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仕事、子育て、家庭環境の問題。それぞれがしっかりと書かれた作品です。
でも、重すぎず幸せな気持ちになれるお話です
最初は綾川のオラオラな感じや見た目に引きましたが、なぜ彼の周りには良い人たちが集まるのか、それを感じさせるように、徐々に人柄や優しさを書く崎谷先生が素晴らしいと思いました。
白瀬の色気には、私もクラクラ!
丁寧語で返すのが、たまりません!
途中、何でそんなに頑ななんだ?!と、モヤモヤしましたが、そこもしっかりと納得できる書き方で、ホント満足です。
BLに、子どもが出てくる話は、少し苦手意識がありましたが、表紙の寛くんにキュンとして、あの口調にやられました(笑)
すべてひっくりめて、ハッピーエンドな作品は、ホントに読み終わって幸せになれます。
エロさもあり、本番してなくても、鼻血噴きそうになりました。やっぱり白瀬が妖艶だからかなぁ。
最後にちゃんとできたことも、私的に満足です。
新作熱望&色々疲弊してたんで、絶賛崎谷さん再読中。
この作品の評価が人によってわかれる理由としては、子持ちとかトラウマとか死別した奥さんのこととか、そういうところなのかな~と思うのですが・・・
過去のどの方のレビューを読んでも共感してしまえるあたり、やっぱり私の中にもプラス要素とマイナス要素がけっこう激しめに隔たって両立してしまっているんだな、と。
マイナス要素。私の個人的な見解だと、始まり方・・・。
乙耶が綾川=女装社長=ゲイと勘違いして誘ったところ、そのあと逆に綾川がダウンして介抱してくれた乙耶に「わかんないけど、おまえとならやってみたい」「女は無理。彩花と比べてしまうから」というところ。どうしても納得いかなくて。
一番最初に読んだとき薄い違和感をまず最初に感じてしまい最後まで引きずった気がします。
それから綾川と乙耶のこの組み合わせならもっと濃厚なあれこれとか、欲しかったな~と。
レーベルの関係などあるんでしょうけど、私の中では『崎谷作品=胃もたれ直前まで追い上げられるような濃厚さ』と『荒んだ日々のなかに突然現れる甘さ』が魅力なので、その部分では消化不良だった気がします。
あと私は綾川の『愛した人が他界した悲しみ』より今の環境の幸せ加減が勝ってしまってると感じてしまったんです。時間も経過してるし、優劣の問題じゃないとは思うんですが、人の良さとかも必要以上に描写されている気がして。
乙耶のトラウマや辛い過去もそう。そんな簡単に誘ってしまうんだ~という身持ちの軽さが帳消しにしてしまった。うまく言えないけど、登場人物の性格を最後まで『あれ?なんか違う?』という感じで掴みきれなかったことが残念でした。
あとせっかくこのシリーズなのだから、もっと日常の生活を描いて欲しかった。乙耶が癒しを与えるシーンがもっと欲しかった。崎谷さんの作品の日常描写は大好きなので。弟の話のボリュームが原因かな~。
ただ、悪いヤツ倒して一件落着な感じは嫌いではないので、そこは楽しませていただいたし、短期間にそんな覚悟を!?とは思ったけど「あいつが女だったらとっくに籍いれてる」「あれは俺のだ。よけいな心配しなくていい」というセリフとか男らしくて崎谷作品に出てくる攻めの良さは感じさせていただいたので、そのあたりを頭の中で繰り返して補完しながら読み進めた感じでした。
でもそうは言いながら、結構読み返してしまうあたり、やっぱり盲目的な崎谷ファンなのだと自覚したところでしたが(笑)
まぁ、疲れたらまた読み返すと思います^^
実は、この作品、図書館で借りました(驚愕)。
今日び、BLって図書館に置いてあるんですね。びっくり‥。
さて、「グリーン・レヴェリー」シリーズ2作目。
女装やもめだけど実はイケメンの社長綾川のターンです。
4年前に亡くなった奥さん一筋だった綾川が、
たった一度した浮気が原因で、
女性には食指が動かなくなったからと言って、
じゃあ男ってなるのはどうなんだろう??
↑もっとも、綾川本人も同じこと言ってますが‥。
あと、個人的にひっかっかっちゃたのは、
口説き始めた途端、それまで丁寧語だったのが、
相手を「おまえ」呼ばわりしだしたことです。
名前を呼び捨てとかは、全く気にならないのですが、
突然の「おまえ」呼びは、ちょっとな。
「豹変」って感じで。
もしかして、わざと狙ったのかもしれないですが。
あまりの違和感に数ページ戻って読み直したくらいですから。
グリーンレヴェリー2作目です。
1作目で目立ちまくっていた綾川が主役で、寛も小学生になったころのお話です。
1作目でも思ったんですが、このシリーズはなんだか設定に無理がある気がしてなりません。そのせいでいまひとつ共感しづらいのです。
綾川は彩花ひとすじなはずが、たった4年で白瀬に恋をしてしまう。これが、男一人で子供を育てる苦労から押してくる白瀬にほだされたというのならまだ納得も行くんですが、あれだけ熱愛していたはずなのに、と思うと???でした。
子連れ物では重要な寛のキャラも微妙。
何より許せなかったのが、動物園で寛が迷子になるところ。トイレに行くといった寛が戻らないことに30分も気付かない大人二人には、ドン引きでした。いくら恋していても、それは大人としてあり得ない。
そういうところに少しずつ冷めてしまって、今一つ萌えませんでした。
子連れ物はちゃんと子供を大事にしてくれないと安心して萌えられないですね。年なのかなぁ。
面白かったです。
恋愛物というよりは家族物。一瞬で燃え上がる恋よりじわじわ温まる愛情の方が好きなので、より楽しむことができました。受にいたっては攻を理想の男として崇め、父性を求めているふしがあります。
攻がまたかっこいいんですよ。淋しさを胸に秘めて生きているタフなお父さん。半身だった奥さんを亡くしてもう二度と完全な自分になれないであろうことを自覚しつつ、奥さんの忘れ形見である一人息子と会社を守るためだけに生きています。
受は男性としての尊厳を奪われてしまった哀れな人です。失われた命を悼んでひたすら善行に励む様はまるで出家者のようです。でも、人間だから幸せになりたいわけで。憧れていた攻から差し伸ばされた手をおずおずと取る姿に胸がキューンとなりました。
崎谷作品は辛い経験をして色々なことを諦めかけていた人々が恋することで幸せになろうと頑張ってみる話が多いですね。