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表題作同棲愛 (7)(新装版)

馬堀貴文,大学生
篁光太郎,大学生

同時収録作品同棲愛

金森千里 カメラマン助手
篁光太郎 大学生

その他の収録作品

  • 収録後のお楽しみ。

あらすじ

真っ直ぐな千里から逃げるように、『便利な男』馬堀と関係を続ける光太郎…。一方、椿と生活を共にしていた薫は、最初から椿に恋をしていた事に気付き、自分の想いをぶつけるが、その瞬間、椿は薫の目の前から消えてしまう!! そんな彼らとは一線を引いて付き合っていた…誰からも愛される女子大生のハル。でも彼女が本当に好きなのは、同性愛者の『便利な男』馬堀で…!? 複雑に絡み合う彼らの「恋」…。そんな目に見えない不確かなモノの為に、彼らは傷つきながらも全力で答えを探す――。いよいよ物語が佳境を迎える、新装版第7巻!
(出版社より)

作品情報

作品名
同棲愛 (7)(新装版)
著者
水城せとな 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
同棲愛
発売日
ISBN
9784862638243
4.6

(6)

(5)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
28
評価数
6
平均
4.6 / 5
神率
83.3%

レビュー投稿数3

怒涛の回収に突入します

実は私、このあたりから先の話がそんなに好きじゃないんです。
このためにストーリーを積み上げてきたのはとてもよく分かるし、それが必要だったのも分かるんですが、非常にツライ。
ツライっていうか精神的にキツイ。

たとえばBLにおけるトラウマ克服の手段って、「愛があればok!」ってカタチで強引にねじ伏せちゃう部分が多分にあるんですよね。不幸な過去があったけど、愛する人と結ばれたからハピエン!みたいな。
このテンプレを短絡的に使ったお話は私はあまり好きじゃないんですが、『同棲愛』を読んでると、そのテンプレが恋しくなりますね。
自分の過去の汚点といちいち向き合って、実は問題は周りよりも自分自身にあったことをひとつひとつ確認していく作業は、キツイです。
椿は明るい顔でそれをやってのけるんだけどさ…。

で、光太郎も同じようなことをやる。
同棲愛における主役はやはり椿と光太郎の二人なんだよなと思いました。
光太郎の義理のお姉さんはアレだ、女性視点で見るとかなり噴飯もののキャラクターではありますが、私はキライではないです。好きでもないけど。母になったことで、したたかさの質が変貌している。彼女のしたたかさは夫も子供も幸せにするだろうことが暗示されてるから。たくさんの人間が嘘を積み上げることで成り立つ幸せであったとしても。

ともあれ次巻で完結です。

1

旧版9巻ぐらい

まぁ案の定というか、そりゃ千里はそうなるしそうなってよかったと思うし。高校生(中退)で人生決めちゃって数年後も隣にいるなんてフラグたてまくりの会話をして欲しくないですね。

マホリンが今までで一番可愛いです。アホで可愛い。アホを自覚して可愛い。可愛い。いつもカッコ良すぎる人は、カッコ悪くてもそれが可愛くなるからお得!でもなぁマホリンは自分の性指向を曲げてまでハルとくっついて欲しくはなかった。ハルのことは好きです。

椿は結局最後までずっと勝手でした。勝手に振る舞って、謝りたい時にも自分の都合で現れて自分の言いたいことを言って去る。微塵にも好きにはならないけれど、これで愛されることもあるとは思う。

0

それぞれが、一歩前へ踏み出し始める

前巻では、幸太郎が自立し始めた千里にイライラしマホリンとよりを戻す、薫は椿と向きあることに決めた、といったラストで終わりましたが、今回はいきなり皆がそれぞれの扉を開いて一歩踏み出そうかという展開になりました。
S発動して、彼等の態度と気持ちの余りのワガママ加減に自分もイライラが募っていた時だけに、この展開はビックリです!

前半では自分がイイ人を演じることに自己満足を覚えるマホリンが光太郎とセフレ関係を復活させることで、また自己満足に浸る姿にコイツには永遠に幸せは、人に愛され愛することは不可能なんでは、と思ったのです。
以外にもハルといういつも安心して背中を預けていられたという存在があったことで、マホリンが年相応の背伸びしない素を見せたことに希望が。
光太郎には、一番のトラウマとなった義姉との関係から生まれた、本当は自分の子供である空也を受け入れることができるようになることで、千里と復縁が。
薫は椿にとうとう告白を!
椿は過去と向きあい、今までの謝罪とお礼を言う旅に。

現実から逃げてばかりいた主人公達が、初めてそれぞれの過去と真剣に向き合い踏み出そうとする姿を見せたことに、やっと希望が持てました。
根っからホモのマホリンが女性のハルと!?という部分に、彼は趣旨変えになるのだろうか?とは思うのですが・・・一番彼を理解するのは女性だったという部分が悲しくはあります(涙)
ここまでくるのにグルグルと、じつに彼等は遠回りしていたような気もするのですが、それが本当に必要なことだったのか、次の巻の結末で明確になるのでしょう。
若さとは、こんなに人を傷つけて、自分自身を傷つけて、そうしなければ成長していかないものなんだろうか?
いよいよラストです。

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