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表題作可愛いひと。(9)(表題作 春&瑛司)

各務瑛司・エリートサラリーマン
都村春・大学生

同時収録作品春&瑛司 / 絢一&千尋 / Eiji&Haru,Chihiro&kenichi

高根千尋 開業医
高根絢一 病院受付

その他の収録作品

  • (表題作なし)
  • あとがき

あらすじ

千尋との将来のために、絢一が固めた決意とは? 一方、瑛司との同棲生活を満喫する春は、教師への道を邁進中で……。シリーズ完結!

作品情報

作品名
可愛いひと。(9)(表題作 春&瑛司)
著者
高岡ミズミ 
イラスト
御園えりい 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
可愛いひと。
発売日
ISBN
9784344819900
4.3

(3)

(2)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

シリーズ9巻目・完結編。

全9巻の大長編シリーズもいよいよラストです。

本来、旧版ではもう1冊出る予定だったものを、版元の倒産に伴う事情で、9巻に2CP分収録したらしいです。

まずは1編目『春&瑛司』です。前巻ラストで同棲することになった2人。春は大学4年生になり、体育教師になる夢のために中学へ教育実習に行くのがストーリーの中心です。

2編目『絢一&千尋』は、絢一のカミングアウト編とでもいうべきストーリー。両親はすでに亡くなったため、たった一人の身内とも言える姉の夫(義兄)へ真実を告げるんですね(千尋の両親と絢一の姉はすでに知っています)。

そして、千尋の病院で受付を担当している絢一が、将来の目標を見つけて、それに向かって努力を始めるんです。

1冊に2CPでページが限られる分、それぞれのCPの顛末が駆け足気味に語られた感じです。ただ、それが不満かというとそうでもなくて、今までの巻のように、新たに大きな脇キャラクターを登場させることなく、ほぼそれぞれのCPとそのまわり(身内)で展開していく形でした。

正直、大長編の締めくくりとしてはなんともあっけないと言うか、すでに落ち着いた後日談の雰囲気でしたが、まあ山も谷もすでに胸焼けするくらい乗り越えてきてますからね~。
これからも彼らの日々は続いて行くということで、これはこれでよかったんじゃないかとも感じましたね。

ただあえて付け加えるなら、大団円のお約束のように過去の脇キャラクターがちらっと顔(声)を出すんですが(カーテンコールみたい・・・)、瑛司の甥の悠紀也はまあいいとして、千尋の従兄弟の藤岡はいらねえだろ、と思いました。私がコイツ大キライだからというのが大きいですが、ホントにまったく意味なかったし。

あとは、できたらせっかくの新装版なんですから、あまあまの書き下ろしがあるともっとよかったかな。
このシリーズ、ほとんど書き下ろしなかったですね。同人誌や雑誌掲載からの再録はありましたが、とにかく『書き直し』で手いっぱいだったんでしょうか。

シリーズトータルでは、正直なところ『1回読めばもう十分』です。特に好きとも言えません、残念ながら。
ただ、その1回は止まらず9巻分一気に読めました。そういう点では、決して悪くはないんです。単に私の好みとは違うな~というだけで。

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