ボタンを押すと即立ち読みできます!
国枝先生作品を出版順に読んでいまして本作で7作目です(この後 7作読みます)
画力がすばらしい上に、リアクションが全ておもしろくかわいらしくて最高です。
コメディがお上手すぎる。
川西のおバカボケに東野のツッコミ。
デフォルメ絵だけでなく、真剣な方とかいろんな表情の描き分け、姿勢とか、全てツボを押さえられて気持ちがいいです。ずっとニマニマしていました。
女性キャラたちもユニークで好きです。
BLによくあるイケメンにぐいぐいくるモブ、当て馬でしかない女性キャラの描き方はあまり好きでないので、国枝先生のように女性キャラにも個性と人格があって逞しいところも描かれるのがとてもいいです。
BL的には東野と川西は腐れ縁のままのようだけど、既成事実もあるわけだし、意地を張りながらも着実に惹かれあっているのがわかっておもしろいです。
一緒にいようね♡と言ってたし。
あしたのジョーを彷彿とさせるクロスカウンターも笑いました。
いつも国枝さんのコミックに感じることがやっと自覚できました。
怒るときにたいてい人差し指をさしたり、何かあった時のポーズが昭和っぽい気がする。
そして周囲の注目を集める。
イケメンリーマンの東野と川西は高校からの腐れ縁。脚フェチと巨乳好きで二人とも彼女を取っ替え引っ替えしては振られて。フラレリズムもぴったりで。
どの女性ともうまくいかないのに、お互い相手に似たタイプの女性にはなんだかしっくりくる。そうだ、お前に似てるんだ!となるんですが、だからといってそう簡単には恋愛関係になりません。
でもなんだかんだ言ってずっと一緒にいるんだろうな。
巻末の高校時代のお話も面白かったです。二人ともブレないですね!
意表を突かれました。
まさかこう来るとは。
本やコミックスを読むときや、映画やドラマを観るとき、先の展開を予想しますよね。
ある程度の数を読んだり観たりしていくとパターンが分かってきて、大抵予想は大きく外れることがなくなるものですが、国枝さんの作品はいつも予想外。
高校の同級生。
一方は生徒会長でバスケ部のエースだった男。
もう一方はテニス部の王子様。
卒業してから10年経ってもつるんでいる2人の共通点は、「女好き」と「いつも同時期にフラれる」ことくらいで…。
脚フェチに巨乳好きと来れば、多くの人が予想するのは「やや!ここに理想の足が!」というパターンではないでしょうか。
さらに脚フェチくんのフェチの芽生えは、高校時代に巨乳好きの足を見たことから、というおまけ付きで。
この作品の脚フェチくん・東野は女性らしい曲線美がお好きです。
そして巨乳好きの川西の足は男らしく、すね毛も生えてます。
「俺が求めていた足は、こんな身近にあったのか!」という展開はありません。
川西の巨乳好きは、実はフェイク。
本当は高校時代から東野のことが好きで、その気持ちを隠して友人として一緒にいるために、そういう設定を演じていただけで…。
という切ない裏事情もありません。
ただの脚フェチと、ただの巨乳好き。
ただの女好き同士が、女性のパーツばかりに惹かれてはフラれ、愚痴飲みして朝チュン。
東野は周囲から「実はゲイ…?」と噂されるものの、本人は「女が好きだ!」。
川西はデート相手に「東野ばっかり見てる」と言われても、「巨乳が好きだ!」。
ただ読者は思うのです。
後半で登場する好みのタイプの2人連れ。
この女性たちが明らかに女性版東野と女性版川西ではないかと。
どちらかが気持ちを自覚して切なくなることもなく、どちらかに急展開があるということもなく、ひたすらタイプの女性たちとフリフラれしながら、わいわい言い合う2人の終着点は見えません。
見えないけど、確実に少しずつ何かが変わってきているのは感じる。
それが何なのかは、妄想の世界でそれぞれ想像していくにしても、国枝さんの出す答えがあるとしたら、どのひとの妄想も不正解になりそう。
ケンカップルは苦手なのですが、そもそもツンデレが苦手というのが根底にありまして。
この2人を楽しく見守れたのは、2人がツンデレどころか、まだスタート地点すら見えていないからなのだと気付きました。
スタート地点立ったらどうなるんだろう。
そもそもスタート地点にたてるのだろうか。
萌えるというのとは少し違うけど、そんな妄想をしつつ、楽しめる作品でした。
コメディです。とっても面白い!という意味で「萌x2」をつけました。
2人とも、自称「女好き」。その実態は、単に女性の体のあるパーツを愛でているだけ。
だから付き合ったり寝たりしていても、すぐフラれる。
女性に対する実(ジツ)が無いんですね。
恋にはすぐに落ちる。でもそこから愛を感じていくことがわかっていないお2人さんが、馬鹿話だのヤケ酒だのケンカだのを腐れ縁の年月で何度も何度も繰り返し、何一つ取り繕わなくてありのままでいられる、なくてはならない関係になっていく……
…とここでクール男と美形男のエロいBLになってもOKなのに、なんともおバカ展開というか、何回間違ってんの?わざと?というくらいアホなノリで関係が深まっていくのですね。
読者としては、ぷっと吹き出したりケラケラ笑えます。
楽しい時間を過ごすことのできる一冊ということに間違いなし!
作者様の初読みです。この作品がコミカルで面白かったので、こういう系統かと思いきや、他の作品は結構シリアスな感じが多いようで、幅の広さに驚かされました。
丸ごと1冊、表題作の彼らです。
4話+高校編、あと作者様のあとがきにも登場して裏話が読めます。
高校時代から十年来の腐れ縁の二人。
モテるけれど、フラれっぱなしという二人は、足フェチ(東野)とおっぱい星人(川西)と趣味は違うものの、何故か恋愛周期が同じ。ある夜、互いにフラれたもの同士で呑んでいたら酔った勢いで…えっ、俺たち寝てしまったのか?!
という話でした。最後までしていなかったのが意外でした。いやぁ…したと思うでしょ、普通(笑)
天真爛漫な川西が可愛いですし、お酒をセンチで注ぐ東野が愉快でした。
東野に世話をやいてもらい、週に一度は顔のパックをするという川西の方が攻め(予定)というのが予想外でした。最後まで認めない、けれど流されてしまう東野が諦める日を楽しみにしています(笑)
男と女を揺れ動く二人がコミカルに描かれています。エロはないも同然ですが、とにかく明るく楽しい気持ちになる作品です。お勧めです!