二度と離れたくないと思うほど、お前を感じさせてやろう。

砂漠王と純潔の花嫁

砂漠王と純潔の花嫁
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
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レビュー数
1
得点
2
評価数
2件
平均
2 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
シリーズ
クロスノベルス(小説・笠倉出版社)
発売日
価格
¥890(税抜)  ¥961(税込)
ISBN
9784773099973

あらすじ

「日本へなど帰さない。お前はわたしのものだ」
亡父の足跡を求め、文葉が訪れたのは中東の国ズィヤード。
精悍な若き王・ザファルは多忙を極めながらも、文葉に過ごしやすい環境をくれた。
彼の優しさは、文葉がひた隠す心の傷を癒してくれるようだった。
だが、その傷の存在を気づかれた文葉は、ザファルに凌辱されてしまう。
離宮に監禁され、繰り返される愛の言葉と荒淫で、彼への気持ちを自覚しかけていた文葉は、隣国の王子に攫われてしまい!?
遠き異国で囚われて、注がれる狂おしい愛!
(出版社より)

表題作砂漠王と純潔の花嫁

ザファル 国王
香月文葉 大学生 18歳

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レビュー投稿数1

健気受け、砂漠。

文葉は大学を休学して、亡くなった香道の家元であった父親の足跡をたどる旅に出ていた。

多くの国と交流していた父親の縁のある品や、やりとりした手紙を見せて貰い、父の足跡を写真と文字におさめるのが目的だった。
数カ国目の中東の国ズィヤード。前王と親交のあった父親は、王に手紙はもちろんのこと贈り物もしていたらしく、それを見せて貰う為に文葉はこの国へやってきたのでした。
しかし、いざ王宮の中に入れて貰おうとしたら、そんな話は聞いていないと門前払いされてしまう。突き飛ばされよろけた文葉を抱きとめてくれたのはなんとこの国の現在の王・ザファルで。

文葉が健気でよい子。
愛人の子という立場なので、母が亡くなり父の元・・・本家に引き取られてからは寂しく苦労もしたようで、それなのに捻くれたところも無くまっすぐ。
しかし、義母・義兄には必要とされず空気のごとく扱われ、優しく接してくれ「香」の稽古をつけてくれた父も今は亡くなったしまった。
だから優しく暖かな家族の愛情や、必要とされることに飢えている。
なので誰かに必要とされたり役に立てるというのがとても嬉しくて、というのを読んでいて文葉続きの気持ちや行動で凄く感じられました。
毎夜無体を働き、離れへ閉じ込め外に出ることを許してくれないザファルに対して憤ったり、理不尽だと感じるものの、文葉は根が優しいのでしょう、若くして王位につき政務に疲れた様子で離れへやってくるザファルの疲れを少しでも癒すため自分が出来るのは「香」で部屋を満たすぐらい、と疲れが取れる香を焚きしめようとします。
そんな所にまたザファルは惹かれちゃって、よけいに文葉にのめり込むのですが。

ザファルは文葉に対して「ずっと側にいろ」「離れることは許さない」等々幾度となく繰り返しては文葉を抱きしめる、独占欲丸出し。
あまり執着心のない、何事にも心を向けることの少ない少し人間味の欠ける人物だったようなので、文葉という存在を得たことで、今までなかった執着心や独占欲が一気に噴き出した感じなのかなぁと。
それはそれで、そこまで愛されたら本望だよね、と思うのですが。

サクサク読めるものの、ザファルが文葉に惹かれるきっかけが弱い気がしました。
確かに、文葉は健気で良い子。
お前といると癒される、という言葉が何度か出てきますがその「癒される」ということを感じさせられるシーンが短かったり、深く描かれていないので少し弱かったように思います。
文葉が若くして王位を継いだザファルに不服を持つ王宮内の不穏分子に攫われ、人買いに売られ~流れ着き隣国のザファルの友カーリム王子の手に渡って・・・という展開も説明不足で、文葉の目が覚めたら見たことのない王宮らしい場所、そしてカーリム王子によって何故文葉がここにいるかの説明をされるのですが、そこまでの流れが本当に説明だけで、危機感も悲壮感もあまり感じられなかった。
カーリム王子が文葉に興味を持つ、という伏線めいたものはかなり前半に出てくるのでこの流れは無理やりではないのですが・・・
もうちょっとこの辺りを丁寧に書いてもらえたらもっとドラマティックになったのではないかと思えて仕方がありません。

あと、義兄が文葉がズィヤードの王宮へ行きやすいように連絡を取ってくれた、とありましたが結局「そんな話は聞いてない」と突っぱねられるシーン、これは結局義兄の嘘だったのか、それとも本当は伝わっていたけれど話が上手く通らなかったのか?どっちでしょうか?真相が分からず仕舞いでもやもやします。
本編その後の短編ではふたりの仲睦まじい姿が読め、文句なく甘々でやっぱり文葉が健気で、可愛いことをする文葉にデレーとするザファルがなんとも微笑ましかった。

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