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表題作その罪の行方 -贖罪-

吸血鬼 ヴィンセント
聖人 カレラ

あらすじ

禁忌の恋に堕ちた吸血鬼ヴィンセントと聖人カレラ。だが、その恋の結果は残酷だった。最愛のカレラを同族に殺され、その首を奪われたヴィンセントは、復讐だけを胸にカレラなき絶望を独り生き抜く。カレラを奪ったのは吸血鬼五大貴族の一人、カイル。圧倒的な力を有する彼に対抗するため、ヴィンセントは同族喰いの禁を犯す。皮肉なことに、悪魔と謂われし自分と契ったカレラの亡骸はけして朽ちることはなく、罪を犯してなお彼が聖人であることを無言で証明するかのようだった。
ヴィンセントは愛するカレラを取り戻すことができるのか。重ね続けた罪に神の赦しは訪れるのか。そして奇跡は・・・起きるのか。種を超えた究極の純愛、罪と言う名の愛に殉じた二人の行く末は!?

作品情報

作品名
その罪の行方 -贖罪-
著者
あしや可尋 
イラスト
あしや可尋 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
タナトス文庫
発売日
ISBN
9784812441749
1

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
0
評価数
2
平均
1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

やっちゃったよ~

前編に当たる~原罪~の続き。
吸血鬼と聖人という二重の禁忌の立場で愛し合うヴィンセントとカレラに訪れたカレラの死(?)という終わりに、”ヒロイン死んじゃってどうなるの?”と、前作評価が高くなかったのですが、気になる続きを知りたくて後編を読んでしまいました。

聖人だからか、首を切り落とされたカレラはまるで生きているかのように3年経っても朽ちることなく、その身体をヴィンセントが保管しております。
一方、高位の貴族である吸血鬼カイルによって持ち去られたカレラの首は、鳥かごに入れられて、カイルが持ち歩いているのです。
このカイルを探してヴィンセントが旅をしているところから始まりました。

今回の話はヴィンセントがカレラの首を奪還して復讐を遂げるという筋立てになっているのですが、彼らに関係する周囲の人物達の描写ばかりで、最後まで回り道ばかり。
まあ、カイルを探すために必要な要素といえば要素なんですが、中途半端に描写が詳しいので、本編のラストを迎えた時には、謎に包まれたまま、まるでキツネにつままれたかのような、頭が?マークで埋め尽くされた、実に残念な出来となっていたと思います。

え、これってひょっとしてその後のサイド話を載せる為にモヤモヤにしたの?と疑いたくなるくらい。
カレラが首を切られる原因になった従者のリオネルと、カイルの関係。
カレラの兄弟ともいえるエクソシストのシリウスと、彼が拾った真正吸血鬼だけど、その特徴をあらわさないユニという少年の存在。
カイルと対等であるらしい、冷酷そうな吸血鬼ナイトの登場。
そんなものを見せておいて、読者に対して放置プレイですよ。
結末にいたっては、ヴィンセントが致命傷を負って、もう楽にしてくれ~とか、死んだのか死ななかったのか、その後描かれたカレラとの再会は夢なのか?
そんな部分もあれぇ~?
エロに至っても、ヒロイン死んじゃってますから、中間に回想で、そんなに詳しく描写しなくてもいいでしょ?みたいに挿入され、ラストにもオマケみたいに付いていて、なんじゃこりゃ?的な・・・

ここまで辛辣なレビュ書いたの初めてかもしれない!
すみません、、、罪悪感にさいなまれながら、いいところを見つけたいと思ったんですが、それでもこの話の作り方は受け入れられませんでした。
絵も全然好みじゃなかったし・・・

1

No Title

カイルが何故リオネルを唆してまで、
ヴィンセントとカレラに横槍を入れて来たか明確に明かされないし、
何か(カイル以上の吸血鬼、もしくは神の様な)大いなる者に、
勝手に二人の恋愛が罪とされ、そして何故か赦された感じだった。
恐らく、カイル×リオネル、シリウス×ユニと、
スピンオフで出る予定での、この文章構成だったのが、
レーベルが廃刊になっておじゃんになったのではないかなー?
というか、そうとしか思えない消化不良な展開だった。

0

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