「交渉成立だな。……ついて来い」

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表題作青龍の甘い罠

五十嵐勝悟,やくざの若頭
宮西透,人生に絶望した外科医

その他の収録作品

  • 青龍の甘い守護
  • あとがき

あらすじ

円義父の医療ミスを代わったことですべてを失った宮西透は、絶望し自ら命を断とうと人気のない埠頭へ足を踏み入れた。
しかしそこで若頭と呼ばれる五十嵐勝悟を庇って若い男が撃たれるのを見てしまう。彼を見殺しにはできず治療する一方で死への願望を捨てきれない透に、五十嵐が「殺してやろうか?」と持ちかけてくる。
その交換条件は体を差し出すこと。どうせ死ぬ身だと透は好きにさせるが──。

作品情報

作品名
青龍の甘い罠
著者
朝宮千雪 
イラスト
麻生ミツ晃 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778109387
2.5

(2)

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萌々

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(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

わりと楽しく読めました。

義父の裏切りで心身共に疲弊してしまい自ら命を断とうと埠頭を訪れた透。
そこで出会った若頭と呼ばれる男・五十嵐。
透は若い男が撃たれたのを見て治療を申し出る。
必要ないという五十嵐にたてつく透。
そんな透に興味を持った五十嵐は、透の望みを叶えると言って…。

ヤクザ×医師なんですよね。
でも、それほどヤクザ色は強くないのかも。
あまり仕事してる面は出てこないし。
ま、最初、透は結果的に闇医師的なことをするには至るのですが。
五十嵐の方がそれなりに俺様なところはあるんですが、わりとデレてるというか透に対してやさしい部分もあって。
好意を隠してないというか。
今まで読んできたヤクザものってわりと言わなくてもわかるだろ?的な感じのとか焦らして焦らして最後に明かす的なのが多かったんだけども、この作品ではわりと早い段階で「惚れた弱みかな」みたいにサクッと言葉にしちゃうんですよね。
あれ、あっさりそこは認めるのね?みたいな。
というか、むしろ、いつの間に好きになってたの!みたいな。
まあ、それまでに関係は持ってたし、透に悲惨な状況とかも聞いてたのでそれなりに情が湧いてたのかもしれませんが。
一方の透はなかなか悲劇的な感じの状況からスタートというか。
まず最初が「死のう」ってところまで追い詰められてて。
そこから五十嵐と出会うことで少しずつ変わっていって。
医師として人を助けながら、自らはそれでも死を望んでいる部分もあって。
それが咄嗟の時になって「死にたくない」というところまでこれたのは、やはり五十嵐のおかげと言えるんだろうな。
最初のことは、ショック療法のようなところもあったのかもしれないけど。
そこから少しずつ五十嵐に見守られている生活に慣れて。
自分の過去を話して寄りかかることができた時点できっと結構気持ちは傾きつつあったんじゃないかなと思う。
印象としてはヤクザと医師だし痛いような部分もあるんだけど、どこかかわいいタイトル通りに甘いお話のようにも感じられました。

2

楽しめたけれども

お話は素直に普通に面白かったんです。
ただ、
若頭(自分的萌単語/笑)が受けっ子(DR)のどこを気に入ったかが曖昧で、普通にラブラブ(死語)になってくんだけども、いまいち色んな出来事が不明な感じ…
つまり
起承転結の【起承】がないんです。
なので、私的には
微妙な作品でした。

素敵なとこは
やっぱし 麻生さんの挿絵でしょう。

1

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