偶然の出逢いが二人の心を揺り動かす───「私は性懲りもなく、君を好きだと感じている」

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表題作地下鉄の犬

朝倉智紀,煙草屋兼古物屋店主,篠田の11歳年下
篠田昌昭,妻に離婚されたリーマン

その他の収録作品

  • 犬とポーカー
  • 旅する犬
  • 犬語検定
  • カバー下:漫画、あとがき

あらすじ

サラリーマンの篠田が会社帰りにコーヒーの匂いに導かれ入った先は、一軒の煙草屋兼骨董屋だった。 そこで店主の朝倉と出会った篠田は、ひょんなことからお店に通うようになるのだが…!? 愛へと移り変わる感情を豊かに描いたアダルトラブストーリー。
(出版社より)

作品情報

作品名
地下鉄の犬
著者
草間さかえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
ISBN
9784862528827
4.1

(129)

(57)

萌々

(38)

(28)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
35
得点
524
評価数
129
平均
4.1 / 5
神率
44.2%

レビュー投稿数35

繊細な穏やかさ

主人公二人の、不器用な、ゆったりとした話の流れが、読んでいて心地よかったです。
受・篠田の、どこか言葉足らずなところ、そのせいで相手を誤解させてしまうところ。
可愛いけれど、やっかいだなぁと思いました。
言葉が多くないのに、その場その場で嘘をついてしまって、それもまぁいいか、と流してしまうのが、篠田の悪いところであり、味なのかもしれないなぁ、と。
攻・朝倉の一生懸命なところ、ふわっとしてそうだけど、実は重めなところもよかったです。

0

最高 短髪メガネは人類の叡智

短髪メガネを描かせたら右に出る者はいない いやどんな男も草間さかえ先生ほど魅了的に描く先生はいない もう夢中。

地下鉄の犬と自分を重ね合わせる離婚直後のサラリーマンの恋模様がたまらない。本当にそこらへんにいそうなサラリーマン。ひょんなことから出会ったタバコ&骨董屋(この人も本当にそこら辺にいそう)との彼とが少しずつ近づいて、この二人の11歳という歳の差が醸し出す妙がいい…金継ぎの茶碗がいい もう全てが良すぎてため息しか出ません。

0

帰る場所を見つけた犬たち

作者さん買いしている草間さかえさんの作品です。
煙草屋兼骨董品屋の店主智紀と離婚したばかりの篠田の出会いからのお話で、一冊まるまる二人のストーリーです。

この二人の大人の男たちがですね、可愛いんです。
「私はこれが好きだ」という意味で可愛い。
例えるなら天然人懐っこ大型犬と、穏やかで優しいクール大型犬。
眼鏡×眼鏡は私の本棚にはまだあまりないので、新鮮で良かったです。

受け攻めが、えっそっち⁉︎となりました。良い意味で裏切られ、かえって萌えました。
同人誌ではリバだとか?…むっちゃ見たい!

0

篠田さんが大人かわいい

とにかく絵がすばらしく好き。
篠田さんがタイプ。
黒髪短髪メガネ天然無口やわらかい堅物おり目正しい実は美形。
実はモテる(無自覚)。
自分のことを「私」相手のことを「君」と呼ぶ。
普段スーツの人の無頓着私服姿がさりげにかっこよす。
不器用で繊細。

つまり、かわいい(ヨネダ先生と草間先生の対談を思い出す)
篠田さんの独白もいい。
ひとつひとつ自分の中の変化を律儀に確認する過程、相手に伝えようと努力する姿もかわいい。

「可愛い」という言葉の使い方がおしゃれ。「可愛い」だけでなく他の言葉もタイトルも小道具の活かし方が秀逸(他作品も)

受け攻めが予想と逆だったw それもまたいいと思われ。

1冊丸々1CPのお話…大人な二人のやりとりが楽しく読み応えありとても好きな作品になった。
智紀が自分の愛が「重い」と言った時の篠田さんのセリフが最高に好き。

本作もあとがき&カバー下漫画が楽しい。先生のあとがきおもしろくて好き。

0

"可愛い"

草間さかえ先生は短編集が多いので、丸っと一冊表題作なのは拝みたくなるほど嬉しいです。

この作品でいっとう好きな表現は、篠田(離婚直後の会社員)がお弁当のおかずを2人分作るときに、朝倉(ゲイ 煙草屋兼骨董屋)へ真ん中をあげるってところですね。それに気づいている篠田課長の部下の女性。言葉ではない愛の表現を、作品のこの位置にこの描写の仕方でもってくる草間さん、最高です。
表紙もとっても好き。"可愛い"ってやつです。

皆さんの感想を見ていてダブル眼鏡に気づきました。ほんとだ…!

1

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