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これはもう神つけたって良い短編集です。
元々私は神評価が多いので皆さんと温度差があるかもしれませんが;
このコミックスに関して「ここがいいんですよ!!!」って述べたら
たぶん読めたもんじゃないので(いつも以上に長すぎ&くどすぎ)
我慢します。本当に。でもやっぱり言いたい事は山ほどあります(泣)
こちらの短編集、雁須磨子さんの魅力がこれでもかと凝縮されています!
なんで?なにが?って思う方にはそりゃもう読んでいただくしか!!!
恋をして切なくて嬉しい気持ち、想いが通じたあとの不安と幸せ、
相反する感情が常に行き交い
それでも愛する心は誰にも止められない。
ささいな日常と出来事を
ここまで描ける漫画家さんはそうそういらっしゃらないかと!
ユーモアもあり、オチは「ぶふっ」とか「くすっ」とか出来ます。
あ!!しかもこの短編集ではラスト、リーマン同士が読めますよ!
(高校時代の後輩と先輩です)
雁須磨子さんのリーマンは貴重!!!
でもリーマンがどうとか言うよりも、雁須磨子さんのBL作品っていうだけで
ぐわっとくるものがあるんですけどね☆
『見えてるのかな』はたったの3P!!(3人のプレイじゃないですよ!w)
これで「わぁ♪」と思えたら、もう雁須磨子ワールドへまっしぐらです!!
くううっ…ってなるシーンの連続でした。
本気に、ほんっとーに、ただの日常なんです。雁須磨子作品ってそうなんです。“キメッ”がない。キメシーンにキメゼリフ、「ここで萌えてくれ!」みたいな場面がないんですよ。
淡々と日常描写が続く。すべてをまとめるとすごくセンスがいいいんだけど、ひとつひとつはごくごく普通の会話があって、モノローグがあって。それが繋がって萌えになる。
たまらーーーーん!!
『こめかみひょうひょう』
“自意識過剰”というのは、たぶん自分自身に向けてずっとずっと投げかけていた言葉で、だからこそ焦りまくったあの場面、とっさに相手に投げかけてしまったんだろうなと思いました。
とりあえず結子GJだったぞ!
『めあたらしい日々』
表題作の次に萌えたのがこれでした。
そうそう、実際には年の差カップルってこの世代ギャップがツライんだよね。
BLではピカピカの大人攻めが登場して年下受けに大人の世界を教えてくれる…みたいな展開になるお話が多いけどさ。
相手の世界に近づきたくて背伸びしたり若ぶったりする行為は、ときに痛いんだけど、でも同時にものすごくステキなことなんだなって思いました。
ラストの萌えをどうしてくれよう。
『本日はお疲れの御様子』
恋って「痛い人間」を作ってしまう。
でもその痛さって、上手く描いてくれたら萌えになるし、とてつもなくキュンキュンできるものになる。
アホやなァって微笑ましい気持ちで苦笑してさ。
そういう作品でした。
そして雁須磨子さんは、その痛さを極上のカタチで表現することのできる稀有な漫画家さんなのです。
17歳の若さで「一生ひとりで 生きてくなんて そんなことだって もしかしたらあるかも」とふと思ってしまう高校生。
初めてできた彼氏と一緒に過ごせて、ラッキーでしあわせで、てっぺんにいる気分で嬉しいけどこれ以上のてっぺんはないんだな、と思うとかなしいと言う。
飲まなくちゃ家に行けないからと言って、わざわざ酔っ払って好きな相手の家へ行く。
一度は振られた相手を追うため地元を出たのに、二年間同じ路線を使いながらもただ陰から見ているだけだった男。
そんな彼らの臆病さ、不器用さが愛おしくて、何だか彼らを抱きしめたくなってしまう。
もちろん私なんかじゃなくて、彼らにはしっかりと受け止めて引き上げてくれる相手がいます。
男同士の恋愛を描いているけど、ああ人と人が付き合うっていいことだなぁってなんだかしみじみ思いました。
自分だけでは辿り着けないその先へと引き上げてくれる、これは男だろうが女だろうが、相手がいてくれてこそだなぁって。特に表題作のカップルはいい。
読んでいると心がこまかく揺れてふるふるしてしまう。
泣くほどの派手さはないと思ったのだけど、読んでいて泣いてしまいました。
(ちなみに泣けたのは【本日はお疲れの御様子で】「西岡」と呼びかけて「はい 先輩」と正座して涙浮かべて返事したところです。この返事にきました。)
良質の短編集という一言では片付けてはいけない気がするほどみっちり詰まっていて、最初読み終えた後、この本って少しぶ厚めの250ページくらいあるのかなぁ?とわざわざページ数を確認したほどです。
(電子書籍なので、本の厚さでページ数を推測できない)
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのがこちらの一冊。
初読みの作家さんだったので最初は48時間の限定で読んだのですが、読後すぐに無期限に変更しました。
一度読んで終わり、ではなく何度も読みたい再読に耐えうる本だと思いました。
教えてくださり本当にありがとうございました。
なんて言っていいものやら言葉に困るんですが、とにかく素晴らしかったです!!
最初から最後まで胸をきゅんきゅんさせられっ放しで、動機息切れが半端なく…っ。もう!!ホントに!!キュン死にしそうなほどの勢いでしたっ!!
今回は様々なタイプのお話が収録された短編集。どのストーリーも基本的にほのぼのとした雰囲気なのですが、それぞれにまた違った萌えが存在し読み終えた後の満足感は迷うことなく文句なしの百点満点でございました!!
その中でも私が特に萌えた作品を…
□こめかみひょうひょう□
芳野の事が大好きなのに過去のトラウマから恋に臆病になっている橘高と、飄々と見えつつも内心ではなんとか橘高の気を引こうと必死だった芳野の不器用な恋の物語。
このお話、最初に読んだ時と2回目以降の印象がだいぶ違ってくるんですよね(笑
基本的に橘高視点で話が進むため初めはあまり感情を表に出さない芳野が何を考えてるのかよく分かんなくて橘高同様彼の言動に振り回されたんですが、2回目から…芳野の橘高に対する気持ちを知ってからは理解出来なかった彼の行動の謎が解けて色んなシーンでキュンキュンでした。
何でもない素振りを装いながら実は内心ではイロイロ必死だったんだよな~って思うと芳野が愛おしくてたまんない(笑
付き合うようになってからの2人はどれだけお互いを大切に想ってるのかが読むごとに深く伝わってきて何度も読み返してしまいました!!
芳野のおかげでようやく過去のトラウマを受け入れた橘高。このまま2人の幸せが一生続いていく事を願わずにはいられない、そんな素敵なお話でした^^
□カドをとられた方が負け□
勝負事において負けても「参りました」と絶対言わない攻めにどうしてもこの言葉を言わせたい受け。ついに最強のネタを持って勝負に挑んだ訳だけど…。結局は勝負など関係なく、好きな相手にはどうあっても適わないという(笑
初めてでもないのにHのたび勝負の手順をふむ2人の関係が微笑ましかったです^^
□本日はお疲れのご様子□
ここの攻め、とにかくよく泣く(笑
受けが悩んでグルグルするお話はよくありますが、それでいくとこちらの話は真逆になるのかな?
後ろ向きな攻めと前向きな受け。攻めがヘタレの場合、こうゆう男前な性格の受けが好きです^^
もし続きがあるなら読んでみたかった作品
今回胸きゅん好きな私にとって本当にドストライクな一冊でした。
読んで絶対損はナシですよ!!
はじめまして&こんばんはsenmegさん
>最初から最後まで胸をきゅんきゅんさせられっ放しで、動機息切れが半端なく…っ。もう!!ホントに!!キュン死にしそうなほどの勢いでしたっ!!
ホントに!!
わたしもキュン死しそうでしたよ~恐ろしい子!
むっつり男前芳野くんと、乙女テンパり橘高くんのやり取りが最高にかわいくて、同じく何度も何度も読み返してますv
>お互いを大切に想ってるのかが読むごとに深く伝わってきて
ホントに!!(2度目)
ちょこちょこ後ろ向きになる橘高を、芳野がさりげなく(でも多分必死 笑)気遣ってたり、読んでいて優しい気持ちになれました。
しかも表題作だけじゃなく、どのカップルにも恐ろしく胸キュンできる、ハズレのない短編集でしたよねvv
>読んで絶対損はナシですよ!!
に一票!…いや、十票だ!!笑
かなり好き。繰り返し何度もって訳じゃなく、ほんと定期的に読みたくなる。
主人公と一緒にじわじわと幸せになっていくまんがです。じわじわと。
おすすめです。
作者さん漫画家歴がかなり長いので安心して読める上、自分にしか出せないテンポ、世界観みたいなものがあって、はまったらどつぼです。
過去作品からBLじゃない作品まで買い漁ってしまいました。9割外れなしでしたありがとうございました。
絵が好みじゃない人も、話が好みじゃない人も、まあとりあえず一回この人の世界観に触れといて損はないんじゃないか?というイチオシ本です。
あと男子高校生好きの方も是非ね。買ってくださいね。