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表題作甘い水苦い水

“あいつ”にそっくりな2つ年上の同級生・喜多川智明
大阪を離れ、東京の大学に進学した高田知章

作品情報

作品名
甘い水苦い水
著者
冬城蒼生 
イラスト
不破慎理 
媒体
小説
出版社
ワニブックス
レーベル
Kirara novels
発売日
ISBN
9784847032929
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

痛いけれどゆったりでも展開が早い……

 大阪を離れ、東京の大学に進学した高田知章には“あいつ”との忘れられない過去があった。
 けれど、記憶の中の“あいつ”とそっくりな喜多川智明と出会う。
 知章の方から声をかけ、なんとか友達になったけれど、次第に知章の想いは恋心へと変化して行く……というような話でした。

 そんな感じで、かなり痛くて重い話でした。
 そらね……最初がそんな始まりだったら、男も女も関係なく、傷付くよな……と、しみじみしたくなるような相当痛い話でした。

 けど、知章自身の性格なのか、周りの人間との巡り合わせがよかったのか、そんなに落ち込むことなく、最後まで読めました。
 どっちかっていうと、会話のテンポとか、二人の醸し出す空気はゆっくりなイメージが何となくあるんですが、やや話としては場面があっちこっち飛んだり、一気に季節が進んでたり……とかするので、ちょっと唐突なイメージもあるような気もします。
 まぁ、時間軸を飛ばすのは小説の常套手段だと思うので、それ自体が悪いとは思わないんですが、その飛ばし方が若干、唐突なイメージを抱かせるので、それはどうなのかな……? と、思うくらいですかね。
 後は、特に気になる事はありませんでした。
 でも、もうちょっと愛が育って行く過程だとか、そういうのを書いて欲しかった様な気もします。

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