藤崎都×陸裕千景子で贈る出版業界ラブが登場!

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表題作恋愛小説家の恋

松永笙吾・受様の元彼で話題の若手作家の現役大学生
秋本葵・倒産寸前の出版社の文芸編集部編集者

あらすじ

倒産寸前の出版社で文芸の編集を勤める葵は、会社の売上を上げようとダメもとで新進気鋭の若手作家・蒼井まことに仕事のオファーをする。だけど蒼井まことの正体が大学時代の年下の恋人・松永笙吾だとわかり…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
恋愛小説家の恋
著者
藤崎都 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
美味しいカラダ
発売日
ISBN
9784044455484
2.8

(8)

(0)

萌々

(0)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
22
評価数
8
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

公私混同でも欲しいモノ

今回は後輩で元恋人の話題の若手作家の現役大学生と
倒産寸前の出版社の文芸編集部編集者のお話です。

受様的には
攻様との再会で公私ともに落着くまで、
攻様的には
振られても思い続けた受様をやっと取り戻すまで。

不況の風が吹きすさぶ昨今、

受様の務める中規模出版社は
深刻な経営危機から下手をしたら年も越せないかもと
言われる程の危機的状況に陥っていました。

中でも受様の所属する文芸部は
発行の雑誌が休刊になるかどうかの瀬戸際で
編集長の号令の元、
ヒット作を呼べる作家を探し求めていました。

受様が目をつけたのは
ミステリ小説大賞新人賞受賞後
次々とベストセラーを出している新進気鋭の
若手作家でした。
この作家こそが今回の攻様になります♪

攻様は現役大学生と言う事以外
性別も顔も秘匿されているという
仕事を依頼したい編集者には手強い相手でしたが

受様自身が個人的にファンで
いつか一緒に仕事ができたらと思っていた為
ダメもとで仕事依頼のメールを送ったのでした。

すると予想外に本人から
会って話を聞きたいとの返事がきます!!

編集部の期待を背負った受様は
期待と不安で胸をいっぱいにしながら
待合せのホテルに向かうのですが

彼を出迎えたのはなんと
数年前に別れた年下の恋人だったのです!!

二人の出会いは
家庭教師と教え子と言う関係でしたが
攻様に押し切られる形で恋人にはなります。

しかし受様が
年下の攻様に手を出した罪悪感を捨てきれず
思いを残しながらも別れを切り出し、
関係を断ちきったのでした。

そんな受様だつたのに
再び攻様を前にしただけで一瞬で
当時の思いが再燃してしまいます。

しかも攻様もずっと受様を忘れらず、
作家になってからは
編集をしている受様の目に留まる話を書く事を
目標に頑張ってきたのだと言って

仕事を引受ける条件として
仕事の間は自分に付合って欲しいと言い出して?!

公私混同を良しとしない受様は
会社の存続とプライドを天秤にかける事に…

受様の決意と攻様の熱意の決着はいかに?!

『青年漫画家の恋』に続く
出版業界ラブシリーズの第二弾で
今回は一途でワンコな攻様と
臆病でツンデレな受様のラブコメになります♪

元々、
攻様に思いを残している受様ですが
昔より格段に大人で良い男になった攻様が
自分に執着する理由に納得が行きません。

その上、
強引ながらも気遣いも忘れない攻様に
返って距離を詰められてしまったり

攻様がデビューから世話になっている
出版社の担当が妙に絡んできて
二人の関係をスッパ抜こうとしたり

と、なかなかスリリングな展開です。

まあ、
最初から最後には元鞘が決定事項(笑)なので
安心してハラハラ出来て面白かったです♪

シリーズとは言っても二作に共通するのは
攻様が作家業と言う事位では
キャラや設定等での関連性はなく
単巻でも十分に楽しめると思います。

代りなのか
作中で攻受様が手土産を求めに入った
話題ケーキ屋さんの店員さんとして
『とろけるカラダ』の受様が出てましたね(笑)

今回は本作でも話題のケーキ屋が舞台のお話、
藤崎都さんの『とろけるカラダ』をおススメです。

1

キスの挿絵で腰砕けるー

お仕事物は好き!
陸裕先生も大好き!
高校生だった攻めさん(大型わんこ)とできちゃった年上受け(ツンツン傾向あり)さん。
高校生だしなあ という年上の分別?で別れたのか?
大学はいってから再会しちゃって、好きだったから
やっぱりより戻しちゃいました的なお話。
大きな山場なし王道あっさりもの。
読みやすいですし、やっぱ陸裕先生の挿絵が秀逸~
超キスしたくなりました!

1

え、それが理由?

家庭教師をしていた教え子であり元恋人が、自分がファンである小説家だった。
編集者と小説家として再開を果たした二人。
昔自分がこっぴどく振った相手が、ファンである小説家だったというのも驚きだというのに、笙吾はまだ自分が好きだという。

二人が別れた理由として、のっぴきならい事情を想像してた。
別れたくないけど、相手を思って別れを告げた、的な。

でも別れた理由は、年下の彼の想いが重くなり、受け止められなくなった、というもの。

うーん。まぁ分からんでもない。
現実的っちゃぁ、そうだ。

結局は、受け止められる自身も度量もなかったせい。
でも笙吾のまっすぐな想いに結局自分の想いをごまかしきれず…元サヤ。

なんとか諭そうとするあおいに、『俺はいつまで子供扱いされなきゃいけないんだ!』のセリフは胸にきました。
笙吾は葵に追いつきたくて、横に並びたくて、会えない間必死に頑張ってきたことが伺えたから。

全体的には楽しめて読めました。
別のシリーズに登場するパティスリー・アプリコットも出てきたし。
伊吹と弘嗣かな。

最後に疑問。
笙吾は恋愛小説家なの?ミステリーじゃなくて?
確かに葵に恋愛小説でもって言われたし、実際恋愛小説書いたけど、それって出版されたのかな?

タイトルに恋愛小説家を使うなら、葵に送った小説(ラブレター)を出版して大ヒット、以降恋愛小説家としてもその名を広げた、とかいうエピソードがあったらタイトルにも納得なんだけどなー。

0

別れた心情がわからない


過去付き合ってた関係
仕事上で再会、相手は今でも情熱的に
自分のことを好きでいてくれた

書いてしまえばそうなのですが。

恋が始めての年下の可愛い子が
夢中になり、自分だけをみつめる。

負担に感じたり、若いさかりゆえに
今後の将来のことも。。みたいなことを
考え別れを切り出し別れた
この手の理由ってよくある。

確かに男女ではないわけで
普通に考えれば苦労も多い。
こんな関係報われない。
みたいなことなのかもしれないけど
要は、逃げたんだと思う。

若すぎる情熱は怖いだろうし
はじめての恋であれば、くらべるものもなく
その純粋な気持ちが重かったのだというのは
理解できる。

もっと身勝手なこういった
部分の弱さを吐露して懺悔してくれたら
もっとこの本を楽しめたと思いました

年下のかわい子ちゃんは
良かったです。

年上がだめでした。

0

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