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表題作ペーパームーン・ラプソディ

トキオ マジシャン
マキ 悪魔

その他の収録作品

  • The new moon
  • The half moon
  • The dark moon
  • The full moon

あらすじ

今から20年前、学生運動の最中。21歳の若さで命を失いかけたトキオは、美貌の悪魔、マキと契約を交わし、死後の魂とひきかえに「不老」と「望みの人生」を手に入れる。
子供の頃から夢だったマジシャンに生まれ変わって、マキと共に甘美な「酒と薔薇」の日々を過ごすトキオ。だが、永遠の生活にも飽きたトキオは、マキとの恋愛ゲームをたくらむ。ゲームのつもりが、いつしか本気になってきた自分に気づいたトキオは…。
小説イマージュクラブに連載された秋月こおの話題新シリーズ、早くも単行本化!

作品情報

作品名
ペーパームーン・ラプソディ
著者
秋月こお 
イラスト
小田時哉 
媒体
小説
出版社
コアマガジン
発売日
ISBN
9784877341251
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

スケールでかい

人間と悪魔の恋のお話です。
脇役に死神と吸血鬼。
スケールがでかいw

あとがきで「悪魔がどんな考え方をするものかなんて、わからないんですもの!」と書いてらっしゃる通り、悪魔の考え方について、かなり練って苦心されてるのが伝わってくる作品でした。
悪魔というだけあって極悪なんですが、ギリギリの人間らしさを性格づけとして用いてて、なかなか魅力的な悪魔受けとなっておりました。
最後の最後まで分からないこの悪魔受けの本心を考えるのが、とても楽しくて面白かったです。

攻めは人間なんですが、本来は死ぬべきだったところを悪魔に助けられ、死後の魂と引き替えに生きながらえることができている。
悪魔に惚れてしまった彼がキリキリ舞いするんだけど、達観へと変わっていく過程が良かった。死を覚悟してからの言動がいちいちカッコよかったです。

秋月こおさんらしい、個性的なファンタジー作品だと思いました。

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