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表題作理想的な暴君

結槻陽彦,34歳,私立学園理事長
野波実秋,20歳,勤め先をクビになった天涯孤独

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

早くに両親を亡くした実秋は、定時制高校に通いながらレストランの厨房で働いている20歳の勤労学生。しかし、不況のあおりをくって突然勤め先をクビになってしまった!天涯孤独ながら前向きな実秋だったが、途方にくれる中ふと目にした新聞で見つけたのは「住み込み家政夫」募集の広告。家政「夫」とはなんぞや?と思いつつ応募すると・・・。
面接当日、要塞のようなその募集先の豪邸・結槻家で実秋が出会ったのは、主である美形の暴君・結槻陽彦だった。
(出版社より)

作品情報

作品名
理想的な暴君
著者
榊花月 
イラスト
角田緑 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344820555
2.6

(5)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

すごくイタイのにアッケラカンとしている!?

親を亡くした天涯孤独の施設出の主人公が、金持ち暴君の家へ家政夫で住込になり、そしてその暴君と結ばれる。
よくあるストーリーと設定なんで、どうやって違いを表現して、どうやって魅せるか?
ラストまでは面白かったんですよ、ラストまでは!
どうして、いつもこうラストで・・・と残念感が染み出てくるのですが、話としては面白い。
主人公の性格も好きだし、雇い主の無愛想ぶりもいい♪
結構、彼等の実情はかなりヒドイ現状と過去があるはずなのに、それはかなりイタイものなんだけど、キャラで乗り切ってしまっているのがスゴイ!と思ったのです。
そんなキャラがよすぎて、身体の関係になってしまうのが??になってしまってそれが残念に思ってしまうのですよ。
変な矛盾・・・

主人公・実秋は突然勤めていたレストランを解雇され、途方にくれているところで「家政夫募集」の広告を見つけ応募すると採用されることになる。
そこの主人は大財閥の3男で、学園理事をしている結槻。
結槻は無愛想で偏屈で、でも実秋は好きな料理が出来、まめな性格もあり一生懸命尽くすのです。
そんな時、結槻が実秋の為に服を買ってくれたことで、初めてそういう優しさに触れて特別に意識してしまうのでした。
そんな時に、結槻の家出中の娘・莉子が現れ、この家の事実を知ることになる。
そして、学園の権力争いが起きて・・・

実秋が、その育ちのせいかメゲない性格、嫌なことがあっても自分のせいだと思い他人のせいにしない。
損な性格とは思いますが、ポジティブでひねくれてないのがいい。
そして、とても庶民的でごくごく普通の感覚のまっとうな年相応の男子というのがいい。
面接の時に、結槻の秘書の斐光という男が出てくるが、これは!?と思ったら案の定だったのは、お約束だからいいだろう~
結槻の娘・莉子の生まれた理由や育った環境はある意味実秋より不幸かもしれない、しかし超ツンデレの嫌な女かとおもいきや、意外にイイ子だったりして好感度が高い。

そんな複雑なものを抱えている結槻なのだが、彼の気持ちはラストまで一切口にされることはなく、これだけ実秋に尽くされていれば気持ちも伝わるよな、という読者サイドの予想でもっていくしかないので、そこが不親切といえば不親切?
だから、唐突感が訪れてしまったのですよね。
結構いい路線で進んでたんですから。
実秋がアパートに戻って落ち込んでいるところ、退職願を書いている所へ結槻が乗り込んでくるところまではすごく良かったんですよね。
迎えに来ても不遜で、傲慢で、とても反省しているように見えない。
それがよかったのに・・・

何だかいつもラストが駆け足で、本当もったいないです。
きっとそれが榊作品が今一つ評価になってしまうところかも(自分的に)しれない、、
でもおもしろかったので萌えですよーーww

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暴君×天然くん


主人公である実秋のあまりの天然っぷりが可愛くて良かったですhLhLĂn[g

そんな実秋目線で進んでいくので思わず笑ってしまうような、勘違いや思い込み、考えすぎも多くモノローグも最高でした

「理想的な暴君」と称される雇主・結槻も何を考えているかわからない感じや、不遜な態度の裏の可愛さなんかに気づくともう好きにならずにはいられないよなという感じでした

家政夫として健気に頑張る生い立ちの不幸な実秋ですが、そんな姿にはやっぱり可愛さを感じて健気受け最高ڂn[gって思いました!

ただし!

くっつき方が余りにも…呆気ないというか。
大事件があって身心共に疲れはてた結槻を支えた実秋にようやく素直に愛を告白…っていう一大イベントのはずが…

まあ暴君らしいっちゃらしいのかもしれませんが、今まで酷い(というか無関心)扱いをしてた分存分に甘い言葉を吐いてもいいのに~~~~

実秋だって数多存在する愛人たちにもっと嫉妬して拗ねるぐらいしないと萌えイベントが発生しないだろ!
関係を清算したとはいえつい最近まで続いてたことだしその愛人の内一人は今も家に普通に通ってくるし、もっと怒っていいと思うのに...

そこは天然くんのなせる業か、普通に受け入れすぎです!

これじゃあ読者のモヤモヤが収まらないんですけど!!(私だけ?)

最後もっとやり過ぎな位甘くしないと!って、それまでが良かっただけに残念でした܂ۂ

とはいえストーリー展開もキャラクターも非常に良かったし面白かったですhLhLĂn[g

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設定の割には暗くならない

んー…シンデレラストーリーなんかね?

施設育ちの受け、愛人の息子の攻め、偽装結婚、血の繋がらない娘、攻めの愛人複数名、スパイ、お家騒動…と盛り沢山です。
でも盛り沢山過ぎて逆に微妙…1つ1つが薄い感じなのです(´Д`)

各キャラ…背負ったものは重そうなんですが…性格が明るかったりするんで暗い雰囲気にはなりません。

…何か…うーん?
主役2名は気付いたらくっついてました←

一番の見どころである「攻め→受けへの告白」場面があっさりとしていて…。
退職届書いているところに乗り込むまでは良いのですが…迎えに来た癖に傲岸不遜で…「あんた反省していないでしょ?」と受けに代わって突っ込みいれたくなる感じでした。
暴君らしいといえばらしんですけどね…。
最後くらい甘い言葉吐けー!

実秋もね、愛人たちにもう少し嫉妬して欲しかったー><

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