すれ違う想いと、求め合う身体

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作INVISIBLE RISK(2)

バンドのベーシスト 杉本智里・大学生21歳
バンドのボーカル 汐野真理・20歳

その他の収録作品

  • WATER FLOWER
  • あとがき

あらすじ

突然いなくなってしまった汐野。すぐに戻ってくると信じつつも、心身のバランスを崩した杉本はついに高熱に見舞われ朦朧とする意識のまま帰宅すると、そこには汐野の姿が…。「好き」だけでは足りないという汐野に戸惑いつつも「愛している」と告げる杉本に彼は…。スィートルームでの甘い夜を描いた『WATERFLOWER』も同時収録!(出版社より)

作品情報

作品名
INVISIBLE RISK(2)
著者
崎谷はるひ 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
INVISIBLE RISK
発売日
ISBN
9784861344237
3.4

(15)

(3)

萌々

(4)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
49
評価数
15
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数8

2巻もいいな

今回もニヤニヤしっぱなしでした。
いろいろと萌えをごちそうさまですっ!

さて、汐野がどこかへ行ってしまったところで終わりましたが、杉本があまりの忙しさと疲れにより、ダウンしてしまいましたね。
その時の描写があまりにもリアル過ぎて、こっちが息苦しくなりましたよー!!ただの風邪なのに、あと少しで死ぬんじゃないか?というくらいのすごさ。
杉本ー死ぬなぁー!!と大げさに応援してました。
まあそれほど体調が悪かったんでしょうけど。
そんな杉本をやさしく介抱する汐野。
すごく汐野が優しいです・・・!あのツンデレさはどこに行ったの?というほどに優しいよー!!

Hシーンにもかなり萌えー!!布団の中でのHはイイねb
暗いところでするのっていいと思う(≧▽≦)
いれるときに痛くて汐野が「痛い、やだ、ばかぁ・・・・・っ!」
と言う所がキャー!と叫びたくなりました!ボロボロと泣くところが
すっごく萌えーーー!!絵も最高!!汐野の痛くて泣いているところと、
杉本の必死なところが絵から伝わってきて、とてもいいです!
どちらも一生懸命なところがいいなぁ。

最後のライブとなった話が場面的に一番興奮し、感動しました!
高野がメンバーから脱退するので、高野がいるインヴィジブルリスクはこれで最後というわけです。
今にも音楽が流れてきそうなほどのステージ上での激しさや、メンバーの楽しそうな表情が良く描かれているので、こっちまで楽しくなってきます。
でも、高野の引退発言のときは会場の人たちみたいに泣きそうになりました。なんで高野脱退するんだよぉ~(泣)と思いました。

杉本と汐野が自宅について、汐野が泣くシーンがこれまた涙をそそられる。
心を許した人間と離れることに弱い汐野に対し、「俺がいるから」といった
杉本がかっこいい!!!あぁ、二人とも愛し合ってるんだなと感じられました。

1

すれ違い。

汐野(受)が杉本(攻)のもとを飛び出した1巻ラストから引き続きの展開です。

汐野の行方が分からないまま、バンドのCDレコーディングが進み・・・

相変わらずヘタレ全開の杉本。個人的にヘタレ攻大好きなので構わないんですが、それにしても・・・

でも、考えてみればまだ2人とも若いんだよね。20歳過ぎたばっかりって感じ。
何となく、もっと上の感覚で読んでたんですが、ふと気づくと『そうか、20歳やそこらじゃしょーがないよな~』と微笑ましく見守れました。

ラブとバンドと、両方での成長・成功を描いていますが、1巻レビューにも書いたように、(初期作ならではなのか)いろいろトラブルも起こってるのに、なんかあっさり淡々とした印象なんです。

でも、それが悪いとは感じませんでした。
ほぼ2巻分(2巻には後日談短編も入っていますので)の長編のわりにとても読みやすい。

今の崎谷さん作品からしたら、何かと物足りないかもしれませんが、この若さ・わかりやすさもこれはこれでとてもよかったです。

もう1冊、3巻目は同人誌再録中心の番外編集になります。

1

2巻。

タイトルに「2」と表記されている通り「1」を読まないとさっぱり「?」
だと思います。

もしかすると、受がこんなに痛がるエロシーンって初めて読みました(汗)
杉本贔屓のわたしとしてはちょっと!そんなに痛がらないでよ!
杉本が下手みたいじゃん!!と汐野に怒ってやりたくなったし(笑)
でも、その行為自体を知らなかった杉本ですから・・・と一人でフォローしてみたりとか。
しかし、それも番外編で解消されているので結果的には満足しました。
「はじめて感じてくれたから・・・嬉しかった」って!!!(なんか、生々しい気もしますが)
やっぱり、いいわ杉本っと思った一言でした。

0

全ては予定通りに

今回はバンドメンバーで唯一本格的なベーシストと
魅力的な声と美貌をもつヴォーカリストのお話で
前作『INVISIBLE RISK 1』の続編になります。

前作で同居していた攻様に
勢いで手をつけて上に何も言わないままの
ヘタレな攻様に堪忍袋の緒が切れて
出て行った受様が

本作でやっと攻様に気持ちを伝えられて
恋人関係に収まるまでと
プロデビュー後の二人のラブい後日談を収録。

行くあてのない受様を同居されて
共に暮らすうちに徐々に惹かれていった攻様は
受様のセクハラ騒動で彼に触れてしまいます。

自分の言動こそセクハラと
受様に拒絶される事を恐れるあまり、
何も言わないままに関係を続けるという
どうしようもなくヘタレな攻様は

バンド仲間の離脱を黙っていた事で
更に受様を怒らせてとうとう
姿を消されてしまいます。

心当たりを探しても受様は見つからず
攻様は心身ともに大打撃を受けるのですが
CDのレコーディング日程が迫り、
受様探しにばかり構っていられなくなります。

しかし何と言っても
バンドの顔であるボーカルがいなくては
練習にも限度が有ります。

見つからない受様、
ギクシャクするバンドの練習と人間関係、
いよいよ進む体調の悪化に
もう攻様の気力も限界を迎えるかという時
攻様はやっと受様との再会を果たします。

と言っても受様としては
攻様の留守を狙って荷物を取りに戻ったのに
運悪く見つかってしまったのでしたが(苦笑)

実は受様は階下の大家宅に世話になっていて
うまく攻様を避けて過ごしていたのです。

攻様が朝から晩まで出歩いているのが
自分を探しての事とは思わず、

自分がいなくても攻様の暮らしが
変わらないものと落胆していたので
偶然の再会とは言え
本気で出ていく事を告げる受様。

それでもここで踏ん張らなければ
攻の資格はない?!

しかし攻様は
視界もぐらついて立っているのさえ
やっという状態なのですね。

読者的にはワクワク最高潮♪
結果的には人間成せばなる!!です。

攻様もなんとか受様を捕まえて
必死に告白、
受様を惹きとめる事に成功します。

で、
何だかんだ言っても攻様が好き受様は
攻様の必死な様子にほだされて
結局はすぐ許しちゃうのですよ。

その後は
多少ムリヤリ感はありましたが
CDの収録も四人での最後のライブも
二人の関係もひっくるめて全てが
何とかが丸く収まって
めでたし、めでたしとなります。

二人の関係の進展以外にも
バンドメンバーの確執とか
攻様の元のバンドリーダーへの憧れとか
攻様のバイト仲間の存在とか
いろいろ複雑な心理描写は有りますが

最近の崎谷作品の小気味良い
ドンデン返しっていうのはなくて
予定調和な感じですね。

続編の短編は
ちょとはお仕事面も出てますが
妙な感じに邪魔されてる感が強くて
二人の絡みは有っても
まだまだ甘さが足りないです(笑)

崎谷作品としたらモノ足りないかもですが
二人なりの山谷越えてくっつく展開は
それなりに楽しかったので
『萌』評価とさせて頂きました。

今の崎谷作品のノリを期待して読むと
ちょっと期待はずれかもですので
ご注意くださいませ。

来月はいよいよ全編書き下ろしなので
今の崎谷さんぽい捻った展開と
激ラブな絡みを期待です♪

今回は本作とは逆に押せ押せな攻様で一作
真上寺しえさんの『これでお前は俺のモノ!』
など如何でしょうか?

0

90年代の意味

この作品って、時代設定が「近い過去」の「90年代」って言うのが、すごく効いている。
それも、過去を振り返っているんじゃなく、「90年代のオンタイムに書かれた」って事が。
最初に書き始めた頃は、まさに90年代で、バンドブームで、携帯も、ネットも普及していなくって。
登場キャラ達の熱や焦りも、「今とは違う時代」の温度。
この、全体に、拙い、若い感じが90年代らしくて懐かしい。

そして、杉本がアナルセックスの存在すら知らなかったり、
汐野がいきなり最初のセックスで感じちゃわないところが、今の感覚からすると、かえって萌える。
初めて最後までする時、
「痛いっ」て泣きながらして、
「やめないで」って泣きながらして、
いきなり、エロエロに乱れちゃったりしないところがいい。
そして本編終了時でも、お互いにセックスに慣れられないまま。
2年後設定の別のお話で、ようやく本当の快楽を知るって言う、そんな奥ゆかしさにも、萌。



0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP