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表題作沈黙の夜に・・・

宮本尊,元同級生のヤクザ
小泉,医師

同時収録作品恋なんだけど/気づいたんだけど

井上浩司,高校の同級生→雑誌編集者
宇野久利,高校の同級生→美容師、オネエ

その他の収録作品

  • 沈黙の夜に・・・その後
  • あとがき

あらすじ

ヤクザ幹部の宮本は、モグリの病院で同級生の小泉と再会する。相変わらずクールな態度の小泉に、昔の思い出が甦る…───。 高校時代、正義感が強く、口より先に手が出てしまう宮本は、いつも喧嘩をしては、保健委員で親友の小泉に手当をしてもらっていた。そして、いつしか小泉を親友以上に想うようになっていた…。ところが、卒業間近のある事件がきっかけで、その想いが裏切られてしまい…!? オレ様ヤクザ×クールなお医者様との激しく燃える大人ラブ+『秘密なんだけど』スピンオフ+各話の描き下ろし漫画入り!
(出版社より)

作品情報

作品名
沈黙の夜に・・・
著者
鷹丘モトナリ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス Cita Citaシリーズ
シリーズ
好きなんだけど
発売日
ISBN
9784832287136
3

(14)

(0)

萌々

(4)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
40
評価数
14
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

同級生

『沈黙の夜に…』
かつての同級生、小泉がモグリの病院で働いていた。
親友、そう位置付けていた小泉との再会。
昔と変わらない小泉、「お前には関係ない」一方的に突き放され、苦い思いが込み上げる──。

同級生&再会ラブ。
誤解やすれ違いが二人の温度差と距離を生み出し、けれどくすぶっていた思いが再会とともに溢れ出す、そんなお話です。


『恋なんだけど』
久兄!
秘密なんだけど、などに登場していた久利。
今回は彼が高校生のときまで遡ったお話。
久兄、裕基と直基にソックリ(笑)
チビ裕基直基もでてきてほっこりです。

肝心な久利の恋愛はというと…思いを秘めて親友として付き合い、その境目が曖昧になってきて体の関係も持ってしまい、ズルズルと続き大人になってしまいます。

浩司の態度が分かりにくい!そりゃ久利も悩むよ。
それでも一番そばにいれるこの関係を壊したくない久利の献身的な態度がいじらしくてかわいい。
当たり前のように触る浩司にこの馬鹿者!と思わず罵ってやりたくなりました(笑)

結局、両方言葉が足らず、ずっと前から相思相愛だったんですけど。


二つのお話は、『親友』がネックでした。
親友だから、言えない。
親友だから、知られたくない。
親友だから、線を越えれない。

そんなジレジレとした同級生のお話を読みたいかたは是非どうぞ。

1

すべての萌えは後半に

高確率でシングル曲より、アルバム収録曲の方が好きです。
そして高確率で表題作より、同時収録に萌えます。

こちらの作品、読んだのはずいぶん前で評価だけ確定済みになってました。
表題作を読んでいて、「なぜわたしは萌2にしたんだろう」と首を傾げすぎて、危うく筋を痛めそうになりましたが、同時収録を読んで納得。
こっちでした。

【沈黙の夜に】 中立
昔の同級生の再会ものです。
親友だと思っていた相手の知らない面を見てしまって、距離を置いてそのまま…。
大嫌いだった父と同じ893になった宮本と、医師免許を剥奪された祖父の廃院でヤミ診療を手伝う小泉。
「人のために自分さえ我慢すれば…」という考えは、何の利もないこと。
親友と言うなら、何を置いても信じるべき。
この2点を教えてくれる作品ですが、ご都合主義とえろすへの猛ダッシュにふるい落とされました。

【恋なんだけど】【気づいたんだけど】 萌2
さて、萌えるこちら。
『好きなんだけど』『秘密なんだけど』の直基と裕基の従兄弟・久利の話です。
わたしは上記の2冊より先にこちらを読みましたが、未読でも全く問題ありません。
同じ誕生日で、同じように女子にモテまくっている久利と浩司。
「好きじゃない子とは付き合えない」という久利と違って、浩司はしつこく食い下がられる度に付き合っては、結局フラれることの繰り返し。
「好きという気持ちが分からない」という浩司を、久利はひそかに想っていて…。
はい、萌えた。
「学校モテ男ツートップ」という設定なのに、気付けば攻めだけがモテモテ描写というのはよくあることですが、こちらは脱モテのためにオネエになるまで、受けもちゃんとモテているのがポイント高い。
3話構成で1話は高校時代、2話は20才、3話は27才とじっくり読めるのも良い。
全編通して、『秘密なんだけど』の攻め・杉村も親友の1人として登場してます。

「そばにいられるなら友人でいい」という気持ちと、杉村に気付かされた「自分は選ばれないという事実を突きつけられ続けるだけ」というつらさが切ない高校時代。
ふとしたきっかけで、関係が大きく変わる専門学校時代。
7年もの間続いている関係に、周囲が名前をつけても、自分ではそれができない切なさ。
10年くらいの切なさがぎゅうっと詰まってます。
久利を嫌いという人はいないだろうし、杉村も「いいやつ」と思う人が多そう。
問題は浩司です。
久利に対する独占欲を露にしつつ、久利が泣いていると泣かせたであろう相手(毎回杉村)に激怒する。絶対好きじゃんと思うのに、曖昧な関係を続けていることにイラッとするひともいるかも。
でもこの「イラッ」と感も良いスパイスになっているんですよ。
萌える。
もう十分長いけど、もっと語りたい。
それくらい、何度読んでも良い作品です。

0

「親友」だから言えない

この本の中のカプ、キーワードは「親友」でしたね。
親友だから言えない、だから思いっきり遠回りして、グルグルして、傷ついたり、疑ったり、
片やヤクザと医者、片や美容師と編集者、裏の世界と表の世界の違いはあれど、思い込みによるすれ違いは一緒。
パターンを変えてというテクニックを見せられたような二本でした。

組のイザコザで出たけが人を運んだモグリの医院にいたのが中学高校と宮本と一緒だった小泉という医師。
家では父親の暴力が、学校では先輩の嫌がらせが、全て自分が我慢すればとしていた態度が相手の反発を買い、居場所がなかった宮本の唯一くつろげる場所が小泉のいた保健室だった。
しかし、ある時小泉が男性教師に抱かれている姿を見て怒りのあまり犯してしまう。
それ以来会っていなかったのだが・・・
という過去があっての2人の関係。
小泉が、ストイックな顔をして多分フェロモン系なんですなww
一見嫌がっている風で押し倒されると淫乱に変身する、そのギャップが萌えます。
宮本は犬ですなwww

そして、『恋なんだけど』『気づいたんだけど』これは高校の同級生同士、本当は気持ちに気が付いているのに、そして身体の関係もあるのに、互いの気持ちを打ち明ける迄実に7年!!
どんだけ鈍感なんだよーーー!!!
という、臆病にもほどがある、というお話で、ジレッタイジレッタイww
攻めの浩司はある意味貴重な天然記念物なのでは?
高校時代の2人は、ちょっと切なかったりするんだけど、専門学校編は受けの宇野に、えっ!?これで終わり?と思い、社会人編で、まだ言ってなかったのかよーーー!と、、、汗、汗、、
仲が良すぎると言うのもよしあしですねぇ♪

一見シリアスも含みながらも楽しく軽い仕上がりに、表題より編集と美容師の長期のジレッタイ愛のほうが好きだったかも?と思います。
鷹丘さんの描くオヤジって、ちょっと無理があってオバさんクサイ♪

3

まさかの、久兄の展開で楽しめました。

こちらは『好きなんだけど』のリンク作品と『秘密なんだけど』のスピンオフ作品です。
どちらもリンクものなんですけど、表題作はあまり分からなかった・・・。どちらかというと『秘密なんだけど』が大好きだったので、この作品のおねぇキャラの久兄がメインのお話でとっても嬉しかったです。

最初、表紙を見た時に、暗そうなお話?・・・。と思ったのですが、全然!!中身は結構爽やかヤクザものでした。ヤクザ×モグリの病院で働く医者の同級生再会モノです。
ヤクザモノなんだけど、病院内のみで繰り広げられますので、結構普通です。親友だった二人なんですが、夜の校舎で小泉が先生に襲われている所に居合わした宮本。先生の『誘われた』と言う言葉を信じて、なら自分でもいいだろう!と勝手に激昂して襲ってしまう。そんな二人が小泉の病院で再会!そしてまたいきなり、襲ってました。結局は親友だと思っていた小泉に『お前には関係ない』と言われるのがムカついてそういう行動に出るんでしょう・・・。結局遠回りしながらも、お互い好き同士!って事です。

『恋なんだけど』
こちらは1・2・3と載っています。高校時代の宇野・浩司・杉村のお話から始まります。
宇野はこの頃から、浩司に片想い中。浩司はノンケですね。そして杉村はゲイ!
杉村にはお仲間という事で、すぐに気持ちがバレて『俺にしとけ』と告られます。
浩司はノンケだから・・・、と言う杉村に辛い気持ちで涙を流した所を浩司に見つかって、杉村は宇野を泣かしたいう事で、浩司から拒絶される様になります。というより絶交!ですね♪
笑ってしまったのが、可愛らしい双子ちゃん。もちろんこの時は小学生での出演でした。
二人で結婚するの♪という裕基をからかって泣かしていたのは杉村でした。この頃からいじめてたんだ~♪と楽しくなっちゃいました。

お話は専門学校へとお話が移って、高校の時やたらモテた宇野は、めんどくさいからと卒業と同時におねぇキャラへと転身してました。彼女に振られては宇野に慰めの飲み会を開いてもらっている浩司ですが、この日初めて二人は一線を超えてしまいます。
それから続いているセフレ関係・・・。

そして現在に話が移って、もちろん皆は浩司と久兄は付き合っているものと思っていたのです。
私も前作ではそう確信してたので、ビックリな展開だったんですけどね・・・。

ちょっぴり片想いの切なさがあったりと、とっても気に入りました。

3

裏表紙が可愛い!

「高校時代の同級生」である2カップルの話です。
どちらも既に発売されているコミックの収録作品のスピンオフなのですが、元の作品を知らなくても楽しめます。

表題作の「沈黙の夜に…」は3話完結。高校時代に1回襲い、10年後にヤクザ×医者として再会します。

描き下ろし2ページ「その後」は、宮本(攻め)が考える愛情の示し方と、小泉(受け)の求めるものの違いから、端的に二人の力関係を示しているようで面白かったです。冒頭の小泉の手術着姿もなんだか色っぽくて素敵でした!

ただ、小泉が他の男と関係をもったことを仄めかしているセリフがありますので、苦手な方はご注意ください。

同時収録の「恋なんだけど」は、高校時代から20歳でカラダの関係になり、それから両思いになったのが7年後なので、表題作と同じくらいの時間を片思いしている美容師の話です。

高校時代から友人の浩司(攻め)に片思いしている宇野(受け)。彼女と別れた浩司をなぐさめているうちに、酔って寝てしまった浩司に宇野が思わずキスをしたところ、目覚めた宇野に抱かれてしまうのですが、その時の宇野が目を開く場面が格好良いです!描き下ろし2ページの「気づいたんだけど」で宇野が好きだと気がついた浩司が描かれているのですが、食う気満々だったことが分かります。

もっと二人の甘い後日談が読みたいなぁと思って見た裏表紙が、宇野が浩司の抱きつき膝に座って二人で雑誌を読むイラストで、思わずニヤけてしまいました。浩司が当たり前みたいな表情なのがまた良かったです!

高校生からの長い恋がお好きな方にお勧めだと思います。

1

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