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表題作スヌスムムリクの恋人 下

あらすじ

幼なじみの仲良し4人組、直紀、清人、哲也、そして野坂望、通称ノノ。
体は男の子でも女の子の心を持った性同一性障害のノノは、父親を亡くし、唯一の理解者を失ってしまう。
ノノを守りたい――
そう強く願う彼らだったが、ノノに好きだと告白された直紀はノノを突き放してしまう。少しずつすれ違ってゆく4人の想いの中で彼らが下した決断とは!?
野島伸司の大ヒット小説を完全まんが化した話題作!!
大量かきおろし収録の完結巻!!

作品情報

作品名
スヌスムムリクの恋人 下
作画
タアモ 
原作
野島伸司 
媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Flower comics【非BL】
発売日
ISBN
9784091331168
2

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萌々

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中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

結論

上下同時発売の下巻。
生まれたときから一緒でみんなに愛されていたノノ。
唯一みんなと違うのは、同じ男の子の体なのに女の子の心を持っていたこと。
男の子としての自分。女の子としての自分。
葛藤するノノ。そして直紀たちが出した答えとは・・・!?

ノンフィクションならまぁ、あり。
ただ、エンターテイメント・・・作られた作品だとすれば、どうなんだろう・・という評価です。
ずっとノノは直紀のことが好きで、直紀が好きになる女の子を自分がとってしまうなんていうこともざらだった。
しかしある時、ノノは教師(男)と付き合い始める。
自分を認めてくれ、自分を求めてくれる存在に惹かれていくノノ。
けれどそれは本当の恋?それでノノは幸せにできるの・・・!?

もうひとつ不安定なのが、上巻でもニュアンスはありましたが、下巻特に。
描かれていくのは、大人になった直紀の視点。現在からみての学生時代の自分たち。ノノのことを話をしているというテイストで作られている。
ノノは直紀が好きで、幼いころは直紀もノノが好きだった。
けれど、描かれているのはそういった恋愛ものではない。
あくまでも、幼馴染として、そして親友としての視点のみになってしまったのです。なんていうかなぁ・・・こぉ・・どっちかずというか。
ノノを女の子にしてやりたいと奮闘するのはよい。
なんとかしてノノを救ってやりたいと願うのはよい。
ただ、前提として「幼馴染で親友。けれどあくまで 他人」な雰囲気を感じてしまう。気持ち的な面をあまり深く描かれていないのでどうも中途半端というか・・・。
最終的に、ノノは手術をし、女の子の体を手に入れます。
不安な気持ちと~な精一杯なノノを直紀は抱いてしまうわけですが、いいかげん手術直後にはどいう気持ちで見ていいのかわからない。いわゆる惨劇・・・・。。女の子が好きだった直紀が男としりつつもノノを抱けたのは~なんてありますが、これもどうなんだろうと思わなくもない。
最終的には、幼馴染でずっとノノを大事に想っていた男の子と戸籍上がうまく変わったら結婚~というオチ。結局、直紀ってばなんだったのよと。
それならば、最終的に一緒になった子の目線で描いたほうが面白かった気がする。親友という目線、幼馴染という目線、そして好意を向けられたときの気持ち。どれもあんまり伝わってこなかったかな。原作を読んでいないのでどうともいえませんが、ちょっと惜しい作品に思えました。

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