ボタンを押すと即立ち読みできます!
最近有名どころの先生方の推薦が帯について、それは販促効果を狙ったものだとは思うが、この本に「三浦しをん氏熱烈ラブコール」と書かれた帯が付いているのは間違いない!!
本当にどの話も、まるで小説の短編集を読んでいるようで心に染み入って涙がホロリ、ホロリ、、
きっと大人にしかわからない人の心というものがあるとしたら、これはそうではないかと思ったんですよね。
とにかく、感動、感動です!!
絵は表紙のカラーと、中身の白黒のギャップがあるので要注意ですが、それすらも気にならないほどの素朴な味わいが奥深いです。
『楽日』と『酒涙雨』は出会いと別れの学生時代~社会人になっての再会と時を少し経た続きの話になっています。
絶対合わないと思っていたレスリング部の尾流と、ゲーマーなのが縁で仲良くなる東条。
尾流の気持ちを察してしまった時東条は逃げることしかできなくて、、そして、東条が勤める会社に怪我で引退した尾流が広報として就職してくるのです。
具体的な言葉のやりとりがあるわけではないのに、尾流が感動する風景を見た時に東条に流れる涙のシーンがとても印象的で。。
その後で流す東条の涙も切なくて、切なくて、、
言葉はないのに、日常のやり取りだけで見せる間というか、感情の機微、文章なら、その行間からあふれてくるものが、きちんと絵を通してあふれてくる。
純粋な気持ちがしみじみするお話です。
捨てられるのが怖くて臆病になる不倫をしている男性の話や、いつも見つめている同級生との心の通い合いの話、おでん屋台で一緒になる男性は?な話、どれも気持ちを隠して隠して隠して、淋しくなったりほっこりしたり、人生だなーって思うのです。
そんな中、思わず涙にむせいでしまったのが『ランドリーム』
ウドと呼ばれる会社員の切ない気持と、彼を本当に見ていてくれた同僚の、その結末に涙が止まりませんでした。
よくある話といえば、そうなんですが、それでも、この朴訥とした絵がその気持ちをダイレクトに伝えてきて感動をリアルに伝えてくれるのです。
BLじゃないなー、人間の愛の物語だなー、
本当にこういう良い話を読むと、心があらわれます。
初の単行本だそうで、、超期待です!!!
念のため。レビュータイトルは、本編に出てくるセリフでもモノローグでもありません。全作品に対して自分なりの想いをこめたものです。実はちるちるユーザーさんの本棚で目に留まり「ぜひ読んでみたい」と、つい最近手に取りました。さて自分のツボには見事にハマり、読後はジーンときたまましばらく思いを巡らしてみたり。表題作以外に4つの作品が収録されており、どれも温度を感じるような味わい深い作品だと思います。おすすめの一冊。
先のレビュアーさま方も書かれているように、表紙と中のイラストにけっこうギャップがあります。でもこちら、とてもうまく作品が表現されているカバーだと思うんです。そしてタイトルは『洒涙雨』だけど、私には雨よりも夕陽が現れるページが印象的でした。
表題作以外に関しては特にラストの見せ方というか、ラストで心に響くものがぼやけておらず、そこまでの運びを思うとぐわぁ~~~~~っと来ます。どれも「そしてここから…」と前を向ける、そんな話だと思います。短編なのに、いや短編だからこそだろうか...一度読んだら忘れられないインパクトがあるんですよね。登場人物の思いや生き様が凝縮されているもの、予想外の展開などがお好きな方に、ぜひ。ほかにも、甘可愛い話やエロいっぱいな作品、さらっと楽しむ読書が多くて久々に"強く感じるやつ"を読みたい...という方にもおすすめできる一冊かと。
どの作品にもそれぞれに、心洗われたという感じです。私が特に忘れられないのは「Chocolate Soldier」「ランドリーム」「食わず嫌い」。どれも内容をぎゅっと含ませたタイトルに惚れ込んでしまった。その内容については、何も知らずに読まれることを私はおすすめしたいですが、rose-lilyさんがあらすじをひとつひとつ書いてくださってます(肝心な部分はネタバレしないようにレビューなさっているのでぜひお読みください)。キュンときたのは「Chocolate Soldier」の描き下ろし、本の最後にその後の彼ら、です。
イラストに関して。特に「食わず嫌い」は2007年の作品ということで、ほかの短編描き下ろしなどを見ると絵がかなり進化していらっしゃるのだなぁ、と。作品並びは発表順ではないため普通に読んでいくと作品によって絵がかなり変わっていますが、それもまた味わい深くて私は良いなぁと思います。ほかにもそういう作家様がたくさんいらっしゃるように、この方が作るストーリーにはこの絵がいいなぁとあらためて感じるような。もっと、他の作品が読みたい知りたい!
何かを始めるのに、ほかの何かを終わらせなくてはならないこともあるけれど、自分の一部としてそれを持ったまま次へ進む方法を考えなくてはならないことのほうが多い。悩んでいるより進むほうが辛いし大変で、そのほうが数倍骨の折れることだけれど。それを一緒に持ってくれる人がもしいたら。「私は知ってるよ」と心の中でもいい、どこかで言ってもらえたら。
「きっと、大事な人に会いたくなる」
そんな一冊でしたよ。
そして屋台のおでん屋さんにも行きたくなる…なぁ。
読まれたのですね!
神がついていてめちゃめちゃうれしいです^ - ^
私はランドリームがいちばん好きなのですが、どれも粒ぞろいでいい短編集ですよね。
また新作出されないのかなぁ…。
三浦しをんさんが大好きで、
帯をみて即買いしました。
感動、という言葉は、世間で使われすぎて
あまり心に深くは響きませんが、
この作品を読んで、私はとても『感動』しました。
何というか、感じたことが多すぎてレビューできません・・・。
強いて言えば、全体的に異色作だったなと思います。
短編集ってCPが散らばっていて、たいてい一つのものの読後は
そのカップルに情がわいていて、次の話に進むのが億劫になるのですが、
これはひとつひとつが丁寧に創られていて
このコミック自体、全体にとても情がわきました・・・
東条と尾流の物語を、短編ではなく、もう少し深く読みたい気もしますが。
この作家さんの次作品がとても楽しみであります!
人の心情が味のある感じで表されていて私はすごく好きです。
全体的に優しくて、でもどこか切ない。そんな話が他の本にはないと思います。
絵柄が少し所々変わっていて、それもまた魅力の一つではないかと。
改めて色々考えたくなる作品でした。
ぜひ読んでみてくださいな
表題作とその続きの話は男同士のなんともいえない葛藤や距離感をうまく表現していてなんだかじんわりと切なくなるようなそんなお話
他にも空気感が独特なお話が多くて、どれもそれぞれ良い味を出していると思います。
正直表紙との絵柄のギャップには驚きましたが、それでひいてしまうのはあまりにも勿体無い。
これから先注目していきたい作家さん。