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表題作八月七日を探して

二宮恭一,口数の少ない陸上部副部長で生徒会副会長
水沢涼太,転落事故で記憶喪失になる文化祭臨時委員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

八月七日嵐の夜、事故で三ヶ月分の記憶を失ってしまった高校二年生の水沢涼太(みずさわりょうた)。けれどそれ以来、なぜか毎晩強引に抱かれる淫夢を見るように…。これは実際にあった記憶なのか? 手掛かりは、生徒会役員で、長身の男──。密かに悩む涼太は、自分と親しい幼なじみで副会長の二宮恭一(にのみやきょういち)と、会長の三年生、北川和馬(きたがわかずま)を疑うけれど!? 二人から寄せられる想いと真実に揺れる、トライアングル・ラブ。 

作品情報

作品名
八月七日を探して
著者
樋口美沙緒 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199005817
3.3

(88)

(19)

萌々

(21)

(28)

中立

(8)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
23
得点
271
評価数
88
平均
3.3 / 5
神率
21.6%

レビュー投稿数23

これは面白い!!

樋口さんの作品これまで2作品すっごい面白かったので、すごい期待して読みました。
結果。。期待以上!!

失われた3ヶ月の記憶の中にでてくる自分を強姦した男を捜すのですが、その設定とか、記憶がどんどん戻ってくる感じとか、すごくうまい!!
感情移入しながら、ドキドキしながら読んでました。
そしてこの設定・・・すごーく萌えます!!
Hシーンもよかったですー。
おすすめ!!

3

難解な記憶喪失もの

うわあーっ、面白かった!

わけわかんないのに萌えまくりましたよ。

「むこう十年は記憶喪失もの」を読まなくてもいいかもしれないとかなり真剣に思ってしまいました。

ありとあらゆるジャンルの小説の題材とされる記憶喪失。BLでもわりとしょっちゅう見かけますが、この作品では記憶喪失そのものについて考えさせられました。

受が三ヶ月間の記憶を失ったところから物語は始まります。失われた三ヶ月間、どうやら自分が男に無理矢理抱かれていたらしいことを知った受は犯人探しを始めます。容疑者の筆頭である生徒会長に近づこうとする受ですが、親友は快く思っていないようで・・・。

一般的に記憶喪失といえば、攻によって傷つけられた受が攻に関する記憶を失って攻が猛烈に反省したり、仲良しだったくせに攻が受のことを忘れて受がショックを受けつつ健気に攻を想い続ける切ない展開を楽しむものだと思いますが、そういう切なさを期待して読むと些か当てが外れます。

重要なのは失われた三ヶ月間の記憶ではなく、八月七日に嵐の音でかき消された親友の本音や初めて好意を持った時の気持ちなどそもそも最初から本人が自覚していなかった過去の出来事です。

受は三ヶ月間の記憶を取り戻そうとするうちに知らず知らず自分の自覚していなかった過去の真実を記憶の中から掘り起こします。

今までどれほどすれ違ってきたかを思い出すために記憶喪失になったようなものなのです。思い出そうとするまで自覚すらしていなかった過去はある種の記憶喪失なのではないでしょうか。

所々に散りばめられた過去のエピソードがどれも秀逸です。

一人でコンビニ弁当を食べる攻を見た受が淋しいと感じる場面が好きです。人を好きになる瞬間ってその人のことを知りたくて相手の心にシンクロしようとしちゃうんですよね。殆どがただの思い込みだから、大抵失敗するんですけど。初恋を思い出して胸がきゅーんとしました。

全然関係ないですが、一応左胸のあれは消えたと解釈してます。

3

切なすぎるすれ違い

ものすごく良かったです!
攻めの恭一も受けの涼太も凄く萌えるタイプでは無かったですが、とにかく話が良かったです。
この作品で幼馴染の両片思いのすれ違い物に目覚めました。
樋口さん作品初読み、と言っても初めて読んだのは半年ちょっと前ですが、購入のきっかけは挿絵買い(高久さん好きなので)とレビューか何かを読んで惹かれる物があった為です。
表紙やあらすじは三角関係を強調していますが、実際はどちらと引っ付くか勝負は見えていて、片方は完全な当て馬ですので、三角関係を期待すると肩透かしを喰らうかも。
レビューするに当たり改めて読み直したのですが、受けの涼太と攻めの恭一のすれ違いっぷりが半端ありませんでした。
恭一の言動が裏目に出まくりでちょっと可哀相になってきます。
読者目線では恭一が涼太にどのような思いでこのような事を言っているのか判っても、涼太には判ってないから尚更です。
しかし涼太も追い詰められてちょっと可哀相です。
もし涼太があの時メールを送っていたなら、間違いなくあっさりと引っ付いたと思うのですが…
実際はクダクダしまくりでかなり遠回りしていますが。

不満点は攻めの恭一関連。
恭一はかなり酷くて狡い男だと思います。
心の中で「涼太、北川にしておけ!」と何度思ったことか(笑)
正直人間的な魅力は北川>>>>>恭一に思えるのですが、何だかんだ言って涼太にとっては恭一は特別な存在だから仕方がありません。
受けしか見えていない攻めは好きなので、何だかんだ言っても恭一は攻めとして好きなんですけどね。
あと恭一は告白されまくりのモテモテ設定に納得行きません。
恭一のような一見完璧で愛想のないタイプって、憧れの対象になっても告白の対象にはならないと思うのですが…
リアルでは愛想の良い北川タイプの方が余程モテると思うのですが…
物語終盤でモブ女子が言っていた「二宮先輩ってかっこいいけど、怖いし……」という台詞はかなり納得しましたが。

でも恭一関連の不満を差し引いても神評価は変わりません!
両片思いのすれ違い物が好きな方にオススメです!

また自分は来年の八月七日にきっと読み返すと思います(笑)

2

幼馴染み萌です!

恋愛モノには必要不可欠な擦れ違い。そこに気憶喪失と王道の幼馴染みという要素が加わり物語をドラマチックに演出してくれてます。幼馴染み萌えの私としては久々にキュンキュンさせて頂きました。このお話でもそうですが、受に彼女が出来るのを阻止しようとして攻が、受に気があるという噂の女の子と付き合うパターンは絶対にあって欲しい事項でもありますので、バッチリです。やはり良いリズムでヤキモキしたいものなので、そこは重要です。更に、謎解きの如く夢の中のでのHお相手探しという少しだけミステリアスな雰囲気も漂いながらも王道も踏み外さないので読み応え十分です。まだ作品数は少ない様ですが、これまでに出された作品もクオリティーが高く切なさ100%で今後益々期待値大の作家さんです。

1

うあああ…萌え死んだ…!

みなさまがレビューで書いてる欠点、私もまるごと同意です。
受けのグルグルがいまいちよくワカラン!
なんだこの受けのうじうじぐるぐるの女々しさウザったさは!
でもさ、欠点すべてマイナスしても有り余るほどの怒涛の萌えが!
萌えがーー!!
屁理屈抜きに萌える!!

アタクシ完全に萌え死にました。

樋口作品は既刊本三作すべて神評価なのですが、なんかいつも胸がキュンキュンキュンキュン切なくて甘い痛みで死にそうになる。
“ツボ”としか言い様がない。

三角関係やら、記憶を失ってた間のレイプ犯探しについては期待しないほうがいいです。
綺麗な三角関係というより、片方は完全に当て馬なのがすぐに分かるし、レイプ犯についてもすぐに犯人が分かるので(受けは分かんないんだけど、読み手にはすぐ分かる)。

攻めがいいね。
頭がよくて何でもこなせるのだ。
なのに、どうしようもなく不器用なのだ。物事すべて自分の中で完結させてしまうから、相手の反応を伺いながらジワジワと対応を軌道修正させていくってことができない。
うあああなんという愛おしい攻め…!(でもこういう男、実際に付き合うとウザいだろうなw)
素直になればいいとかそういう単純な問題じゃないんだよね。
受けもたいがいウザいけどさ~w

何回もポロリンと泣きました。
神!!!
いっぱいキュンキュンさせてくれてありがとうございます。

1

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