意地悪な社長×勝ち気な御曹司の、キスから始まるラブ・レッスン!

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表題作恋する男はいつも傲慢

友定訓秋,広告代理店社長クリエイティプディレクター
水織隼人,大手内装会社社長令息で経済学科二年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

会社社長の父親に、広告代理店でのバイトを命じられた隼人。しかしその会社の社長・友定は、電車の中で痴漢と間違われた隼人を「こいつはゲイで俺の恋人」とキスして助けてくれた(?)美形リーマンで…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
恋する男はいつも傲慢
著者
鳩村衣杏 
イラスト
高座朗 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044550288
2.8

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萌々

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(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

出会いは最悪でもいつの間にか

今回は広告代理店社長クリエイティプディレクターと
大手内装会社社長令息で経済学科大学生のお話です。

受様が攻様と出会った事で
自分が本当にやりたい事を見つけるまで。

受様は経済学部の大学二年生。

大手内装会社社長の次男で末っ子らしく
金銭面でも訓練的にもバイトの必要性は皆無で
気楽で我儘放題な生活を満喫しています。

先日も電車内で
痴漢を装った集り目的の女子に
カモられそうになった程隙だらけ。

機転を利かせたビジネスマンに
助けられても彼の恋人にされた事に腹を立て
全く自己を省みる事はありませんでした。

しかし、受様が二十歳を迎えた夏休み、
父親が年金と健康保険分くらいは稼げと
勝手にバイト先を決めてきた事から
受様の生活が一変する事になります。

紹介された会社は青山に有り
モダンな雰囲気を醸し出す個性的な
オフィスを持つ広告代理店。

辛いのも苦労も嫌いだけど
カッコ良くてきれいものが好きな受様は
これなら良いかと軽い気持ちで
社長と対面するのですが

現れた社長は数日前、
偽恋人を装って痴漢騒動から
助けてくれたビジネスマンだったのです。
彼こそが今回の攻様になります♪

攻様は
大手広告代理店勤務時代に受けた
受様の父親の会社の仕事を期に独立、
青山に事務所を構える程
やり手のクリエイティプディレクター。

先日の痴漢騒動でも
金持ちのバカ息子と評された受様は
第一印象も第二印象も最悪です。

しかもそのバイト中は
攻様宅に同居する事まで決定事項!!

バイト期間は一ヶ月、
お坊ちゃまな受様に耐えられるのか?!

鳩村さんの初ルビーは
傲慢なワンマン社長と我儘な大学生の
ラブコメディになります♪

攻様に箱入り息子と評される受様ですが、
攻様と接するうちに自分の甘さを自覚し
徐々に視野を広げていきます。

そして元々ゲイで
受様が好みの顔だった攻様は
生意気なのに根は素直な受様と接するうちに
受様にズッポリハマってしまいます。

でももちろん、
このままひっつくはずはなく(笑)

攻様の元彼らしき俳優が経営する店の
イベント企画が持ち込まれ、
その俳優が受様に手を出してきて
スッタモンダで一波乱♪

ハラハラもドキドキも盛り沢山で
最後まで楽しく読めました(笑)

受様は指先が弱い設定なのですが
高座さんのイラストがエロ度を
更にパワーアップしてましたね。

今回は本作同様、意地っ張りな受様で一作、
夏目ももさん『家政夫は今夜も意地悪で』を
おススメします。

0

何かいいことあったの仔犬チャン?

ダメっ子がちょっと強引なハイスペック年上男性に可愛がられる、という少女漫画的なストーリー。
ですがそこはさすが鳩村衣杏先生。
どうしようもないぼんぼん育ちのボクちゃんが何も将来に展望を抱いてなかった所から、自分が興味を持っている分野に目覚め、仕事の厳しさ、その中にある楽しみを知っていく、という成長物語でもあり、お得意の「お仕事BL」のエッセンスをちりばめて、ダメっ子への反感や、キレ者社長がそんな子に惚れるわけないでしょ、みたいな無理感もなんとなく収まってしまいます。
攻めの友定の会社は規模は小さいけれど気鋭の広告代理店で、そこでの社員たちのミーティング場面などはいかにも自由な雰囲気で、クリエイティブな発想はこんな風に熟成させていくのね〜なんて思いました。
BL的観点からいうと、受け隼人は「指」が性感帯で、友定が舐めて責めるエロい場面が見どころではあります。
また、初めは反発してたのにすっかり大人の考え方・生き方に感化されてコロっと恋に落ちて仔犬みたいになっちゃう20才が可愛らしくて、本作はもしかして若い子よりも熟成貴腐人向けBLなのかも!と思いましたよ。

0

箱入りワガママ息子はつらいです

ゲイで広告代理店社長×箱入り息子の大学生。
世間知らずでワガママな隼人は、社会の常識を知るためバイトを
するよう父親に言われ、知り合いの広告代理店社長の友定
のもとで一緒に暮らすことになるのですが...

酔った大学生の戯言に乗せられ襲っちゃう社長ってどうなの??
しかもその子は大事な取引先の息子だよ~!?と
ツッコミ入れたくなったり、
勘違いのワガママ野郎の隼人にイライラしたり、
なんだか萌えどころのないお話でした。
クライアントに渡すサンプル無くす展開もありきたり過ぎて
棚に乗せた時点で先読めちゃったよ...
他の作品でもよく出てくるもんね~このパターン。

ってか、傲慢ってタイトルですが、この攻さん全くもって
傲慢じゃありませんから~!!
10歳程年下の大学生に一目ぼれしてメロメロになってる
案外不器用なアラサー社長ですww
ってか、バカ!?
痴漢で疑われてる隼人にこいつはゲイで俺のものだと
公衆の面前でキスして隼人に平手打ちされるわけですが、
これにキレちゃってるわけです。
いや、一般ノンケ男性なら誰もが怒るとこでしょ!?

まぁ、それでもめちゃくちゃ大事にしてるんですよ、隼人のこと。
なのに、この箱入り息子は気づきやしねぇ!
一人でキレて一人で実家に帰ってイライラしてるんだから、
こっちがキレてやりたいよ!ってなもんです。

隼人の元カノとの再会シーンも微妙だったなぁ~
友達いてる前でわざわざ言うか~!?
こんな女とホントに付き合ってたのか、隼人よ??
そりゃ世間知らずと言われ、痴漢冤罪のカモにされるよ...
それに、友定に落ちるの早過ぎかも?
直前まで彼女に指フェチキモイって言われつつも
ノンケの彼が友定に恋に落ちるポイントがイマイチ
つかめませんでした。
ノンケがすぐに男に落ちる話には慣れてるはずなのに、
なぜか今回は違和感感じまくりでした。

あと、有名俳優の岩崎の扱いもイマイチだったような...
彼の登場で話が盛り上がるかと思いきや、
隼人のウザさが余計に際立ってしまって逆効果。
高座さんの岩崎のイラストがとってもキレイなだけに、
もうちょっとキュンとなる生かし方をして欲しかったなぁ~

0

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