嫁~
著者
バーバラ片桐 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
シリーズ
カッサリーノ家の花嫁
発売日
ISBN
9784862961808
3

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萌々

(1)

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中立

(1)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

あまあまで人のいいマフィア攻め

このシリーズ、マフィアのファミリー同士の勢力争いなど物騒なことも起こるのだけど、攻めがイタリア男なせいで、恋愛面は安定して甘いので結構好き。今作も前作に引き続き、最後まで安心して読めるお話だった。前作の内容は詳しく説明されているので、これだけでも読める親切設計。

「カッサリーノ家の花嫁」で受けの命を狙っていた攻めの義弟、ヴァレリオが今回の攻め様。マフィアの幹部でありながらウェデイングドレスのデザイナーでもある彼は、仕事でパレルモを訪れていた和彦を見初める。そんな和彦は、ヴァレリオのデザインしたドレスに一目惚れ。専属契約を結ぼうと、「あなたと後で二人きりで話がしたい」などと言ってしまったために、ヴァレリオに誤解され、一夜を共にする羽目に。

情熱的で優しいイタリア男と、ツンツンして強気な受け。二人のやり取りが面白く、コミカルな雰囲気でテンポよく話が進み、読みやすかった。
ヴァレリオが優しくて終始甘い態度なので、一度距離を置く展開になるも、あまり切なさやハラハラ感はなかったかな。そこはよかったのだが、自分の好みとしては男の人が花嫁衣装を着るのはあまり好きじゃないため、星を一つ減らしておく。

ところで個人的にバーバラ作品の好きなところのひとつに、読後感がいいというところがある。「カッサリーノ家の花嫁」で敵対するキャラとして描かれていたヴァレリオは、ちゃんと話の中でお仕置きを食らってスッキリ終わっていたが、根っから悪人という描き方はされていなかった。
それを踏まえての今作で、ヴァレリオがやっぱりいいやつだったのが嬉しかったし、幸せになれてよかったと思った。今回も敵対キャラはいたが、イタリア男らしいオチがちゃんとあって、読後感はスッキリさっぱり。

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