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表題作砂丘のフィアンセ

カミール=ハムダン=アール=スルターン,国王
藤本理宇,獣医をめざす貧乏高校生

その他の収録作品

  • 砂丘の再開

あらすじ

超セレブの子息が集う高校で、いじめにあいながらも健気にがんばる高校生・理宇。そんな理宇が、幸運にも砂漠の国で憧れの教授・バルジュの講義を受けられることに! 教授の充実した授業とその美丈夫ぶりに、ドキドキv その上彼の正体は王様で、しかも理宇は「婚約者」宣言されてしまい!? たちまち同級生から妬まれる理宇。媚薬を飲まされた熱い身体をバルジュは優しく激しくなぐさめてくれて…! 年の差アラブv甘々度100%書き下ろし!!
(出版社より)

作品情報

作品名
砂丘のフィアンセ
著者
桂生青依 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862638465
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

紳士王は…存在自体が既に法律!

これは学者で国王で超ダンディな紳士が、しがない貧乏高校生を見染めるという、
極めて正しく紳士的な、ハーレクインロマンスBLでございます。
ハーレクイン風にいえば「シークもの」ではありますが、こちら極めて紳士的!
アラブ系BLによくありがちな、誘拐・監禁・凌辱・薬・お道具・ハレム…
その他もろもろの危険行為は、いっさいございません(笑)
獣医学の権威で教授…ダンディな国王・カミールは教壇で、
ひとり熱心に授業に耳を傾ける留学生・理宇を見出すのですが☆
ここまでは普通です、ここからが変…いや、変じゃないけど…
アラブの王様としては、やっぱり変です。
理宇こそ我が花嫁と心に決めたカミールは、
なんとまぁ…着々と正式な手続きを取ってゆきます。
まずは理宇の下宿屋のおばさんに、そして留学生の引率の先生に、
もちろん側近達には当然として、極めつけは(理宇をいじめた)いじめっ子達にも!
何のてらいも無く堂々と婚約宣言(←あぁ、驚いた…)
あぁ…終盤では理宇の母親を説得し、大学の教壇でも婚約者として紹介してましたっけ。
宣言されたほうは、あっけにとられるも…(たいていの人は)笑顔でおめでとうと祝福☆
…って、これでいいのかボーイズラブ?
身分違いは問題になっても、男が花嫁なのは問題じゃないようです(笑)
国籍違いはハードルだけれど、性別は全然ハードルじゃないみたいです(苦笑)
これも国王の権威なのか、カミール王の仁徳なのか、そこのところは不明です。
…が、紳士王の言うことなすこと、国民の心をしっかり掴んでいることは事実のよう。
アラブ系BLでは、王様が法律といいます。
たったひとりの鶴の一声言動で、受の運命のみならず国までもが変わっちゃうミラクル!
トンデモ世界ですから(笑)ひとりくらい…
こんな生真面目な王様がいてもいいなぁと思いました…好きですよ、こういう攻。
さてお楽しみのベッドシーン!
最初に「変なことはしない」と約束したカミール王は、
理宇の愛を得るまで、ちゃんと我慢してましたよ。やっぱり紳士です。

3

アラブだけどアラブっぽくない!?

アラブものです。
ジュベイラの王・カミール×高校生・理宇

セレブ階級の通う高校で一般的な家庭に育ったためにお金の節約など考えたり肩身の狭い思いをしていた理宇だが、どうしても教授の授業が受けたくて高校の研修旅行に参加した理宇。
同級生らからの仕打ちは冷たいものだが、憧れの教授は優しくて。
しかも、教授には別の顔があって。
更に、そんな彼から「花嫁」になれと言われて―――。

アラブでした。
最初の方はアラブといっても高校生と教授という図だったので、それほどアラブを感じなかったのですが。
実はその教授が王で。
もう、なんかこの時点で「スゲーな、ヲイ」と思ってしまったりもしたわけですが。
王が教壇に立つとかなんか考えにくくて。
王くらいのレベルになれば、いくら名前を変えたところで顔が知れてると思うのですが…。
公認というか黙認なんでしょうか、どうなんだろ。
アラブ衣装に着替えて王として振舞って。
でも、なんというかあまり王っぽくもないような。
強引なところはあるけれど、それほど偉そうな感じとかなくて、もっと身近な感じ。
それに、アラブだけどラクダではなく馬だったのも自分の中のアラブとちょっと離れていた部分かも。
王が馬の研究者だったのでね。
終始、馬だったのですよ。
ラクダは出て来ませんでした。
そして、あとは「花嫁」
理宇が花嫁です。
多少、王の周りに「どうして男が花嫁に!!」みたいな反発する人もいるのですが、わりとすんなり花嫁認識が浸透しているというか。
理宇の下宿先のおばさんも「よかったね。大事にしてもらいな!」みたいな感じだったり。
日本の理宇の家族に王が「結婚させてください」とか言いに来た時も、母親も弟もわりとすんなりそれを受け入れるんですよね。
「本人が幸せならいいか」みたいな。
それがちょっと不思議だったりもしました。

2

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