「花嫁よりも美しい配膳人」が堕ちた、最初で最後の恋。

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表題作ビロードの夜に抱かれて

圏崎亨彦 米国のホテル王ベルベット・グループ社長
香山響一 香山配膳SP集団の5代目トップ 

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺のような男に心酔してはいけないよ」
配膳のスペシャリスト集団・香山TF。五代目トップを務める響一は、「花嫁よりも美しい配膳人」と呼ばれていた。そんな響一が堕ちた恋の相手は、米国の若きホテル王・圏崎。彼の洗練された?神業?と言えるサービスに惚れ、気さくな人柄に惹かれた響一は口説かれるまま、一夜を共にした。キスも肌を合わせることも初めてだった響一は幸せの絶頂にいた。だが、甘い蜜月は長くは続かず、突然圏崎から別れを告げられてしまい……!?

作品情報

作品名
ビロードの夜に抱かれて
著者
日向唯稀 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ビロードの夜に抱かれて
発売日
電子発売日
ISBN
9784773085266
3.2

(5)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

誘惑シリーズの続編なんだろうね

誘惑シリーズの続編縁戚にあたる作品でしょうね。
香山配膳SP集団の5代目で香山響一が主人公です。
日向先生のデビュー当時の作品にも出ていた黒服の麗人の晃さんの
甥っ子が現在では配膳トップになっているんですよね~
そして晃さんは2代目社長になっちゃってます。
日向先生の作品のキャラは皆さんきっちり時間軸と共に成長して
永遠の若者では有りえない設定なので懐かしのあの人達も
それなりの月日と共に成長しちゃってるのでいつのまにやら
5代目の恋のお話になっているんですよね。
もちろん作品の中には懐かしい人がさり気なく出ていたりする(笑)
後半では同窓会の雰囲気が出てる感じなんです。

今回の主人公はまさに配膳のサラブレットのお話ですね。
既に香山配膳が国内でもトップ集団として認知されている中で
創始者が祖父、母が初代トップ、晃さんを叔父に持つ筋金入りの
配膳トップの5代目、だけど18歳の高校生。
そして攻め様はアメリカで活躍し、日本で新たなホテルビジネスに
参入する若きホテル王が相手です。
それも下積み経験の長い苦労人の攻め様なんです。
出会いはホテルでの仕事の最中、受け様が攻め様を間違って
ホテルの人間だと勘違いし、セッティングを助けてもらった
事が出会いです、攻め様は日本進出に向けて最高のサービスを
提供する香山配膳を直に見るためにホテルにいたのですが
受け様に当たり前のように使われ、でもその見事な手際で
受け様の目をくぎ付けし、神だと思わせてしまう程なんです。
そして二度目の出会いは偶然で受け様は攻め様を勘違いで
使ってしまった事を謝り&その手際の見事さに尊敬を表す。
お互いが好印象だったのですが、その後にトラブルで受け様が
攻め様をサイアクな誤解で一方的に怒ってしまう。
しかし、その誤解も解けて二人は急激に親しくなり関係を
でも、その直後受け様が高校生だと知り驚愕と後悔が攻め様を・・・
単に、受け様の年齢にビビってしまったのではないのです。
受け様の将来を考えての事だったのですが・・・
仕事に対する真摯な受け様と、そんな受け様に翻弄される
歳の差カップルのラブストーリーでした。
日向作品をフィーチャーしてる人なら楽しさ2倍の作品です。 

0

前向きすぎて疲れてしまった。

日向さんの作品は、ポジティブ受けが多いとは思うのだが、それがとても効果的な時とついていけない時がある。
今回はちょっと自分にはついていけなかったかもしれない、、
仕事熱心なのはわかる。
香山配膳サービスのトップとして高校生でありながら卓越した技術を持ち、プライドもあり、常に気を回し。
でも、仕事を離れれば普通に高校生であるという主人公・響一
宴会やパーティーの配膳という忙しい仕事だからでもあるけれど、めまぐるしく動く動く!
しかもよくしゃべる、しゃべる!
このテンションが最後まで続くから、疲れちゃったんだろうな~

バイトから社員になり落ち目のホテルを立て直した若きホテル王・圏崎が、日本のホテルを買収してグループホテルにするに当たってのサービス部門で香山配膳の活躍を確認するために来日して、それが響一との出会い。
それなりに、互いが興味を覚えるシーンも組み込まれているのだが、初めてエチに至るには、ものすごい早い展開でした!
響一の周りはどうも男カプが多いようで抵抗も何もないみたいで、初めて一緒に食事して、圏崎が何気に誘ってキスもなくていきなりホテルの部屋直行ですから!?
え、あれれれれ。。。
響一は、素敵な恋人ができて浮かれていると、まだ高校生という年齢を聞いて30歳の圏崎はいきなり身をひいてしまって。

勢いとか、好みが最初から一目惚れ状態で合っていた、という前提のもとではあるが、何だか、「あ、そうですか」みたいに余り入りこめなかった。
圏崎の大人のずるさみたいのはあったかもしれないけれど、響一のポジティブが飛びぬけていて、隙がないっていうのが、何か気に入らなかったのかもしれないな~
恋人が出来て浮かれ過ぎている場面はアホだなwwとか思ったりもしたけれど、余りに弱みを見せなくて完璧すぎて、それが今一つの原因か?
やはり、人間なんだから多少弱い部分とか、ずるい部分とか、どこか欠けている部分とかあったほうが楽しめるのでは。

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