心を殺さなければ―――

この夜のすべて

konoyo no subete

この夜のすべて
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神29
  • 萌×27
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
15
得点
203
評価数
49件
平均
4.2 / 5
神率
59.2%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
ミリオンコミックス HertZ Series(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784813052715

あらすじ

ある政治家の私設警護班『士旗の会』に所属する七青は、新入りの葵の教育を任せられる。軽薄なようでいて汚い仕事も淡々と確実にこなす七青と、優秀な腕と頭脳を持ちながら潔癖で純粋な一面がある葵。水と油のようにまるで性質の違うふたりだったが、息の合った連携で次々と功績を上げていく。しかし、葵にはある秘めた想いが胸にあって・・・。
闇に生きる男たちが辿り着いた先とは!?
(出版社より)

表題作この夜のすべて

政治家の私設警護 七青
10歳年下の同僚 葵

その他の収録作品

  • 白夜
  • 淡い空

評価・レビューする

レビュー投稿数15

スーツに日本刀の色気

まず表紙の画風が好みだったのでパッと手にしましたが期待以上であり、すごーく萌えました。私は小説とコミックのどちらも読み、神評価もたくさんつけているのですがこれぞ神中の神作品です。スーツと日本刀の男たちの魅力にはもう、完全にヤられました・・・!
 ミナヅキアキラ先生は今まで存じ上げなかったのですが、かなりハイレベルなストーリー・テラーであると思います。この作品は過去とも近未来ともつかない曖昧な時代に設定され(確かなのは戦争後だということ)、主人公二人が属する「士旗の会」なるものもある政治家の私設警備班だという以外はよく分からないのですが、初めからぐいぐい引き込まれていきます。
主人公、攻めの七青(ななお)は飄々として虚無的な雰囲気があり且つ、凄腕のアサシン、元兵士だと初っ端に分かります。受けの葵は最初は氷のようにクールな印象ですがまだ未熟で、青年というより少年な感じです。
血生臭く仄暗い”仕事”を教育係の七青と葵はこなしていきますが、スーツに日本刀、プラス皮手袋の斬新ないでたちがカッコ良過ぎなんですよ、本当に。
そして何よりも、七青と葵が結ばれるまでが萌え萌えで死にそうになりまし続きた。
「俺にはお前がすべてだ」と言う七青のカッコ良さ、心を開いた葵の色っぽいことといったら。
2010年、少し前の作品になりまして、画風と独特なストーリーは好みが分かれると思います。やはり、ハードボイルドなものが好きな方でしょうか、たまらん魅力に溢れていますので未読ならばぜひ!


1

スーツだけどリーマンじゃないよ

『知らぬはおまえばかり』が非常に良かったので、内容も確認しないで作者買い。
表紙から勝手にリーマンものだと思い込んでいたので、読み始めて即「??(@△@)??」状態になりましたw
カバーのあらすじ読んで納得。

スーツに日本刀って良いですね(*´Д`*)♪
絵柄も話の雰囲気にしっくりときて…!

七青と葵には是非幸せになって頂きたいものです。
どうか二人の逃避行が上手くいきますように…。

椎名さんと椿の二人がとても気になりました。
スピンオフ描いてくれないかな~?
(※商業コミックス化希望)
んでもって七青と葵のその後が同時収録されてたら更に良し(●´∀`)b

0

今わの際の彼ら

殺伐とした動乱の世にはミナヅキ先生のこの陰影を色濃く映した画風がしごくぴったりです。ストーリーをより薄暗くそしてシリアスに仕立てていると思います。
読了まで明治~大正くらいの話だろうかと考えていたのですが、どうやら架空の時代みたいですね。なるほどだからどこか映画的だったんだなぁと納得いたしました。
また表紙のセピア調もですが、カラー口絵も彩度を落とされた風合いでこれまたお話にぴったりなんです。作り込まれている印象を受けました。

汚れを知らない風であったからこそ、汚れさせてはならないのだと汚れた七青は思ったのでしょう。それが、葵にとって良かったのか悪かったのか私は今もわかりません。
もし、入隊してから3年の間に葵が誰かを殺めることを覚えていたら(いや士旗に入ったのですから早々に手柄として、建前上は大須賀を護るべく誰かしらを静粛していなきゃいけないのですけどね)、葵はもっと早く七青に整理されていたかもしれません。
七青があのとき、ふらりと葵に迫っていなければ。
彼が穢れていないと知らなければ。
なにより葵自身が清廉さを纏っていなければ……。言い出すとキリがないのですけれど続きもね。

葵を汚してはならないと思った心理は、チャプター4で七青が言った「お前はきれいだよ」がすべてかなぁと感じます。エゴですよね、七青の。それでも、エゴでも守りたかったんだと、ペアとして組んだ3年間がそうさせたのだと、そしてその間に葵のなかにも変化が生まれてしまったのだと、思うと切なくなるのです。
(余談ですが私はこのチャプター4の扉絵がとびきり好きです。七青の独占欲を感じさせる強い視線がたまりません。前までの扉絵ではただのバディであるのに、これに関しては距離感の近さを覚えますもの)

葵の、見たこともない感情を荒げた姿を目の当たりにしたからこそ、七青は動いてしまったのでしょうね。七青が知らない顔を見てしまったら、もう彼には彼の恩人である大須賀に手を掛けることしか頭になかったんでしょう。
なにより、葵を穢せないとも感じたはずです。
葵の感じる 仇 を、成し遂げさせてはならないと。その理由が「葵が士旗に殺められてしまうから」ではなくて、もっとこう七青は葵の内面の変化を危惧したように見えました。
たぶん本当に葵が大須賀への感情を爆発させて殺めていたら、人として葵のようなタイプは戻ってこられない場所にいってしまうように私も感じました。歪みきってしまうというか、今でも十分心が拗れているだろうに。
目の前ですべてが壊されて〈この夜〉に取り遺された葵の孤独を、同じように孤独であった七青がゆるやかに包むしかこのふたりの〈夜〉を生き抜く術はないのだろうなぁ……。
だからこそ最終話と描き下ろしのラブシーンには、幸せよりも一抹の焦燥感を覚えました。
うたかたの世の夢のように見えて。ひどく儚く思えて。だからふたりきりの幸せもあるはずなのに、もう何にも縛られないでいられるのに……。

この、やや荒涼とした世界観に被さるメランコリーな風合いが見事でした。ふたりの切れそうで紡いでいたい関係が紙面越しにギシギシとこちらへ伝わりました。
なににも冒されずに、ごくごく当たり前の幸せをふたりで縒り合わせていると……いいなぁ。

3

愛しか見えない、閉じた世界に酔わされる。

◆あらすじ◆

動乱の時代(現代のようですが架空の時代です)の日本が舞台。
主人公の七青(ななお 28歳?※)は、政権奪取をもくろむカリスマ政治家・大須賀柳観の親衛隊「士旗の会」のメンバー。大須賀が集めた行き場のない若者たちで組織された士旗の会は、大須賀の警固は勿論、暗殺や諜報活動も任務とする過激な武装集団です。
そんな危険な集団に自ら志願して入って来た、若い新人・葵(あおい 18歳※)。
葵の教育を任された七青は、頭脳明晰で腕も確かながら人を殺めた経験はなさそうな葵が、何の目的で士旗の会に志願したのか、疑念を抱きます。
葵を監視するうちに、次第に葵に惹かれていく七青。やがて、葵の目的は父を殺した大須賀への復讐であることを知った七青が、葵を復讐の人生から解き放つためにとった行動とは――

◆レビュー◆

「士旗の会」メンバーの、スーツに戦闘用グローブ、そして日本刀という武装スタイルが大きな魅力の作品。
表紙に日本刀が描かれていないのはちょっともったいないですね。
このスタイルを実現するため?かどうかは分かりませんが、時代は架空。
ただ、他の方も書いていらっしゃ続きるように、モデルになっている時代は幕末あたりなのかなという気がします。
「士旗の会」は血気盛んな若者たちで構成され、その任務にはスパイ行為や暗殺も。時には仲間うちで私的な粛清も行われたり・・・どこか新撰組を彷彿とさせる雰囲気です。

大須賀を光の中に押し出すために、ひたすら大須賀の闇の部分を背負い、手を汚していく七青たち。悲壮感はなく淡々と殺戮をこなしていく彼の姿が描写されているだけですが、それだけに殺伐と荒れすさんだ彼の内面が伝わってきます。

しかしまあ、葵の目的が実は大須賀暗殺だったことが判明し、すわロミジュリ化か??と思わせてからのスピーディな衝撃展開は、あまりに鮮やかで魅せられました。
愛と、何かしらとてつもなく重いものとを天秤にかけて愛の重さを可視化する…という手法は、BLの定石ではありますが、それにしても、七青が葵への愛のためにとった行動は、ゾッとするほど大胆不敵で、残忍。
「今までありがとう
目的のない俺を拾ってくれた
でも こめんね? 
最初で最後 これは俺の意志だ」
まるで世間話をするような何気ない口調で大須賀に別れを告げた後、大須賀を斬る七青。
その、ためらいのなさ。
それが葵を復讐に縛られた人生から解放するためであるにしろ、何か、狂気さえ感じます。
背徳感・狂気を感じさせる突き抜けた愛・・・そういう意味では、この作品って芯は耽美系という気がするのですが。ええ、まさに私の大好物の匂いがします。

唯一、敢えて文句をつけるとすれば、椎名は何故2人を逃がしたのか? 彼のこの行動に関する伏線がないことでしょうか。
終始大須賀の忠実な犬のようにふるまっていた椎名なのに。彼を決意させたものは何だったのか?すごく知りたい。
ただでさえ椎名の短髪に萌えてた私としては、全体的に椎名が足りなかった気がしています。

特殊な照明に照らされているような、濃い陰影に彩られたミナヅキさんの絵の世界。
好みは分かれそうですが、この作品の殺伐と冷えきった世界にはこの絵がとてもマッチしていると思います。
まさにミナヅキさんの本領発揮、な作品。この路線でまた新作を…できれば椎名主人公のスピンアウトを、描いていただけたら最高です♪

※2人の年齢は冒頭の時点のものです。

3

茶鬼

yoshiakiさま

返信おそくなりました!(>_<)
スーツに刀・・・銀さんみたいな?西洋の洋刀をつりさげる感じ?
違和感なく、なんだか当たり前にカッコイイアイテムとして受け入れられてしまいました♪
現代の世では銃刀法規制にて持ち歩けませんが、心に刃を・・・とか
世界が広がる素敵な作品でした

むぼち

そうかー、言われてみれば耽美なんですね。
現実にはありえないような、二人の関係に激萌えしますね。
続編を、私も読みたくてたまりません。
先日出版社さんと先生に、続編連載のお願いの手紙を出しました。

自分の新たな萌えを発見 ありがとうございます

読み終えた後、すぐに再読したくなる漫画に当たったのが久しぶりで、それだけでも満足だったのです。

二度目を読む前に、皆さんのレビューを見て、今度は「スーツに刀」に注目しながら読んだところ、私にとっても、それは大層よいものだと分かりました。

ミナヅキ先生のホームページを拝見し、続編の同人誌を早速注文してきたところです。

萌えは自分の内から自然に現れるものではなく、掘りおこされ、呼び覚まされるものなのですね。

教えていただき、ありがとうございます。

2

yoshiaki

むぼちさま

もう続編お願いされていらしたとは!恐れ入りました。
私は椎名主人公で…と願っていますが、むぼちさんには別の思いがおありかと(笑)
なんにせよ「士旗の会」群像劇という感じで、続き出してほしいですね>大洋図書さん

ストイックな熱情にグッとくる

ピンと張り詰めた空気の中に、時おり混じる情感や温かさがすごく「人」を感じさせます。いつ死んでもおかしくない世界に生きる二人だからこそ、お互いを想う気持ちがドバッとあふれ出る後半の展開が切なく真摯で目を奪われるというか。
普段はスーツに刀に煙草に…とクールでストイックに決めているのに、濡れ場となると一転、肉感的な裸体に情熱的な絡みが見られて、そんなところにも刹那に生きる二人の強い生命力を感じました。

舞台は、多分架空の設定アリの日本。詳しいことは説明されませんが「内戦」「暫定政府」などの言葉から、そう昔でもない過去に戦争があり社会が荒廃していたことが分かります。
表向きは政治家・大須賀の私設警護班、裏では大須賀の手足として不穏分子の調査にあたっている『土旗の会』。
七青(ななお)は、新入り・葵の教育を任され、コンビとして任務にあたることに。クールなようで脆い所も見える葵に、人を殺したことがないんじゃないかと訝る七青。様々な任務で功績を上げていく二人だが、ターゲットに手を下す役割はいつも七青が務めた。
ある日、葵が警護班に入った真の目的を知った七青は…という話。

「最期続きにはお前がいて欲しい」という帯の言葉通り、全てを失ってもお互いがいれば前に進んでいけそうな二人の姿がとても印象的なラストでした。組織の追っ手のことなどは大丈夫なのかな~?七青の言葉を信じたいけど、政界ビッグネームの命が関わっているだけに油断はできないような。しかし、日の当たる道は歩けなくてもお互いがいるだけで十分幸せなんだろうな~と思わせる、ラブラブ甘甘な後日談は良かったですv

気になったのは、二人とともに警護班に属する椎名と椿!
ミナヅキ先生もあとがきで「この二人どうしてくれよう」と書かれていましたが、いつか彼らのスピンオフも読みたいな~。堅物な椎名と美人で明るい椿。いいカプになりそうな予感がするんですけどね。
椿は仲間の七青と葵がいなくなって寂しく思ってそうだし、騒動のフォローに回る椎名の心中も非常に気になります。組織のその後も含めて、まだまだ続きが読みたいと思わせる作品でした。

3

スーツに刀!

表紙でリーマンもの!と思った人は多いはず。前作と同じような路線を望んでたわけじゃないけど、これはあまりにも、あまりにも、ご自身のお好きな世界丸出しじゃなかろうか。
いや、あとがきにもそう書かれてましたね。

いつの時代の話だろうと思いながら読んでいるうちに、架空の時代なんだということに途中で気づきました。
暗く甘い毒のような独特な世界です。
戦後の混沌とした日本、政治家の私設警護班、闇の中でもがくように生きている男たち、常に死と背中合わせの緊迫した環境…
でもなんかちょっとこう、上澄み部分だけすくって食べさせてもらったみたいなこの感じはなんだろう。
刹那的で常に暗い影が射す中で、確実に育っていた愛。
その愛がこれからどうなっていくのか、つきまとう不安。
なのでね、ラストはあのぐらい甘ったるくてよかったんだと思うですよ。

高杉晋作みたいに着物にピストルってのもカッコイイですが、スーツに日本刀っていいな~。

4

帯のことばがすべてだな~

BLでは「こいつだけはだめだ、手放せない」的なセリフがよくありますが
七青のおかれている立場で「…なくすのは怖い」という言葉をはかれると
……きます……

葵に対する強い想いが、命さえも惜しくないと思っていた七青の心を変えていきます。
生きる意味を見失い、目的もなくただ生きるだけの自分を拾ってくれた政治家のために、七青は何度も手を汚してきていることに苦しみ始めます。
それでも葵の手を汚さないように、それを本人に気付かせないように行動する七青がせつない。

後半、感情をなかなか表に出さないふたりの、お互いへの想いがあふれ出る表情がとてもいい!

絵柄は癖があり、好き嫌いがわかれるだろうなとは思いますが
なんとも色っぽい光と影の美しいイラストとストーリーを是非読んでほしいと思う。
前作の初コミック「今夜はテイクアウトにて」から次回作を楽しみにしていた作家さんなので、今回本当に堪能できた。

お互いが自分のすべてだと思っている彼等が、最後までふたりにとっての幸せであるようにと願ってしまう。

最期にはお前がいて欲しい……これがすべて

3

カバーが美しかった…

中を見れば、こちらも墨絵のような独特の色彩。
架空の世界観と、この絵のもつ雰囲気が、とってもよく合っていました。

ストーリーは、私は若干とっかかりに躓きました。
難しかった…。
なんだか「分かってる」って前提のスタートに、最初「あれ?これ2巻か?」とか思っちゃった。
表紙みても2巻っぽくないし、けどもやっぱり分かりにくくて、「もしかして何かの二次創作?同人誌的なやつ?」とかなり戸惑った;

読み進めてみてから最初に戻ると、ちゃんとそういう事かと分かるんですけどね。
きっと作者さんの頭の中で、世界観からキャラ背景までキッチリ綺麗に出来上がっていらっしゃるんでしょう。

世界観や前提の設定をしっかり頭に叩き込んでから読めば、こういうお話は嫌いではないです。

けどやっぱり、私の鳥頭にはちょっと厳しかったかな。
ガッツリ浸りたいときに読むにはいいけど、普通にBLを楽しみたいときには向かない気がしました。

2

ペーパー付きがオススメ

帯『最期にはお前がいて欲しい-』『心を殺さなければ耐えられない』

先ず思ったのは、おお!絵が読みやすくなってる!!でした。
ミナヅキさん初コミックスの「今夜はテイクアウトにて」が気に入ったので引き続き購入したんですが独自のアクの強さというか癖が薄くなって、前よりかなり読みやすくなってます。
線が柔らかくなったので、肉感的さが増して人物の表情が生き生きしてて自分的にはこちらの方が好み。
特に唇の描き方はエロくて好きですねー。

話は現代パラレルっぽい世界が舞台。
銃もあるんだけど刀が武器として用いられてるんですが、スーツ姿に刀がすんごいかっちょいい。
仕事着はスーツだけど寝間着は和服ってのもいいなー。
和洋入り交じった特殊な雰囲気が、緻密な線で黒が印象的な画面で描かれます。
トーンを極力使わずにベタと線だけで表した絵がいいのですよー。
使用トーン柄もアミが殆どでたまにグラデーション、ざっとチェックしただけですがトーンの重ねは概ね背景に5、6ヶ所位しかやってないと思います。
戦争が終わって行き場を無くし士旗として人を殺める七青と、無表情で腕の立つ新人、葵。
続きの葵の表情に感情がほとばしるシーンには胸打たれます。
寄り添う2人が凄くいい!!
脇では飄々とした椿がいい味出してました、あとがきによると椿と椎名の話もあるっぽいのでこの2人でのスピンオフ希望です。
あと自分はあんまりペーパーの有無に拘らないんですが、このペーパーはイラストに力入っててメイン2人に加え、椿と椎名の合計4人描かれてます。
ペーパーってより、映画や演劇のポスターみたいな感じで七青の持つタバコの煙が天の川みたく画面を斜めに流れていてこの構図が凄くかっちょいいのでこれはペーパー付きを選んで買う価値は充分にありますよー。
いや、ホントかっちょいいんですよー折り目が付いてるのが悔しい位に良い出来!
正直ここまで付いてて良かったー!と思ったペーパーは初めて。

尚、ペーパーによるとラストの段階では七青31歳、葵21歳、椎名30歳、椿27歳との事です。

8

りりこ555

やーーーーん!!!
私、アマゾンでポチったんだけどペーパー欲しいいいいい!!!

シンプルの良さ

シンプルな表紙に惹かれて買いました。

話の内容としては戦いものであるので、血しぶきが出ていますが、決して派手ではありません。
その淡々としたところが絵と非常にあっていました。

影があり、周りと馴染まない葵がそんな態度をとる理由、その理由から普段は掴み所のない七青が最後に裏切る男気にはやられました。

淡い空で七青が葵を抱きしめているのはものすごく切なかったです。
この二人は決して捕まる事なく、逃げ切ってほしいです。

2

個人的には中立

士旗会という架空の警護組織のお話。
こういうストーリーは嫌いじゃないし、むしろ好きな方なんですが、なぜかBLとなるとちょっともどかしさを感じていまうんですよね。
こういう舞台設定ならば長編でじっくり読みたいかななんて。

なんだか物語にすっと入り込めなかった私がいます;
絵柄の独特な薄暗い感じはストーリーとよく合っていたと思います。しかしキャラクターの顔が皆、似た系統でちょっとわかりずらかったかなぁとも思いました。

悪くはないのですが個人的にはあまり萌えることができませんでした。他の方の評価を見ると、高評価なので、私のレビューはまぁこんな感じ方の奴もいるんだな程度の参考になればとw

なにやらスピンオフもありそうですね。いいなと思ってたキャラがメインなので、そちらの方が気になってたりします。

2

こう来るとは!

色味を抑えたカバー絵が、まず、すばらしい。
前のコミックスに比べると、本編の絵も洗練されて、格段に読みやすくなっている。

それにしても、こんなストーリーで来るとは!

この、硬質な光と影がくっきりした絵に、このハードで血みどろなストーリーは非常にしっくりと合っている。
地味な黒スーツに日本刀、白いシャツに飛び散る血しぶきのエロいことっていったら。

で、この血みどろな大殺戮の果てに待っているのが、汁まみれな濃厚なハッピーエンド・エチ。

この作者さん、派手さはないけれど、次はどんな作品が来るのか予想がつかなくて、楽しみ。

3

スーツに刀。

スーツに刀は最強のコラボアイテムだと思い知らされました。
着物に刀はあたり前に萌える組み合わせですが、スーツに刀はその上をさらに上回る組み合わせ萌えアイテム。
おまけに黒い手袋ときたら、萌える要素が全て揃っている。

表紙から察する通り、あまりテンションの高い話ではなく、淡々としている。
けれどその淡々とした物語の中に色々な動きがあって、退屈せずに最後までするすると読めました。
画面も白と黒のコントラストとでもいいましょうか?
トーンを殆ど使わない画面は白と黒で構成されていて「色があまり見えてこない」しかし、その効果が話を引きしめているように思え、世界観にぴったりマッチしていました。

主人公たちのキャラクターも良かった。
真面目で優秀、しかしどこか影を潜ませ心を開かず頑な態度を取り続ける葵。
腕はたつがどこかふざけた飄々とした態度で、葵にちょっかいを掛けては何かと拒絶される七青。

七青のパートナーはすぐに命を落とす、というジンクスを覆してふたりがパートナーとして組みだして3年。
相変わらず、心を開かない葵と七青との関係が大きく動き出す事件が・・・
ここ続きからがどんどん話が進んでいきます。
葵がとある政治家の私設警護班『士旗の会』に志願した理由や、頑なな態度のワケなどがどんどん明かされていき、見えなかった感情の動きが一気に見えるようになり、ああ強がっていたけれど本当は押しつぶされそうなぐらいにしんどく弱かったんだね、と。

七青も生きる目的を殆ど見いだせずに意志もなく仕事をしていた部分があり、殺すのも殺されるのも…命をいつ落としても仕方がないと思っている節があったものの、葵と出会ってから変わっていき。
最後には葵のために事も無げにさらりと恩を仇で返してしまう。
それは今まで何もなかった自分が、無くしたくないと想った存在・葵のための裏切りで。
静かに、静かに葵を想い続けていたのだなぁ…と切なく苦しくなった。
表紙・裏表紙含め帯のシンプルな一文がラストまで読むと、とても心に響きます。

本編終了後に収録の短編では組織を抜けた直後ぐらい?のふたりの逃亡の様子が描かれていました。
葵の色々ともの慣れぬ初々しさと七青の葵を愛しいと思う、気持ちが溢れている短編でしたが命の危険性が伴っている、というギリギリの部分も見えて幸せそうだけど、切ない。
ふたりがこの先、幸せに逃げ切り暮らしてくれればよいなぁ。

表紙・裏表紙含め帯のシンプルな一文がラストまで読むととても心に響きます。

わたくし事ですが、こちらの作品でなにが一番印象に残ったかといいますと、購入後帰宅してさぁ読むぞ!と表紙をめくったら奥付だったという事でしょうか。
しかも逆さ。
すわ、乱丁か!?と思ったら表紙の中で本が逆さになっていたというオチでした。

5

侍!

表紙の絵だけで心臓ぶち抜かれました!
一色のトーンの濃淡だけで表現された人物のみの表紙、何て素晴らしい♪
デビュー作は、バラエティに富んだラインナップで、白と黒のコントラストの特徴的な作家さんだなと思っていましたが、前作が黒が目立ったのに対し、今作は白がベースに黒が印象的な、ハーフトーンをほとんど使わないモノ黒表現が冴えわたっていました。

架空の国と時代。
政治家の私設護衛の姿は実は護衛でありながら暗殺団のようでもある。
そこで、拾われ腕をふるう七青と、彼の相棒として入ってきた葵。
かたくなでうちとけないような葵と、切れモノなのにいい加減野郎のようにふるまっている七青。
七青の相棒は今まですぐ死んでしまったのに、葵は3年も相棒として生きている。

そこにあった七青の見せない優しさと、葵の想い。
命を掛けた仕事の裏にある、七青の気持ちがひしひしとつたわって、ラストへと向けてそれが花開いていくような展開は、そのヤマの持って行き方が実にうまい!
やはり、明かされない分読者がそこから読んでいくといった雰囲気のつくりになってはいるが、それは決して苦ではなくラストの感動を続き盛り上げるスパイスにもなっていると思う。

死と隣合わせの仕事、政治家を守る使命、時代は現代風でもあるのだが、まるで幕末か武士の時代のような気もして、彼等の繋がりも侍の雰囲気だ。
侍を現代に置き換えた作品。
そう思ってもいいだろうか?

描き下ろしの2編、『白夜』で七青の役割の裏付けが
『淡い空』でラスト後の2人だが、いつ亡くなるかもしれないその日の前に、できるだけ一緒にいたいとする2人が甘くて、切なくて、すごく背筋にゾワゾワっとくる話でした。

絵があまりに特徴的すぎるので、好みが激しくわかれそうですが、それでもすごくすごく良かったーーー!!!
その特徴でさえ気にならないくらい物語にのめり込めました。
作者さんも書いてますが、椎名×椿編、また見られるのかな?
期待します。
できうれば、この後の彼等はずっと幸せに何もなく行って欲しいと願わずにいられません。

7

yoshiaki

茶鬼さま

茶鬼さんのレビューを読ませていただき、
「侍を現代に置き換えた作品」
という部分、私も同じことを思いました。
スーツに日本刀というのも良いですね♪(実戦には不便そうですがw)

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