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表題作花盛りの庭

橘 信夫
橘 雅樹

その他の収録作品

  • 架空の園
  • 天空の草花
  • 天国の樹

あらすじ

父との息詰まるような生活から逃れるために
家出した橘 雅樹は、祖父の家に押しかけて暮らすことにした。
夢で見たままの広い庭、祖父と用心棒の原田、
そして勝気で美しい少女が暮らす古い屋敷・・・
ここから、ミステリアスな愛憎劇の幕が開く!

作品情報

作品名
花盛りの庭
著者
坂井久仁江 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
ホーム社漫画文庫
シリーズ
花盛りの庭
発売日
ISBN
9784834274080
4.7

(9)

(7)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
43
評価数
9
平均
4.7 / 5
神率
77.8%

レビュー投稿数4

衝撃!! 衝撃!! 衝撃!! 

最初から 爆弾の衝撃!!
話の途中 激痛と衝撃が押し寄せる嵐の連続!!
最後まで 怒涛の衝撃!!

1巻・2巻ぶっ通しでの【神作品】です。
あらすじは言わないほうがいいでしょう。
その方が読み応えが倍増するから。
沢山の人に読んでもらいたい素晴らしい作品でした。
『禁断』と『謎』が絡み合う。家族とは?血の繋がりとは?

「衝撃作品教えて!」で紹介して頂いた作品です。
本当にありがとうございました。面白かったです。
※作者は【国枝彩香】先生だったと言う事にも 衝撃受けました!
 道理で主人公のおっさんが色っぽいわけだ・・・。納得。


3

物語の持つ力

初レビューをこちらの作品に…

内容はドロドロの昼ドラ的展開と言ってしまえば話は早いのですが、それだけでは片付けられない物語としての魅力が本作にはあります。

これだけたくさんの登場人物がおり、予想のつかない怒涛の展開が繰り返される(読み手によれば目を覆いたくなるほどの)にも関わらず、主人公雅樹の魅力が全く失われないことに坂井先生の力量を感じます。先生ご自身も四六時中雅樹のことを考えられていたと作中に描かれていますが、作者から愛されたキャラクターというのはどうしてこんなに生き生きとした印象を読者に与えてくれるんでしょうね。

2巻では主人公の役割を、娘へと譲ることになりますが雅樹の人生をずっと見守って行きたいと思わせてくれる稀有なキャラクターだと思います。
また、登場する人物それぞれの行動原理もはっきりとしており、それぞれが課題を持った人間らしい存在として描かれるため、すべての人物に対して疑問や嫌悪感を抱くことがなかったのも神評価の要因となっています。

1,2巻続けて読むことを強くオススメします。ちるちるがなかったら出会えていない漫画でした!感謝。

2

絵を見れば・・・オオーw(*゜o゜*)w

まぁ 知ってる人は知ってると思いますが
国枝彩香様のレディース漫画です。
がしかし この漫画一筋縄では語れない坂井様のBLの転機になった
シロモノです。(゜ー゜;)(。_。;)(゜-゜;)(。_。;)ウンウン
最初は結構明るめかな~と思ってたんですが、ぃぇぃぇ
読ませます。ほんとに・・・結構古いのに古さを感じさせないですね。
絵柄も内容も・・・なんだか 血族としての苦しみがヒシヒシとでてます。
現実的な話で、そぉゆぅ所がレディースとしての読ませるトコロなんでしょう。
ネタバレしたくないので、とりあえず
ほんとに読んで欲しい作品です。
国枝様のルーツがわかる漫画です。2巻もあるのでそちらも是非ご一緒に!

1

国枝彩香a.k.a.坂井久仁江

国枝彩香先生の、過去少女漫画/レディースコミックでの名義である「坂井久仁江」作品。
この作品の後、BL市場に本格参入となったそうです。

主人公は、イケメンでちゃらんぽらんな雅樹。
『怠け者で女好きで23にもなって就職もせずバイトすら満足に続かない…』
そんな雅樹は、夢に出てくる庭の広い家を目指して家出!
そこは一度も会った事もない祖父の家。
行ってみれば夢に出る美少女そのものの女の子もいてびっくり仰天な訳だけど。
ともかく家に入り込む雅樹だけど、じいさん、瑞穂の三つ巴でほのぼのコメディ的に進むかと思いきや。
まるで銃弾、まるでミサイル。撃ち込まれるみたいにトーンが変わる。
雅樹のお父さんがお屋敷にやってくる。
ここからグ〜〜っとシリアスで救いのない背景があぶり出されてきて、緊迫度の高まりが物凄い。
雅樹の出生の秘密。
雅樹とお父さんの関係性。
もう…大映か韓流か…っつー濃さです。そしてトドメは全てを焼き尽くす火事。
ドラマチック過剰と思いつつもやっぱり感情が引きずられて泣きそうになる。

「架空の庭」
雅樹の過去。
なんで父親とそういう事になったのか、なんで生活なんてどうでもよくなったのか、の解明。
誰が悪かったのか。誰が間違ったのか。苦しい生を生きるしかない人がここにいる。

「天空の草花」
雅樹の母・佐保子の物語。つまりは父・信夫や祖父・修造の物語。
これはイタい。痛すぎて読むのが辛かった。
多分誰も悪くない。ボタンが掛け違ってしまった。だけど責めたいよね。このモヤモヤをどうすれば。
信夫さんが受けた仕打ち、雅樹が背負ってしまった重荷。
読んでて辛すぎる。

「天国の樹」
雅樹が瑞穂と結ばれ、瑞穂の生んだ娘のいる世界。そして瑞穂はこの世にいない…
あの庭の家に、雅樹と瑞穂そっくりの口の悪い娘・春佳(5年生)とダイゴローで住んでいる。
物語は春佳視点で進みます。
春佳はこっそりお母さんの部屋に入り、お母さんの事を知ろうとする…色々考えるけどわからなくて、しかも父親とダイゴローがデキてる事も知ってしまったり(爆!
読者としては、春佳は暴走してます。コドモだしね。でもそんな時に雅樹は血を吐いて…
この辺はドラマチック過剰かな。もう話の脈略ぶっ飛ぶもんね…
でもこの事で5年生の春佳は少しお母さんの不在やオヤジ(雅樹)や色んな納得いかない事と折り合いをつけていく。そんな話。

濃すぎるファミリーもの、という感じかな…「天国の樹」が無かったらドロドロのBLとしていけそうです。

2

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