セクシー過ぎる英国侯爵と初心な大学生の古城ロマンス!

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表題作侯爵と薔薇の花嫁

レヴィン・エインズワース、シルフォード侯爵・28歳
和泉夕貴、イギリス留学中の大学2年生・20歳

あらすじ

ロンドンの留学生、夕貴は、春休みの間「薔薇の城」と呼ばれる古城で住み込みアルバイトをすることに。美貌の城主レヴィンに親切にされてドキドキしていたある日、雷に驚いて抱きつくと、なぜか唇を奪われて…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
侯爵と薔薇の花嫁
著者
羽鳥有紀 
イラスト
竹中せい 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044529079
2.8

(5)

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萌々

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(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
13
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

頑なな心を動かす思い

今回は侯爵位をもつ英国有数の企業グループの総帥と
英国の芸術大学で建築学を学ぶ留学生のお話です。

他人から一線を画していた攻様が
受様と出逢う事で生涯を共にする相手を得るまで。

受様は英国の芸術大学で
建築学を学んでいる留学生ですが

イースター休暇を利用して
ある英国貴族の所有する城で
書庫整理のバイトをする事になります。

元々その書庫は歴代城主が集めた
貴重な建築関連蔵書が所蔵されていて
受様が指示している教授が現当主に
好意で出入りを許されたのでしたが
好き放題に荒らしたらしいのです。

この城の持ち主である若き侯爵が
今回の攻様になります♪

件の教授は攻様の師でもあり、
攻様はよく大学にも顔を出していました。

貴族で財閥当主という立場ながら
誰にでも気軽に接する攻様は
多くの学生に慕われていて

受様も以前、
大学の書庫で助けられて以来
密かに憧れを抱いていた人物でした。

貴重な蔵書に接する機会と
攻様を見かけられるかもという期待を胸に
バイトに向かった受様ですが

公爵家の迎えのロールスロイスは
正門を潜って止まった車寄せでは
受様の為に執事が迎え、
玄関で城主の攻様に迎えられてた上、

そのまま
サロンに誘われてお茶を振舞われ
まるでゲストの様な扱いをされて
プチパニック(笑)

それでも
ワクワクする気持ちを隠せずにいると
攻様はこんなセリフを口にします。

それほど城の書庫に興味があるのか?

こっくりうなずく受様。

城にも興味があるのだったな?

ソレにも絶賛な返事をする受様。

じゃあ、城主の俺はどうだ?

コレにも思わず
素直に答えかけて真っ赤になる受様に
攻様は笑いながら
城や庭園を自由に見て回る事を
許可してくれます。

こうして始まったバイト生活ですが
問題の書庫は付箋三昧の古書と
教授の書き散らした紙切れが散乱して
足の踏み場も無い状態!!

その上、
攻様と親しくなるにつれ
攻様の携帯をならす
複数の女性の存在が気になってしまい?!

デビュー以来、
英国を舞台にした貴族モノを書いている
羽鳥さんの新作のテーマは
花嫁の終着点である結婚だそうです♪

中産階級出の母をもつ攻様は
階級私情主義の親族が
亡き両親や攻様の心情を無視して
自身のプライドと利益を押し通す様に
心底から嫌気がさしていました。

門外不出の薔薇を守りながらも
庭を荒らすままにしている攻様の想いを
知った受様は見返りのない愛情を示します。

そんな受様の健気な姿を見せられて
落ちない攻様だったら
受様に思われるだけの価値は無いぞ(笑)

いつも何かしら
引っ掛かる点がある羽鳥作品なので
いつも購入を迷っていましたが
今回はかなりいい感じで
最後までドキドキ感が継続♪

最後には結婚式まであげた本作は
王道な花嫁モノがお好きな方には
とっても楽しい一作だと思います。

今回は本作同様、
貴族の攻様に惹かれる健気な受様のお話で
妃川螢さん『雪のマーメイド 』などいかが?

0

ワンコインBL

帯『強情で可愛いおまえを、優しく、いやらしく壊してやろう-。』

良くも悪くもルビー文庫テイストっていうのかな、深みには欠けるけどサクッと読める。
ほぼワンコイン感覚なので、軽くなんか摘みたい時向けって感じがします。

大学で建築学を学ぶ留学生の夕貴[受]が教授の代理で、シルフォード侯爵レヴィン[攻]の城に滞在する事になる内に恋が芽生えて~~的なラブロマンス。
良い人と悪い人とがパッキリ別れてて、勧善懲悪。
あとこれ花嫁物なんですが、所謂花嫁モノと違って恋愛してプロポーズしてラストは同性婚っていうある意味実に真っ当ルート(?)な花嫁物となってます。
しかしまあ最初に勘違いして夕貴を犯しちゃう時のレヴィンが人の話を聞かないったらない、読んでて人の話をちゃんと聞けー!とか思っちゃいました。
夕貴は作品内でも侯爵に言われてますがホントに高い所からよく落ちます、落ちまくりです、いつか大怪我するんちゃうんかい。
萌と中立の半分辺りかな、最初からルビー文庫テイストと分かって読んでる所があるので萌で。
他レーベルだったら中立にしてます。
こういう評価はどうかとは思うんですが、そのレーベルに求めてるモノっていうのもあると自分的には考えてるので。

しかし申し訳ないんですが竹中さんの挿絵の良さが自分はさっぱり分かりません。
人物と背景のバランス悪いし、効果や表現にも魅力が感じられないんだけどなあ。

0

お伽話みたい

教授の紹介で、薔薇の城で住み込みバイトを始めた夕貴。
高貴な美貌を持つ城主、レヴィンはずっと夕貴の憧れの人。
けれどレヴィンは複数の女性と遊んでいるようで、少し複雑に思う。
ある夜、夕貴はお茶に誘われレヴィンのもとへ。
そこに雷鳴が鳴り響き、恐怖からすがりついてしまった夕貴。
けれどそれを誘っていると勘違いしたレヴィンに夕貴は押し倒されてしまい───?

始まりは勘違いからの関係なんですけど、憧れの人というのもあり完全に拒否しきれていないので、無理矢理感は薄いです。

身分違いに誤解、すれ違い。
実は以前から気になっていた、過去悲しいことがあった。
など萌え要素や萌えエピソードはテンプレのごとく散りばめられてます。

全体的に明るくサラッと読めるので、どこかお伽話めいたものを読みたいなぁという方はどうぞ。

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絵がちょっと…。

留学先の教授の紹介で古城での住み込みバイトをすることになった夕貴。
その城主である侯爵・レヴィンは夕貴の憧れの人物でもあって。
ある日、雷鳴に怯えた夕貴はレヴィンに縋るのだが、レヴィンはそれを誘いだと勘違いして…。

侯爵との身分違いの恋です。
というか、憧れていて、一度は勘違いで抱かれてしまったもののちゃんと謝罪もしてくれたしと、今度は傷付いたレヴィンのために自分が何かしてあげたい、俺にできることならなんでもするよ!とまで思っていたのに、再度求められて抱かれるまで自分の感情が恋愛の「好き」だと気付かなかった夕貴って…。
てっきり気付いた上での「何でもする」だと思ってたのでちょっと驚きました。
しかも、散々レヴィンは欲しがるようなことをちゃんと言ってくれてるのに、それがちゃんとした恋愛の上での口説き文句だと受け取れていなかったこともちょっと驚き。
確かに、レヴィンはそれまで外でドライな関係を女性相手に築いてきたし、侯爵としての地位からも将来は花嫁をめとり子孫を残すべき存在だと思っているからなのかもしれませんが。
最後はあっさりというか見事に花嫁の座に夕貴がおさまって。
挙式までしてしまうあたりがなんというか英国モノ!って感じとでもいいましょうか。
作者様の念願でもあったようなのできっと満足のいく結末だったのでしょうね。

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