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表題作キスして、星の数よりも

須藤潔・業界屈指のプラネタリウム設計メーカーの主任
渡美空・企業企画が得意なイベントコーディネーター

その他の収録作品

  • 数えられないくらい。

あらすじ

大好きな須藤に、想いを告げることができなかった――そんな高校時代の苦い思い出を、今でも夢に見る美空。ある日、仕事で須藤に再会した美空は、変わらない誠実さと男らしさ、そして精悍さに改めて惹かれていく。二人で食事をし、浮かれる美空だったが、須藤が高校の時から片想いをしていると知り、ショックを受ける。思い詰めた美空は、一度だけでも…と本当は経験なんてないのに慣れたフリをして須藤を淫らに誘って…!? 

作品情報

作品名
キスして、星の数よりも
著者
水瀬結月 
イラスト
有馬かつみ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048685375
2.7

(7)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
17
評価数
7
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

そんなやり方するんだ。

同級生の10年ぶりの再会モノです。
受の方が見事な勘違いを起こして1人でせつないモード入ってたりします。
読んでる側としては「え、そう思っちゃうわけ?」と思うほどの勘違いなのですが(読んでる側には真実が簡単にわかっちゃうからかな)
まあ、それはそれでその思いこみはかわいいといえばかわいいもんです。

それよりも。
ずっと片想いをしていた相手を前に一度でいいからと性的なアプローチに持っていくあたり受の性格もまっすぐ育ったなかったのかなーとか。
モテる子だったので、いろいろ媚びる方法とか覚えてしまったみたいで、そうしてズルイやり方で手に入れる方法しか浮かばなかったのかな。
結果として、ある意味、寸止め状態にされ。
その後もそういう受の行いに対して攻があまり好ましく思ってないところも受自身感じていて。
それでも、そうするしかできない自分がやりすぎて嫌われたらどうしよう…とか。
疑心暗鬼で不安になって。
それを素直に尋ねることが出来ずにぐるぐるする感じは好きです。

攻の方もまあ思いこみがあったり。
お互い最初にちゃんと言葉にしなかったばっかりに少しばかり遠回りして。
それ故に寸止め状態が続くわけですが。
それって、結果としてツライのは攻の方じゃないのかなー?と今更思ってみたり。
ま、最後はがっつり星空えちでしたが。
そこでヤるか!とちょっと驚いたのは内緒です。
しかも、ただの星空えちじゃないよ。
大草原で2人きりとかじゃないんだもん。
一応の区域があるって言ったってどこに誰がいるかわかったもんじゃない。
…恋人たちにはそんなこと関係ないってことですか?(笑)ふふ。

個人的には攻が受に自分で全部やってって挿入までさせてたえちが好きでした。ハイ。

0

最初に素直になれなくて

今回は業界屈指のプラネタリウム設計メーカーの主任と
企業企画を得意とするイベントコーディネーターのお話です。

二人の再会に回想を絡めてまとまるまでと
その後の二人のすれ違いの顛末を収録。

受様はイベント会社のコーディネーターです。

大学を出て五年、
独創的で華々しい演出が持ち味の受様は
エンターテーメント要素を取り入れた
企業セレモニーを得意としています。

今回、受様に依頼されたのは
学習設備や展示ブースの他に
最新式の設備を備えたプラネタリウムもある
私立科学館のオープンセレモニーでした。

受様にはプラネタリウムと聞くと
すぐに思い出す同級生がいました。
その人こそ今回の攻様になります♪

攻様は高校の時の同級生で
実直な人柄から一目おかれる少年でした。

受様が攻様と共有した思い出はただ一つ、
野外合宿での星空の下の会話だけですが、
そのひと時で攻様は受様にとって
忘れられない人となったのです。

受様もいつも人の中心にいる人気者でしたが
一人になる為に抜け出して向かった斜面で
偶然、攻様が天体観測をしていたのです。

プラネタリウムを作りたいと語る攻様と
その時見た無数の光降る程の星空は
今でも受様は夢にみる程なのに
当時はソレが何か判らなかった受様は
今でも攻様を思うと胸がせつなくなるのですが、

今回の私立科学館の仕事は
攻様との10年ぶりの再会をもたらします。

攻様は
今回のプラネタリウムを設計している会社で
開発部の主任となっていたのです。

攻様との再会を懐かしむうちに
再び甘酸っぱい感情に支配された受様ですが、
自覚した途端に攻様に
高校時代から好きな人がいる事を知らされます。

それなら一度だけでも彼が欲しい!!

受様は七夕になぞらえて攻様を誘い、
その後も夜のお付合いを重ねるのですが、
攻様自身で受様を愛してはくれません。

攻様が好きな人って顧問をしていたあの人?
最後まで抱いてくれないのは
あの頃の様に純粋では無くなったから?

後にも先にも進めない受様の
二度目の恋の行方とは?!

表題作の本編は雑誌掲載作で
電子書籍化もされているお話でしたので
もしかしてノベライズはされないのかな
と思っていたのですが

書き下ろし続編収録して文庫化され、
ウキウキして一気読みしてしまいました♪

沢山の人と恋をしても
攻様への初恋を引きずっていた受様は
再会した攻様を手に入れる為に
手段を選ばずで軽く誘ったがために
攻様に本気にはされず…で

もともと受様が好きだった攻様は
受様がモテル事を判っていたがために
受様の側にいた義兄を受様の恋人と誤解、
それでも受様が好きなので
手を出しつつも最後までしない…と言う

最初の釦をかけ間違えたために
少しづつお互いの誤解が深まっていくのです。

二人の言動の端々から
どうみても両思いなのに~というヤキモキ感が
私的にはツボだったのですが
まどろっこしいと思う方には楽しくないかな。

続編は本編でも受様の誤解の元となった
攻様の恩師が絡んだお話になります。

結局は誤解だったので
最後はラブラブなのですが
お題にひっかけて星空の下でのHは
なんかすごく水瀬さんらしいかったです(笑)

本編と続編は話的には3ケ月差でも
実際には四年半の間があるとの事ですが
そんな感じは全くなくて
2話ともとっても楽しく読めました♪

今回は本作同様、同級生カプのリメイク版で
水瀬結月さんの『しらさぎ城で逢いましょう』を
お薦めします。

0

星空が見たくなる作品です・・・

こちらはb-boyさんのサイトで電子書籍として掲載されていた分です。
もちろんそれは購入してたんですが、書き下ろしもあるという事で、買いました♪

4年半前に書かれたお話と言うことで・・
ちょっと読んでいて違和感?というかなんか展開に着いていけない部分とかもあるのですが・・

結構、好きだったんですよね~このお話・・高校時代の初恋の相手に偶然出会って、誘ってしまう・・
的なお話なんですが、本編はプラネタリューム絡みで話は進んで行くんです・・

たま~に夢に見て、一度しか話したことの無い彼の事を吹っ切りたいと思っている所の再会なので・・
思いっきり、誘い受けです・・ちょっとこういう展開は好きではないのですが・・
最後まではしてくれないんです・・なのでちょっぴり切ないです・・


書き下ろしは・・いきなりハードなHから始まって思いっきり青○で終わってます・・
ラブラブと思いきや・・二人とも仕事が忙しくなって、なかなか会えない日々・・その最中に須藤が仕事と嘘をついて・・ちょっと疑心暗鬼になってしまう、美空・・って言う感じです・・

書き下ろしに美空が高校生達が自分達で作ったミサンガを露店で売ってるのですが・・なかなか客が来ない・・
そこを美空が手伝って・・ってシーンがあるのですが、そこはとっても楽しく読めました~♪結構高校生達が可愛くって面白かったですね~♪

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無駄な遠回りにも程がある!

「勘違い空回り」VS「思い込み空回り」
読んでて恥ずかしいくらい、お互いに空回っちゃってました。
「あんたらとにかく、一度きちんと会話をしたまえよ」と言いたくなります。

受けは、攻めの好きな人が恩師だと勝手に勘違いして、一度だけでいいと誘惑。乗っかったり誘ったりあの手この手なんだけど、なかなか最後までしてもらえなくてもわもわ。
最後の手段で「なんとしても体で落とす」って気合で、自分で拡げて見せ、逆に「他の男と一緒にするな」とキレられる。

攻めは自分の気持ちが通じていると勝手に思い込み、弄ばれていると勘違い。
受けと義兄が一緒に居るところを見てショックを受け、これ以上苦しめないでくれと切れる。
最初に一言「好き」って伝えとけばすんだ話じゃね?
受けに好きな人のことを聞かれて、「高校時代から好きだった」とか「夢を応援してくれた人」とか、中途半端なヒントを与えるくらいなら、告白だって出来たでしょう。

受けもスレまくっててヤダ。
自分の顔とか吐息とかが魅力的だと分かっているあたりが可愛くないし、それを武器に体で落とそうとか思うくらいなら、可愛い顔で告白して、縋って情で落とせば良い。
なんか即物的で、「初恋」すら既に勘違いじゃね?とか思っちゃう。

もうなんだか、わざとのようなすれ違いは見ていて馬鹿馬鹿しくて、素直に楽しめないんですが。

表題作はそんな感じでしたが、続くお話で充分楽しめたので、読後感は何故か「面白かった」です。ホント、なぜ?(笑)

なんか、受けの思い切りかたが良かったんですよね。
グルグルつまんないことに悩んでいたので「これからはもっと信じるよ」って方向で落ち着くのかな…と思いながら読んでいたんですが、「信じられるから、別にいちいち説明してくれなくて良い」に落ち着いたのが、すっごく潔くて気持ちよくて、清々しかったです。
こういう前向きな納得の仕方、凄く好きです。

ただ……、私はもう心汚れた大人なので、「織姫と彦星」とか「星が出会うように」とかって例えはちょっと寒くて、読んでて「げぇ~、さむっ」とか思ってしまいました(笑)

お話は「萌」だったんですが、絵があまりにもあんまりって程好みじゃなかったので、総評で「中立」です。
「誰でも虜にする魅力的な天使」って触れ込みの受けですが、「美形」の「び」の字もない、壮絶な当て馬顔でした。残念。
表情も全身絵も、上手いとか下手とかは私は絵心がないんで分かりませんが、好きか嫌いかと問われればちっとも好きじゃない。
ホント台無しで残念!

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