ボタンを押すと即立ち読みできます!
「あばずれ」のスピンオフですね。
惣流家次男・空編と惣流家親父・一郎編の二つのお話です。
まずは空編。
「うそつき」
前作「あばずれ」にて惣流兄弟に脅されていた獣医と、空のお話になります。
かなり、おどおどしていた志垣先生。
でも、志垣は立派な大人だと空が気づいていく過程が良かったです。
2人がちゃんとまとまってからも、空が未成年だという事を気にしまくっている志垣が、なんだかかわいかったです。
これから空は積極的に誘惑していきそうな感じです(笑)
つぎに一郎編。
「ろくでなし」
これもまた前作でちらっと文章に出てきていた、習字をならいに来ている男・相沢と、惣流家の父・一郎のお話。
ついに父までもか・・・惣流家、とか思ってしまいました(笑)
一郎の過去の話とかはちょっとビックリでした。そんな職業についていたのねーとか。
一郎の隠れた努力も沢山あって、なんだかんだでイイ父親だなぁと思うエピソードがいっぱいありました。
相沢の方は、対人スキルちょっと低めで、一郎の子供相手に大苦戦。
楓ちゃんを泣かしては、陸に怒られまくってました・・・頑張れ相沢。
完璧のようで完璧じゃない相沢と、ガサツな親父の一郎でいい感じのCPかなと。
ちなみに私は「うそつき」のお話の方が好みでした。
さすがにもう惣流家で、続きは出ないとは思うのですが、出れば是非読んでみたいなーと思いました。
表題作は、前作「あばすれ」のお父さんの物語。
オヤジ攻ですが、このオヤジっぷりが最高です!
で、オヤジ好きな私を表題作よりも惹いたのは、
息子の物語です。
オヤジの息子の空のお相手は、
空の双子の片割れの妹を好きな獣医の志垣。
空は、猫を助けてもらったお礼に、獣医の志垣に
妹とのデートをおぜん立てしようとすることから
2人の恋愛が始まります。
空もビッチぶっていて、かなりのピュアなので、
堅物の獣医の志垣との恋愛の進みが、かなりツボです。
お勧めですよ☆
『あばずれ』のスピンオフ。
今回も、ちょっとおバカ系カップル達の、昭和の香りがしてきそうな大家族ものといった感じでしょうか!
その中でも光る惣流家の父!
この人の、雄フェロモンだだ漏れさは、オヤジスキーには溜まりませんでした。
惣流家から3人もホモが出てしまいました(笑)
こういう流れも許せてしまう、好きものな私には美味しい展開です(笑)
『あばずれ』の時から、最初は絵柄の雰囲気が、少し冷たい印象で苦手かなあと感じてたんですけど…
結構、お話にあう、味のある印象に変わっていくのが不思議‼
攻めは雄の匂いが、受けは可愛らしさが際立ってました。
内容は、惣流家次男の話と、父の話の2作品収録。
今回のお話も、コミカルなテンポのいいお話になっていて、楽しみながら読めました。
『うそつき』
気弱なくせに眼鏡S•志垣 × 小悪魔性悪系• 空
天使の顔で悪魔な空と真面目で臆病な獣医、志垣のお話。
空は、警察に補導されるのも日常茶飯事な不良なんですけど、実際は、動物好きの優しい少年だったんです。
猫探偵まがいなことをしたり、危険を顧みず虐待されている犬を助けようとしたり、一生懸命さが微笑ましく好感が持てるキャラ‼
志垣には動物がらみの事で、空の姉を好きなネタで脅され、押され通しなんですけど、ベッドの上では豹変するギャップが楽しかった(笑)
空限定で、眼鏡を外してベッドに入ると、S全開の別人みたい感じで、雄の匂いがしだすのが美味しかったです‼
『ろくでなし』
愛あるDVエロオヤジ • 一郎 × 字が下手なツンデレ、エリートサラリーマン•貴文のお話。
役職を持ったエリートサラリーマンだけど、仕事以外での対人関係は全くダメな貴文。
字が破壊的に下手で、ゲイなこと、恋愛経験ないこと…そんな人には知られたくない、コンプレックスを、全部一郎に見抜かれてしまうんです‼
そして、子供が大の苦手で、一郎の家で書字のレッスンを受けに行くたび、末っ子に泣かれてしまい、その度、長男の陸には怒られ通しという悲劇(笑)
貴文の家庭環境は寂しいものだったので、それを考えると、せつない気持になるんですけど…失礼だけど大爆笑してしまいました(笑)
それでも、苦手を克服するために、一郎のために頑張って歩み寄ろうとする姿は好感でした‼
ツンデレというよりは、ただ本当に不器用なだけで、中身は素直な健気な受様でした‼
一郎は、『あばずれ』では、いつも、ももひきを履いた、だらしないオヤジみたいに描かれていたので⁉
今回主役カップルの、攻として登場するなんて思ってもなかったんです‼
これが、気持ちのいいエロオヤジっぷりで、オヤジスキーな私には美味しかったです♡
中原作品にして珍しいなあと感じたのが…
エロオヤジなんですけど、理性で最後は押しとどまるというか…引きも見せてくれる優しい⁉攻様でした‼
何がいいって、ガサツなイメージの一郎が、物凄い美文字を書く人物だったこと‼
ワイルドな雄が達筆なんて…意外性があって好きでした♡
濡れ場シーン関係なく、下ネタ連発も愛嬌だなあって思えてきます‼
『俺にあんたのを○○○○せろ』
『対面座位やってみたいか』
『飢えたあんたは可愛いぞ』
ところかまわず、下ネタ(笑)
もちろん、濡れ場では下ネタトーク連発、雄フェロモンだだ漏れのワイルド系オヤジっぷりを、フル始動してくれているわけなんです♡
経験のほとんどない貴文が、一郎の手練手管で、どんどん色艶増す姿が、更に萌ポイントでした。
2カップル共に、もう少しお話を読みたかったなあとは思う点では、多少物足らなかったかもしれません。
『あばずれ』もですけど、この作品もギャップ萌という感じで、楽しく読めました。
前作同様内容は、ごちゃっとしてますけど(笑)
細かいところは気にしないで、ざっくり読むと面白い作品だと思います‼
コミカルなお話や、ギャップ萌、オヤジスキー、ツンデレ系が好きな方は面白いのでは⁉
オヤジもの好きなので多少評価は甘かったかなあ〜とも思えるんですけど(笑)オススメしたいと思います‼
初めて中原一也さんのを読みました。
惣流家、いいなー。
次男の空のお話と、家長であるお父さんの一郎のお話が入ってます。
空は逆カツアゲしちゃったりといういわゆる不良少年。
でも動物が好きで、
野良猫や虐待されてる犬を見ちゃうと助けちゃう。
そんな空に脅されてる獣医さんの志垣は
「無責任に可愛がるのは簡単」という意見なんですね。
空の気持ちも間違ってないし、志垣が言う事も解る。
そんな2人が不器用に恋愛に発展していくお話。
読んでて初々しくて楽しいです。
一方お父さん一郎の方は、
8人いる子供の母親は、上の4人を除いて下の4人はすべて母親が違うという恋愛上級者。
相手の貴文は、男が好きな事は自負してるけど、
それは間違ってる事なので一生1人でいると心に決めた、仕事が出来る完璧人間。
でもそんなの完璧でもなんでもないんですよね。
愛情というものは教えられてなかった。
だから人と向き合うという事が出来てない。
3歳の子供に謝る事すら出来ない。
そんな貴文を一郎は解ってて、口は悪いけれど、まるでお父さんみたいな懐の深さで、包み込んでるですよねー。
それがかっこいい。本当一郎かっこいい。
貴文も嫌な奴ではないんです。
彼は彼なりに素直で、人もちゃんと見てるし、大事にする事も出来てると思う、仕事という建前があれば。
で、彼の土台であった両親との事ですが、
彼は、両親は仕事が出来て完璧、
俺はそんな2人に望まれて生まれてきたと思ってたので、
両親不在な事が多かった事を悔やんでなかったのに、
やっぱりそんなのは偶像で…。
両親との食事のシーンは、こっちが「もうやめて!」と言いたくなる位、悲しかった。
貴文の中でガラガラと崩れてくのが解って、もう、読んでてキツかったです…。
本当一郎と出会えてて、また一緒になれて良かった。
これって実は長男陸のお話が前にあるみたいですね。
是非是非こっちも読みたいです。
うそつき
あばずれの陸の弟空と獣医の志垣カップルです。こちらは爽やかですね。
オヤジ要素はないけど楽しめました。
空の双子の妹を好きな志垣。そのことで陸と空に何度も恐喝されて小心者で気弱な印象でしたが。
ちゃんとやっぱり大人で、変態さんで、勇敢で優しくて。
実は志垣が惚れたのは女装した空だったんですね。
普段は弱気な志垣が空に対してSっ気があったり、なかなか手慣れていたり、素顔はイケメンだったり、ギャップも良かった。
次のエッチは空が成人してからだって、まだ16歳だよ!きっと迫られたらしちゃうよね?
ラブが空より志垣になついちゃって、おいおい!ですね。
ろくでなしは父一郎のお話ですが、うそつきで出てくる空の中の一郎は中原作品のオヤジで大好物なのですが、子沢山なのに若い男を?と抵抗があり読めませんでした。
また後でゆっくり読みます。