血と暴力の世界に生きる男たちのハード・ラブ!!

義を継ぐ者

義を継ぐ者
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×28
  • 萌12
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
74
評価数
22件
平均
3.4 / 5
神率
4.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005763

あらすじ

全国に分家を従え、構成員数千名を擁する桂組。その頂点に君臨する組長の懐刀で、実質NO.2の慶仁。けれど分家の総本部長・矢島は、身分や年齢差をわきまえず強引に近づいてくる。「分の違いを知れ」。苛立つ慶仁の言葉も、傍若無人で型破りな矢島には通じない。そんな折、組長がまさかの急死! 二人は過酷な跡目争いに巻き込まれ!?
(出版社より)

表題作義を継ぐ者

大間組総本部長 矢島濤士朗・31歳
桂組組長養子で№2 浅黄慶仁・33歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数7

男は大切な人のためなら耐えることが出来る

主人公の生い立ちがキーポイントで、その背景があるからこそ慶仁の行動や想いに揺ぎがないことが理解できます。ストーリー的には跡目争いが絡む展開で定番とも言えますが、なかなかエッジが効いています。

慶仁は若くして桂組若頭補佐の職に就いており、そのせいで組長の男妾か隠し子かと噂を立てられていた。そんな慶仁に分家の総本部長矢島は立場もわきまえず遠慮のない物言いで、慶仁を不快にさせる。
組長が急死し矢島の組の組長が選ばれると慶仁は矢島の下につくことになり、今までの立場が逆転してしまう。
その立場を利用して矢島は慶仁をいいようにする。

慶仁には前組長に対して誰にも語ることの出来ないたいへんな恩義がありその想いは強いが、それを誤解している矢島は嫉妬しそして執着し慶仁を激しく責め立てます。

矢島に凌辱される日々に慶仁は耐えられなくなり、矢島に「殺してくれ」と言うくらい追い詰められるが…
そんな中、現組長が襲撃され慶仁に疑いがかかり矢島は疑いを晴らすために一緒に犯人を捜し出す。

疑いが晴れたその時、慶仁は自分の生い立ちを矢島に話す。 また矢島もヤクザになった経緯を話しお互いに続きそれぞれの想いを知ります。

凌辱でスタートした関係も実は慶仁の方がとても嫉妬深い性格で矢島を困らせるラストが楽しいです。
矢島だけが知る「名」で慶仁を執務室から誘い出し嫉妬で怒っているのをなだめるところはかなり萌えます♪

1

絵が…!!素敵ですー(((o(*゚▽゚*)o)))

水原作品で893物なのでビクビクしながら読み始めましたが、想定していたよりもソフトな感じでした。
矢島の慶仁に対する“想い”が読んでいる側には察しがつく書き方だったので下克上後のアレコレも安心して読めたからかな?
寧ろ慶仁の注意を自分に向けたくて必死だな~wwwって。
ってか好きな子をいじめちゃうってどこの小学生男子かっ?!
苦しめたいわけではないと言いながらも、嫉妬に駆られてちぐはぐな態度を取ってしまう矢島がもどかしい!!
そして、うっかりいじめすぎたことに動揺しまくる姿にはニヤニヤさせられました。
いや慶仁としてはかなり追い詰められている状態なんですけどね。
組長と慶仁の関係は至ってピュアな関係だったから余計に慶仁にしてはわけわからんでしょうて。

最後の方で、五分の兄弟である大間と芳川に妄想が止まらなくなってどうしようかと思いました。

それにしても高階さんの絵が美麗でしたー…ご馳走様ですヾ(●´∇`●)ノ

0

最後で持って行かれた!

高階さんのイラストに惹かれて購入。
読んでみたい作家さんでもあったので。
でも、これはあまり痛くないお話ですね。

香港の貧しい農村で育った慶仁は桂組組長に乞われて援助を受けながら日本で暮らすことになる。
そんな組長に寄り添うべく慶仁が就いたのは実質No.2のポジションで誰もが一目置いていた。
その組長とのあまりにも濃い信頼関係にいろいろ疑われたりもするのだが、分家の総本部長である矢島は立場を弁えずに慶仁に近付いてきて…。

なかなか面白かったです。
ある意味、気持ちが読者にはダダ漏れの攻・矢島。
好きなのに、好きだから、慶仁が組長を大事にすれば大事にするほど、嫉妬でひどく扱ってしまい。
自分でも最初は気持ちをわかっていないままなので、その行為はひどく歪んで。
心まで欲しいと思いながらも、心が組長に囚われているのなら、せめて身体だけでも…というか。
一方の慶仁はとにかく組長一筋。
それが恋愛感情ではなく親愛とか敬愛であったとしても、その情は限りなく深く、なにものにも代えられないもので。
支え合いながら生きてきた2人だから、失った時の喪失感も非常に深くて。
続き
それゆえに、その後も組長を思い出しては矢島に虐げられることになってしまったりもするんだけども。
それでも、組長を失った時、差しのべられた矢島の腕にたしかに縋ったのは慶仁で。
動いていた気持ちにようやく気付けても、なかなかその腕の中に飛び込んでいけない慶仁がせつなかった。
それから、最後のえちシーンで「俺はまたお前を苦しめてるのか?」的なことを言う矢島もなんかせつなかった。
これからはちゃんと向き合っていけたらいいなぁと思う。
案外、矢島がいろいろ構って甘やかすんじゃないだろうか。

それから、組長の跡目問題で争ったように見えていた2人。
最後のシーンで決して2人が反発しあっていなくて、むしろお互いにお互いの性質やなんかを理解しきっているようで、わかりあっているようなところに非常に萌えました。
もしかしたら、自ら乗り込んだのだって、それだけ大事な人を傷付けられたことに対する憤りがあったからかもしれないし…。
この2人の話とかも見てみたい。

0

カッコイイわ~

やーもう、カッコイイよ。
こういうBLのヤクザさんたちというのはある意味メルヘンよりもメルヘンなのかも知れませんが、腐女子のハートをワクテカさせる素材としては最高ですね。
主役ふたりだけでなく、彼らを取りまく親分さんたちの縦や横の繋がり含めてカッコいい。
「男が男に惚れる世界」って、実にロマンだなと思います。

今回の主役の二人は、体格が同じっていう点も良かったな。互いに服を貸し借りできるんですよ。
イラストもそれをきっちり生かしたもので、麗しいスーツ姿にヨダレが出そうでした。
きっちり根性の座った受けもいいし、自分に心を預けてこない受けを力でねじ伏せる攻めもいい。
身体を手に入れたあと、心が手に入らないことに苛立って、さらに力任せに心を手に入れようとするアホの子みたいな攻め。大好物です。

0

ヤクザのスーツを高階さんに描かせたらヤバイっしょ!

鼻血吹きすぎて貧血になるっつーのっ!
なんじゃこの色気!駄目でしょ!

まあ、それはさておき。
こういう極道ものもあるんですね。
跡目争いとか抗争とか薬とか、わりとよく見かけますが、極道に生きる人たちそれぞれの道の選び方や考え方に重きを置いた作品って、そういえばあまり読んだことないな、と思いました。

確かに話の本筋は、跡目争いと新組長襲名後のゴタゴタなんですが、そこに絡んでくる人間模様が、作品全体に物凄い厚みを与えていました。

慶仁が妄信的に先代を慕うのはとても理解できるものの、実は私自身はちょっともわっとしていたんですよね。
先代は慶仁のことを、あくまで失った家族の身代わりとして愛していたんじゃないかな?とか。
慶仁自身がそんなことは関係なく先代に思いを寄せていたので、「これはこの時代の台湾の貧困とかを私が知らないから、感謝の度合いに共感できないのかな?」なんて感じていました。

その答えを、意外なことに私は新組長・大間の言葉で知りました。
「先代はたいした男を育ててくれた」みたいなことを言ったんですよね。だから慶仁は、桂組にとって宝だと。
もちろん続き慶仁の能力についての言葉なんですが、私はこの一言で、ぱ~っと目が覚めて、すべてが報われたような幸せな気分になりました。

慶仁と矢島の関係や、近づき方、たっぷりあったエロとかが、もちろんこの作品のメインなんですが、私は慶仁という一人の男が生まれ変わる瞬間を見せてもらったような気がしました。

大間と芳川の関係も素敵でした。
彼らの若かりし日の物語とか、見たいです!
共に切磋琢磨しながら組を支え、互いに分家を立ち上げることで桂を支えるために、今は辛いけど別れを選ぶとか。
「20年後に必ず本家で会おう」とか約束してるといい!
(↑もちろんどっちかが組長としてって意味で)

や~、それにしても。
ヤクザのスーツを高階さんに描かせたらヤバイっしょ!
ズルイっしょ!
駄目っしょ!
表紙に向かって「なに腐女子を悩殺しとんじゃ~!」と言いたい気分です。

0

みんみんみん

高階さんのイラストに関しては、全く同感です!!
表紙と扉絵に悩殺されました。
ヤバすぎて、表向きに置いておけない。

極道なのにモラリスト

ただひたすら恩義ある組長・桂の役に立つために生きてきた義仁は、桂が高齢になったことを機に、極道の世界から二人して引退しようと考えていたのですが、準備が整わないうちに桂が急死してしまって・・・

傍若無人な年下の男・矢島の背景があまりはっきりしないままお話が進むので、どうして矢島がこうも義仁に執着するのかが分かりづらかったのですが、二代目を巡るあれこれや、義仁の背景などの展開が面白かったので、萌評価になりました。
それこそ、意外としっかりあるエッチシーンがもっと少なくてもかまわないと思ったくらい、義仁そのものの苦悩と努力を読めればいいお話だなと思いました。

極道ものなのですが、今まで読んできたような王道とはちょっと違うなという感想を持ちました。
でも、こういうの好きです。

0

業の花を咲かす

今回は水原さん絶好調だったようで、見て楽しい、書いて楽しいと、後書きで書かれているように、読む自分もするすると読むことができました。
お得意のヤクザものなので、設定に無理もなく、すんなりその世界に入れる。
何より高階さんの美麗な絵が、ヤクザに見えないくらいイイ男でした。

桂組の金庫番をしている№2と言われる慶仁の、慕っていた組長の義父が亡くなり、生きる希望を失くしていたところに、跡目争いに巻き込まれれ、新しく組長になった大間の懐刀の矢島の下に付けられたことで、自分の希望を見出すといったお話です。

水原さんのお得意の中国系(正確には台湾)の出身であるという慶仁の設定。
養父の桂に対する愛情は、ただそれだけにまい進している、他人にも組の者にも男妾と取られてもしようがないくらいの盲目的な愛情を持つあたり、ものすごく義理がたい人なんですね。
極貧から救ってもらい、桂の亡くなった子供や一緒になれなかった昔の恋人に縁のある名前が運命的な出会いだったとか、そういった要素もあり大切に育てられたのもあり。
だから養父が亡くなって、もうたった一人ぼっちになってしまったと、一人で自分を続き追いこんでいる。

一方矢島ですが、桂組の系列の組の総本部長で大学出というわりに、女の子のスカウトやら、ミカジメ料の徴収やら、仕事が意外に地味で笑ってしまった。
桂組は、構成員が4千人以上の巨大組織なのに・・・その跡目候補の大間の率いる組で、しかも総本部長なのに・・・?
でもそれが、多分デスクワークで人との付き合いが全くない慶仁と、フットワーク軽く、人との関係を築いてる矢島という対比がしたかったのだろうと思います。

矢島は慶仁が桂の男妾だと思いこみ無理矢理身体を奪うのですが、その時初めてだった事を知っても、慶仁の心の中にいつも桂への深い愛情があることに嫉妬して優しく抱いてやることができない。
何度抱かれても、慶仁に与えられる行為は、悲惨ではないものの心がかよわない行為というのがどんなに辛いか思い知らされるようです。

養父が亡くなった今、たった一人だと、誰も理解してくれる人もなければ自分は不必要な人だと思い込んでいた慶仁は、思いがけず自分は必要とされている。
悪く言う人もいたけれど、認められていたのだと気がつく時、初めて矢島と寄りそうことができるのです。

最近の水原作品は、昔の痛い部分が影をひそめて、何故かあたたかさや、とつとつとした中に、ヘタレな部分を見せる男が主人公になることが増えてきました。
今回も、そうであったのには違いないのですが、それでもヤクザものなのに突飛すぎず主人公達が自分に身近に感じられたので、すんなり受け入れることができたのだと思います。

後書きで、ここのところ「イイ人」が続いたので「悪い人」の妄想をふくらませてきます。という書き込み部分があったので、また極悪人やら痛い人が出てきて愉しませてくれることを期待したいです。

2

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