新米麻薬取締官・薫と大曽根のラブトリップ!

祈り

祈り
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
7
得点
88
評価数
27件
平均
3.5 / 5
神率
44.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784796400749

あらすじ

電車で出会った紳士・大曽根に再開するためマトリ――麻薬取締官に就任した薫。しかしある日、以前、薫をヤク漬けにさせた元恋人が現れて・・・?

表題作祈り

憧れの麻薬取締官 大曽根・35歳
東大卒の新人取締官 来栖薫・23歳

その他の収録作品

  • あとがき 綺月陣・梨とりこ

評価・レビューする

レビュー投稿数7

ハードですがチャレンジして欲しい

1冊丸ごと表題作です。来栖薫(受け)の目線で進んでいきます。

大曽根×来栖ですが、来栖は元恋人・井原とセックスを何度もします(むしろそちらがメイン)。他の男にも陵辱され、人前プレイもあります。恥ずかしいけど感じちゃう、というSMチックな甘いものでなく、辛く厳しいものなので、苦手な方はご注意ください。

293ページとちょっとした厚さですが、薫の身に降りかかる出来事が悲惨で、ぐいぐいと引き込まれてどんどん読み進めてしまいます。ちょっとした合間ではなく、「今日は読むぞ」と1冊分の読書の時間を確保して読み始めることをお勧めします。

良い作品です。内容もイラストも素晴らしいです。
勧善懲悪でハッピーエンドのラストなのですが、そこに至るまでの過程がハードで、二人の幸せな状態でページが終わっても、作者様のあとがきを読んでも、梨様の素敵なあとがきイラストを見た後でも、心臓の動悸がおさまりませんでした。

幸せほのぼの好きな方には避けた方がよろしいです。
がっつりシリアス、薬物ヤクザ陵辱どんとこい!な方にはお勧めの重厚な作品ですが、それでも読む人は選ぶんじゃないかと思いました。続きでも可能ならぜひチャレンジして欲しい、そんな作品です。

1

その後を妄想する

暴力的で病んでるけどこう言うのが好きだ。
薫への行為はどれも痛々しいけど。(ゾネさんとの行為を除き)

一番は全裸で足を曲げたままガムテープで縛られて薬を使われるシーンですかね。下衆ってこういう事を言うですかね。

茶髪のロン毛のノラさんが残念。梨とりこ先生のイラストではめっちゃ好みだったんで。

ゾネさんとのその後をもう少し読みたいと思ったので、その後を妄想します。

大阪に引っ越してから、大曽根の帰りを待つ薫。きっと帰りが遅くなったりしたら、いてもたってもいられないでしょう。3年たって結ばれると大きく何かが変わるでしょうし。薫の過去がフラッシュバックで甦り、暗い部屋で一人泣いてるかもしれない。大曽根がいるときは明るく振る舞ったりして、でも、きっと大曽根なら薫のそんな嘘も見破っちゃう事でしょう。
薫、可愛いし美人だからエプロンつけてお料理してる姿似合うだろうな。

0

すさんだ気分になる

攻と受のラブストーリーというより、受と元恋人の病んだ相互依存が中心の話。、二人の病みっぷりとドロドロした関係についていけなかった。暴力的なシーンも多く、読後感がよくない。まともな精神をもった攻が唯一の救いだけど、白馬の騎士みたいで、現実感がなく、印象に残らない。ご都合主義のラストも萎えた。

1

ロクデナシ井原がツボりました~

綺月さんの良さが全開してる作品だと思います。

エロシーンはハードで痛いですが、読み応えは充分でがっつり堪能出来る仕上がりに。
カップリングとしては麻薬取締官大曽根[攻]とその部下、薫[受]なのですが、大曽根は少し離れた位置にいて、作中では元恋人の井原と薫との関係とやりとりが主な部分を占めています。
この井原が気に入りました、いや悪い男なんですよ、薫への陵辱っぷりや所有物としての扱いっぷりも激しくて痛いです。
でも本人が自覚していない部分でその底には愛情がある様に読み取れて、実際最後の最後で井原は愛は口にはしませんが、隠していた本音を吐きます。
どうしようもないロクデナシですがそんな井原を救えるのは薫しかいないとも感じました。
ロクデナシ攻好きとしてはたまらんかったです、井原。

といっても薫の本命はあくまで大曽根で薫にとっての救いも大曽根。
こちらの2人の描き方もいいんですよねー。
祈りというタイトルはラスト近くになって形を持って伝わってきます。
ストーリーも伏線が張られてて一捻りあり読み応えがありました。

挿絵の梨とりこさんはどんどん良くなって行きます続きねー。
1枚絵に納める情報量が多くなっているというかイメージの膨らませ方が上手くなっててこれからの挿絵も期待です。
表紙も黒目の色調ながら目を引く吸引力を持っていて良かったー。

6

テンプレ凌辱ストーリーに飽きてる方にオススメ

これ面白いです。
凌辱系の話だけど、よくあるテンプレ凌辱ストーリーとは一線を画している。
理由は受けの個性。
これでもかというほどひたすら落とされイジメられる受けなんだけど、芯が強いんだ。それがイイ。頭はいいし、簡単に自分の本心を相手に気取らせない精神力も持っている。
守ろうとした日常が元カレによってどんどん壊されていくのが、恐ろしいような小気味いいような…複雑な気分でゾクゾクしました。

この元カレがロクデナシなんだよ!
この男、死にオチで良かった気がするんだけどな~。「最後の最後に受けをかばって死ぬ」とかなら逆に救いがあったような気がするんだけど。「生きて更正して世のため人のために」とか言われても、ちゃんちゃらオカシイっていうかさー!世も人もお前なんて要らねぇよ!(感情移入しすぎ)

攻めは存在感が薄めです。
いや、逆かも。
ストーリー上、そんなに活躍してるわけじゃないのに(元カレのほうがよほど目立ってるw)、存在感だけはある感じなんだよね。
受けが彼をずっと心の支えにしてたというのが大きいかな。
このストーリーの中では、「攻めのした行為」じゃなく「攻めの存在そのもの」に意味がある続き。だから、活躍の場面が少なくても存在感が薄いとは感じないんだと思う。

いずれにせよ、受けだ。
この話はとにかく受けを堪能する話だ。
元カレの非道も攻めの包容力も、どっちも結局、受けをより魅力的にするための“ツマ”みたいなもんかも知れんw
弱いのに強いです。脆いのにたくましいです。相反する性格が矛盾なく同居してる受け。とことんオトコマエ。
こういう受け、大好きです。

5

強くなれ 来栖。大いなる優しさを持て 大曽根。

麻薬取締官が主人公のお話です。
もうそれだけでも私の好みのストライクゾーンなのですが、さらに綺月作品に期待したい“痛い”部分もてんこもりで大満足。
なので、「そこまで頭がいいのに、なぜ転落の道を選んでしまうのか?」
「頼れる家族はいないのか?」
「そこまでやったら死んじゃうんじゃないか?」
などの疑問はありつつも、サスペンスとしても面白かったので、おまけで神評価。

クスリが原因で死んだと思われる風俗嬢の事件がお話のきっかけではありますが、実は来栖薫という東大卒の新人麻薬取締官そのものが、ドラマなのです。
彼があこがれる先輩捜査官・大曽根(辛い過去あり)と、
元恋人の井原(来栖とは東大の同期。とんでもない厄介者)の間に挟まれ、
苦悩しながらも、真っ当な人間であろうと必死になる来栖。

このお話の中で、木の葉のように翻弄され、一番クルクル回ってしまいそうな来栖の芯がぶれないので、クスリによってグラついてしまう場面はあっても、薬物がらみの後ろめたいお話で終わることなく、気持ちよく読了できました。

作者からのメッセージでもあるあとがきまで、しっかりと読んでほしい続きです。

ちなみに、エロシーンのほとんどは大変ハードです。ドロドロです。
でも、最後の最後まで投げ出さずに読めば、幸せになれると思います。

4

ずっしりと読み応えあり

軽いおバカコメディも書くと思えば、やはり綺月さん作品は、こうしたずっしりと重くて痛くて、これでもかっていうくらいケチョンケチョンにされる受けっていうのがいいです!!
しかも、へこたれない。
この本は発売日が延期になって、すごく待ったものだったので、後書きを読むにつけても、作者さんの気持ちの入れ込み様が伝わってきて、ガッツリ読み応えあり、一気にいってしまいました。

主人公の薫が就職面接の折にラッシュにもまれて苦労しているところを助けられて、見惚れた男は就職先・厚生労働省の麻薬取締部(マトリ)の先輩捜査官・大曽根だったのです。
持ち前の明るさと明晰な頭脳で、部署にも溶け込み、憧れの男性と一緒の職場で仕事できる幸せをかみしているかの薫でしたが、実は彼には本当の自分自身をいうものを身の内に飼っており、毎晩それと格闘し、それを忘れるために仕事に没頭し明るい人間を演じていたのでした。
それが、ある晩昔の男が部屋にやってきたことで、大きく動きクライマックスへと一気に怒涛が押し寄せます!!

麻薬について、今回は通常の市販薬の成分を抜き出して合法的に作りだすという素人的な、しかし、と続きても危険をはらんだモノをもってきております。
それは、薫の過去と、その過去の男に大変に深く関わり、実は薫はモルモットであったのです。
彼が大学時代退学処分になり、その手を振りほどかれたことで薫は解放されたとともに、薬の実験を伴う激しいセックスのせいで苦しみを持つことになってしまったという部分が、他にみられない特異な特徴だと思います。
その彼が薫の元に再びやってきたことで、またその深く、壊れてしまいそうなほどの性行為が始まるのですが、薫には、大曽根という心の支えがあるので、今回は身体を張ってそれにおとり捜査のように立ちむかうのです。
行為のシーンは壮絶です。
綺月さんだけに半端なく容赦ありません。
ここまで痛めつけなくても、とおもうほどに徹底的ですが、これが読み応えが充分に感じる部分なのでもあります。

一方、薫の憧れる大曾根もそれなりに過去を持ち、マトリとして仕事をこなし、薫の表面の明るさでとても癒され、力を与えてもらっていたのでした。
薫の男の存在を知っても離れず、マトリならではの鋭い洞察力で、身体を張る薫を結局助けるラストは、ぬるいとおもうかもしれませんが、優しさにあふれています。
命の危険をはって挑む仕事だからこそ、互いのその立場を理解し、支え合えるパートナー。
そんなものに二人はなっていくのでしょう。
3年後、というラストもまた本編がとてもキツイものだっただけに、この甘さは許されていいのではないかとさえ、思いました。

本当、よかった、、ガッツリ読ませてもらいました。
やっぱり綺月作品は好きだーー、としみじみおもったのでした。

3

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