• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作マスク

新米刑事 グレン
優秀だけど正体の見えない警視 マーカス

同時収録作品僕しかいない

信道

その他の収録作品

  • お家に帰ろう~パブロフの犬~
  • お嫁においでよ~人魚姫~

あらすじ

新米刑事グレンと、若く優秀だが何を考えているのかわからないマーカス警視。
グレンは猟奇殺人の捜査中に何者かにケガを負わされ入院中なのだが、マーカスはその病室に入り浸って意地悪したりからかったり。あげく誘惑してくる彼に振り回されるグレン。マーカスの真意はどこにあるのか、グレンにケガをさせたのは誰なのか、猟奇殺人犯は?
デコボコ刑事コンビシリーズに加え、レトロな日本を舞台にした幼なじみものの読みきりを収録。大幅加筆あり!!

作品情報

作品名
マスク
著者
みなみ恵夢 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三和出版
レーベル
サンワコミックス D?コレクション
発売日
ISBN
9784883563470
3

(5)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
15
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

デコボコ刑事コンビが楽しい

一見軽い中に実は重いものを秘めていて・・・シリアスとコメディが微妙にマッチングしている本作は、みなみ恵夢さんの美麗な絵と時代設定がばっちりと雰囲気に合い、とても楽しめる一冊になっていました。

事件解決率が高く優秀なマーカス警視は実は”グータラネコ”と呼ばれるほど日ごろの態度からは優秀さは感じられないのですが、その感は鋭く、ボケで実直で素直な新米刑事は、どの事件にもマーカスに振り回されて、そのデコボココンビぶりが楽しい。
最初の事件は、連続猟奇殺人事件を追っている時にケガをして入院したグレンに、泊まり込んでずっと付き添いをするマーカスなんですが、病人に対してエロい行為をしかけ、実はその行動には裏があったということなのですが・・・
全く、いくら新米刑事とはいえ鈍感なグレンがいるからこそ、マーカスの行動が奇妙に見え、また淫乱に見え、そんな大したトリックではないものの愉しませる要素が満載。
犯人がカニバリストであるところの表情がものすごくホラーで怖かったです♪
次は、グレンを伴って実家に帰るマーカス。
マーカスの兄は何やら印象悪く、威圧的な怪しい雰囲気を持つ人。
マーカスの過去も暴かれて、かなりこれもまた人の心の底に潜む闇というか、暗い部分を浮き彫りにしている。
しかし、まあ、何でこんなにマーカスは自分の身体を張ったエロな仕掛けをするのかしら?
グレンが好きだけど全然気が付いていない天然ボケを自覚させる為の作戦だとも思うし、余りの鈍感ぶりへのあてつけの半分趣味?
グレンは鈍感だから身体の関係はあるのに、そこんところきちんと気が付いてなくて、おバカなところがまたかわいいのですが♪
そして3本目は、グレンの家に上がり込んだ少年の犯罪を暴くお話。
ここでグレンとマーカスは同居をしており、恋人決定なんですが、ヤキモチをやいてマーカスにお仕置きするグレンが鬼畜で、普段と違う一面が見られて楽しかったです。
事件中は、結構シリアスなのに、それが終わると途端にボケっとした可愛い男になるマーカス。
バカップルぶりも楽しめて、事件も人の心に踏み込んだ事件であり、心理面も楽しめて、かなりな良いできな作品だと思います。

『僕しかいない』は幼なじみもの
大正ロマンが舞台だけあって、作者さんの絵の雰囲気にもぴったりな題材と設定。
これも、幼なじみにずっと恋していた男性が、あまりに奥手で純情なんで弟が一計を案じ、二人の仲をとりもつといったお話。
片思いと思い込んでいる兄の純情ボケっぷりが愉快でかわいらしいです♪

0

マーカスがフッと甘えるのにキュン!

表題作は新米刑事と事件を次々に解決する頭の切れる警視とのお話。
新米刑事のグレンはワンコで、マーカス警視はツンデレ美人。マーカスはそれとなくグレンに迫ってくるけれど、からかわれてるだけなのか?事件解決のためなのか?それとも…?
自分の気持ちを言ってくれないだけに、時々フッと甘えてくるマーカスが可愛い。ちょっと小さな子供みたいなところもいい(笑)。
事件解決のために自ら事件の中心に入っていくので、緊張感が保たれているのも推理物が好きな私には合ってました。

同時収録作品は幼馴染ものなんですが、時代は大正時代。
ちょこっとだけ学生服が出てくるのですが、それがカッコよかった。^^みなみさんの絵柄にも合ってると思います。
こちらはヘタレな攻め様と純情で美人な受け様。
受け様の弟も出てくるのですが、この弟の存在が生きてました。
受け様のいたずらが子供っぽいのも可愛かったです。

0

実はトンチキ系なのかも

BLエロチック・ミステリー、というキャッチに惹かれて読んだのですが…

みなみ恵夢先生の絵柄はとても綺麗!
本作はミステリーで、猟奇殺人に挑む刑事と警視のバディという事で期待して読んだのですが…
絵はきれい。そこは何も文句ない。
起きている事件は猟奇的。そこも設定としてそそるので良し。
ならば刑事と警視の関係性はどうなの?
そこがね〜…イマイチ?
警視のマーカスは凄い美形で、黙っていれば耽美な雰囲気。だけどなんか残念な奴。
一方彼氏的立ち位置の刑事・グレンは、マーカスが気になりつつもそういう関係を否定しているノンケ的な?なのにグレンは結局マーカスと肉体的接触をしているわけで。グレンは単に鈍感野郎なのか?
ここがイマイチぶれていて、根本設定の甘さが気になる。
気があるのか無いのか。
気が無いのにくっつく…または、ノンケなんだけどマーカスだけは気になる…
BLなんだから結局くっつくわけでしょ?
そして、猟奇殺人の解決もなんかイマイチなんだよな…
結局この作品の主軸が推理/刑事ものなのか、事件は添え物でグレンとマーカスのいちゃつきに犯人が混じって…みたいな話なのか、そこが曖昧なわけ。
せっかくマーカスがツンデレで可愛いのに、そこがちょっと残念でした。

「僕しかいない」
時代は大正。幼馴染もの。
弟が出しゃばって兄の恋を取り持つ…だよね。この兄と弟が似ていて分かりづらい〜
でもその取り持ち方が何とも…
芸妓や見合い相手を呼んでその前で…はどうなんだろう?トンチキな匂いがする。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP