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表題作疑惑の恋人

元同級生 如月達哉・27歳
人の良い苦労人 山城悠介・27歳

同時収録作品ハルトーカラジー

公輔 高校生
一史 不倫相手と別れたばかり

その他の収録作品

  • イヴの夜
  • ハラハラスガリ
  • あとがき

あらすじ

『もしかして保険金目当て?』憧れの如月と同窓会で再会した悠介は、彼に二人で飲もうよと誘われてしまった! しかも酔った勢いで如月とエッチはしてしまうし、その後も何かと世話を焼かれて、悠介は戸惑いを隠せない。優しくされるたびに、如月に気持ちが傾いていくけれど、同窓会で聞いた彼の不穏な噂が気になって…? 表題作他、幸せの呪文で年下の青年と恋に落ちる「ハルトーカラジー」を収録した珠玉の恋ノベルv

作品情報

作品名
疑惑の恋人
著者
鹿住槇 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862637550
2.7

(7)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
17
評価数
7
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

不思議な二作品詰め合わせ

今回、この表題の作品に関しては小椋ムクさんのイラストは余り効果がなかった(!?)
むしろ、同時掲載作品の『ハルトーカラジー』が年下ワンコ攻めでジャストでした。

ということで、この本ですが作者さんの都合で『疑惑の恋人』が何だかいいところで一段落した箇所で終わってしまい実に残念。
高校時代、好意を持っていた如月に再会した、人が好過ぎて騙されて借金を追ってしまったフリーターの悠介が、実は如月には保険金殺人の疑惑があると聞かされて・・・という謎解きミステリーの風を呈した、シリアスながら軽めのタッチでサクサクっと読ませるお話だったのですが、
真実が判明して二人が恋人になって終わってしまったので、ちょっと消化不足なんですよね。
如月を疑う、調査会社の元同級生・相良とか、悠介を騙した男との決着も気になるし、如月も疑惑を晴らしたいところだろうし、、、
そういう意味で実に残念でした。もったいない!
お話自体は、やっぱりね♪という展開で、安心して読めます。

『ハルトーカラジー』は同人作品2本で成る年下攻めのお話。
妻子のある元上司と不倫関係にある一史が、その上司と別れる時に声を掛けてきた高校生の公輔に癒され、ほだされ、迷いながら恋人になるお話です。
短い中にギュギュっと一史の気持ちが凝縮されて、その過程は、すごく共感を持てます。
ただ、公輔が高校生であるのに、その恋をバッチリ応援して「お買い得よ♪」なんて言ってしまうゲイの叔父の姿に、大人としての節度はないのか?とちょっと疑問が・・・
そして、ゲイであることで苦労し、家を勘当され、それなりに苦労をさせられてきたとはいえ、公輔という高校生がまっすぐ一途に一史にぶつかっていくのは、何か不思議だなーーという気分にさせられます。
でも、ラストの場面、とても好感のもてるものでいい終わり方だったな~
「・・・かも を付けてしまうのは大人は素直じゃない」っていうの。

それにしても、予定や計画があるとはいえ、時間がかかってもこの表題で一冊まとめるまで待った方がよかったのでは?
それが本当に悔やまれます。

4

小椋ムクさん表紙の不思議な吸引力

鹿住さん作品を久しぶりに読みました。
自分的には鹿住さん作品ってある程度のレベルはクリアしてるんですけど、小さくまとまっているというかコレ!っていう個性や良い意味でも悪い意味でも癖が無いんですよね。
そこそこ読める作品なんだけど無難過ぎるっていうイメージ。

そんな自分が何故買ったかというと小椋ムクさん表紙につられて、です。
改めて不思議だなーと思うのは小椋さんって好き作家さんの1人ではあるんですが、あくまでその内の1人の筈なんですよ。挿絵は好きだけどそこまで猛烈に抜きん出た表現力があるとまでは思わないし(勿論、表現力はあると思いますが必ず手が伸びるっていう程までの凄さではない様に思うんですよ)、でも何故か小椋さんの表紙ってもっそい購買力をそそる何かがあるんですよね。
絵柄だけなら小椋さん以上に好みの絵師さんも居るというのにこの強烈な吸引力は一体何なんでしょ。不思議だーー。

さて内容ですが表題作は元同級生の再会物。
これは正直掘り下げ方が少ないなーと思いました。
妙に如月に執着する理由とか、偽装結婚に関してもさらっとし過ぎてあっさりくっついてこれで終わり?みたいな。
設定に対して内容が薄かったなーというのが感想です。
出来れば1冊使って、如月が本当に信用出来るのか否なのかその辺りのサスペンスっぽさや相良のこだわりへの描写や最後までどっちなのーーっていう位引っ張った作品にして欲しかったなあ。
ぶっちゃけ安っぽいという感じがしました。

もう一作の「ハルトーカラジー」こちらは普通に良かったです。
妻子持ちの男性との付き合いに疲れた一史と、年下ゲイ高校生との恋愛話。
高校生といってもゲイ故に家族からも離れて暮らしているしっかり者で、年上とばかり付き合っていた一史が高校生公輔に無意識に癒される感じとか、彼の存在が居たから元恋人とずるずるせずにきっぱり別れられたとことか読んでいて気持ち良かったー。
疑惑の恋人は中立、ハルトーカラジーが萌評価です。

ちょっと辛口ですが作品としては大きな欠点もない代わりに食い足りないって感じがします。
もう一つパンチや一捻りないと弱いんじゃないかな。
そして小椋ムクさん表紙の吸引力は未だに謎です。しかしきっと自分はまた小椋ムクさん表紙の小説を買ってしまうにはらたいらに十万点。

1

表紙買い

小椋さんのイラストの本は、基本無条件に表紙買いしているので、この本も、内容その他ノーチェックのまま購入。

表題作と「ハルトーカラジー」、そのうちどこかでリンクするのかと思いつつ読んでいったけど、結局、全く別な作品だったのね。
あら、びっくり。
って、カバー裏にはちゃんとそのように書いてあったけど。

小説の場合、大抵は雑誌掲載文に後日書き下ろしを加えて本にするけど、この本は、その書き下ろし部分に使われるはずのページ数が別の同人作品。
そのため、表題作は、雑誌掲載の読み切り短編としては、充分体裁が整っているけど、やっぱり必要最小限って感じで、ちょっと物足りない。
「ハル~」の方が、短いなりに充足感があった。

小椋さんの挿絵は、線がきれいで、お顔も上品だからうっかりしてたけど、こうやってみると細かい所が結構リアルでエロい。
ほんとに入っている感バッチリだ。

0

短っ!

前半読み終わって正直な感想。小説で短編集(?)って珍しいですね。
内容は悪くない、けど良くも無い。設定は悪くないと思うのだけど、短いゆえの表現不足のようなものを感じました。一冊の長さに出来ればもっと練れたのかもと思うけれど、一度書いてしまったものに付け足しで増やしても面白くならないでしょうしね、きっと。
後半の作品の方が好感持てます。短いながら満足度もあります。

0

前半の鬱屈が良く書けてたのでオッと思ったのですが

嫌な奴・相良はこのままなんでしょうか?スカッとしないです。
攻めも「相良に何か言われて近づいたの?」はないと思います。
なんだか同人誌っぽいなあと思いました。
失礼なのですが、鹿住さんはいつもそこそこのヒット打ってくれるけど、ホームランも飛ばさないんですよね

1

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