明日、俺は父親に呪いをかけた

≠ ノットイコール 1

not equal

≠ ノットイコール 1
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神49
  • 萌×221
  • 萌15
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
19
得点
376
評価数
89件
平均
4.3 / 5
神率
55.1%
著者
 
媒体
コミック
出版社
リブレ
シリーズ
スーパービーボーイコミックス(コミック・リブレ)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784862638557

あらすじ

幼少期に別離した父親との再会を果たした直後、突如22年前にタイムスリップした凉! 時は、バブル絶頂期の昭和。そして、そこには三つ年下の父・果がいた…! 慣れない環境と、現在へ戻れない不安から焦燥感を募らせる凉だったが、透明な果の存在に癒され、その感情がやがて形を変えていく…。池玲文が放つ、本格長編意欲作、第一巻!!
(出版社より)

表題作≠ ノットイコール 1

芦塚凉,17歳,母親方に住む息子
末続果,14歳(本来37,22年前の父,銅版画家)

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数19

3つの思いの行方は

 タイムスリップ、タイムリープ、タイムトラベル、色んな言い方があるけれど、子供の頃に大好きだったテーマです。家に一人でいることが多かったので、ファンタジーが好きでよく読んでいました。

 17歳の夏休み、幼い頃に別れたきりの父親に会いに行った凉は、久しぶりに会った父の家の庭で、22年前にタイムスリップしてしまい、14歳の父、果の前に現れます。
 人付き合いが苦手で、変わっていて、不器用な生き方をしている14歳の果。最初は、取りあえずこの世界にいるために、そしてなんとか帰る方法を探すまではと果に助けを求めた凉ですが、一緒に過ごすうちに果のことがわかって来て可愛く思えて、もしも誰かが果をわかってあげられたら、誰かがそばにいてあげたら、そしたら淋しくないのに、大人になった父親の果が、また一人ぼっちで暮らすこともないのにと、凉の思いはどんどん強くなり、それはやがて父親への思いを超えた愛になります。親子として暮らしたこともないので、頭の中ではわかっていても、気持ちと体は本能のまま果に向かい、何も知らない果は、自分をそのまま受け入れてくれる凉に強く惹かれてしまう。
 近親相姦というドロドロ続きしたテーマなのに、この作品は、凉が生まれる前の出来事で、二人がまだ10代だからというせいもあるのかな、二人の思いが透明でとても綺麗に思えます。
 線香花火のキスシーンがとてもロマンティックなのに、その後の初体験が妙にリアルで微笑ましくて、このアンバランスさがタブーを緩和してるなと感じました。

 最初の方で、幼い頃に一度会った果のことを、やたら若くてお兄ちゃんって感じで、それになんか・・・。という凉の回想があるのですが、あの時、それに・・・なんて思ったのかな?って考えながら読んでいました。やっぱりここは『可愛い』なのでしょうか?37歳の果にも14歳の果にも『可愛い』と何度も思う凉なので、幼いながらも父と紹介された果を『可愛い』って思ったのかな。そう考えると、もうずっと前から凉が強烈に果に惹かれていたのだなと思えるのです。

 突然のタイムスリップに「帰りたい」「なんとかして帰らなくては」と考えていたのに、果を好きになり果からも愛されて「こうなるためにここに来た」「ずっと一緒にいる」「そのためならなんだってやる」「だれにも渡さない」と強く思う凉ですが、その矢先に現在に帰されてしまいます。
 突然凉が消えた庭で、14歳の果はどうなったのでしょうか?帰ってきた凉を抱きしめて、それが14歳の時に愛した「りょう」の正体だと知った時、37歳の果は、なにを思ったのでしょうか?
 なにも知らなかった14歳の果と、すべてを知った37歳の果。父としての愛情が欲しかったのに、それを超えて果を愛してしまった凉。3つの思いがこれからどうなるのか、2冊同時購入していてよかった。待ちきれません!

5

不思議と惹かれる

タイムスリップと言う、非現実的なテーマと
近親間でのラブストーリーなので最初はどうかな・・・と思いましたが
読み進めるうちに、不思議とストーリーに引き込まれ
非現実的ではないのに、気持ちは確実にストーリーに持って行かれました。

タイムスリップしてしまった涼が、その事実を受け止め
更に目の前にいるのが自分の父親で、その父親に恋をし欲情してしまうなんて
自分の気持ちに気づかないふりをしたくなるのも
それに気づいても、それをまともなことと認めてはいけないとブレーキをかけるのも
当然のことだけど、二人の気持ちはぶれることなく決まっていて
その、数奇な運命と出会いに戸惑い悩み苦しみながら
自分たちの本当の幸せを探す様が、もう心をえぐられたかのように引き付けられました。

二人が花火をしながらのキスシーンがありますが
ある意味、Hシーンより色っぽくていいかも・・・
それまでの二人の張りつめた思いが、そこに出ていて
男同士の愛情の表現の美しさを感じました。


2

背徳感とのせめぎあい

凉のモノローグで印象的なものが多く、何度読んでもハッとさせられる一巻です。
「母ちゃんなんかにやるもんか 父親なんかにならせるもんか」なんて、凉がまだまだ子供なんだと理解する一文ですし、稚拙で力任せで一生懸命な独占欲が存分に表れていてとても好きです。
ただ彼らふたりがどれほど愛しあおうが繋がりを深めようが、抗えないのは『親子』であること。ストーリーの要所要所で思い知るたびに、凉に対して踏みとどまれと願ってしまいます。
彼らが実の親子でなければ誰にも(男同士であること以外を)咎められることもないですし、なにより1巻冒頭の果の凉に対するそっけなさはとてもじゃないですが父親とは思えなくて、だからこそ実は子だねではありませんよオチなんじゃないかと期待していました。
けれども読み進めるほどに、少しずつ伏線が張られているんですよね。いくらオチを予想しても、親子関係であることは揺るがないと思い知ってしまう。『瞳の色の薄さ』を話しているシーンも好きです。そういうきっかけひとつひとつが、後々の果に繋がり、そして凉が出てくるんですもの。

現実での末続果は30代ですが、タイムスリップした先の果続きはまだ10代中ごろ。もちろん凉も17。ふたりともいくら一生懸命に恋しても努力しても、まだ10代なんです。なんにも抗えない、なにも変えられない。若さゆえの真っ直ぐなそれぞれの感情が、痛いほど伝わってきました。
果は人付き合いが苦手だからこそ、人を好きになる嫌いになるがとても下手なのでしょうね。そして凉は凉で、父親に対するコンプレックスがあったのだろうと思います。「小さい頃から末続果に聞いてみたかった」、というモノローグにはいまだに不安を覚えます。もしかして、父親に対する憧れを恋愛感情にすり替えているんじゃないだろうか……と。
おそらく幼少期からなんとなく父というものに興味を抱いていたのでしょう。じゃなければ父の記事を切り取らないと思いますし、父に会いたいと願うこともなかったはずです。
小さい頃から漠然としていた父の存在が、過去を通すことでより明確になってしまったように私には映りました。末続果という人となり、嫌いなものや好きなもの、少し難儀な性格、すべてが新鮮でなにより知れたことが嬉しかったんじゃないかなぁ。幸か不幸か、それで取り返しのつかないような恋に発展してしまいました。
愛されることに飢えているわけ(お母さんは間違いなく凉を育てていると思うし)ではないけれど、父親から自身の存在を認めてもらいたかったのかな……。一度しか会っていないけれど、でも紛れもなく父親だからこそ。そして事実、過去の果は凉のことを欲して求めて無二の存在になろうとしてくれたんですもの。

はじまりがそれであっても、いくら幼い恋心であっても、一度芽生えたものを簡単に引きちぎることなんでできませんよね。
叶わないことほど、その壁を障害を超えたくなるものだと思います。恋愛に関しては特にそうだと。
ふたりが親子でなければいいのにと願ったのは一度ではありません。でも親子でなければこの言いようのない背徳感は生まれません。
ラスト、ひざまずいて打ち震える果がいる残酷な現実を突きつけられるページは大変印象的です。すべてが絶妙でした。

1

ん~いいけどね

タイムスリップものってどうオチをつけるか難しいね。

戻れるのか戻るのか残らないのか
過去において出会った人との愛はどうなるのか
相手が未来に来ちゃうのか本人が過去に残るのか
似たような人と未来で出会うとかネ

この本はそれだけじゃなく
え?お父さんなの?血のつながりって??

好き嫌いは別れるかもな、内容が内容だけに。
基本的に苦手なジャンルだけど、ノットイコールは嫌悪感なく読めた貴重な作品

即2巻購入しました、、結果知りたいし( *´艸`)

0

愛に飢えた子供達

凉17歳の夏、九州に住んでいる父親の果に会いに行きます。
母親より6歳年下の果とは、子供のころに1度会ったっきり。
出来ちゃった婚の二人は、たった1年で離婚したらしい(笑)
再会した果は、母親が「ヘンテコリン」と言ったとおりの人でしたが、
意外と可愛いところもあったりして。
そしていきなりのタイムスリップ。そこで凉は14歳の果と出会います。

果に真実を言っても信じてもらえないと思った凉は、
以前曾祖母が匿っていた正之という男になりすまして、居候することに。
現代に戻る事を考えながらも、少しずつ果との生活に馴染んでいきます。
その内に凉は果の孤独と淋しさに気づき、二人が友達となってからは、
凉はどんどん果が可愛くなって惹かれていって・・・

少年の果が本当に可愛いです、そしてエロいです・・・さすが池玲文先生(笑)
大人になって「ヘンテコリン」な果は、少年時代も不器用。
そしてその孤独で淋しい少年が、やっと好きになれ分かり合える人に出会ったのに、
まさかそれが将来の自分の息子とは・・・なんて残酷な運命でしょう。
しかも想いが通じ合った途端に、目の前で消え続きて居なくなってしまうなんて。
その後果はどんな思いで日々を過ごしたのかと思うと、本当にかわいそうです。

凉もまた、父親の愛情に飢えた、かわいそうな青年だと思いました。
突然九州まで会いに行ったこともそうですが、雑誌の切り抜き持ってたりして。
そして過去の果と過ごしているうちに、凉自身も気づきます。
子供の頃から「末続果」にずっと聞きたかったこと・・・
この、庭で二人で花火をするシーン、すごく切なくて綺麗で良かったです。


1巻は、これからどうなる!?というところで終わってます。
時を越えた父子の恋は実るのでしょうか・・・

1

ほど良い笑いと甘い胸の痛みを伴う不思議タイムスリップ作品

のっけから、ハゲ親父を見て「まさかのDNA情報キター!」と心の中で叫んでいる凉に笑った本作です。

この作品、気がついたら時々読み返している作品です。
何がそんなにツボなの!?と自分でも思うんですが。
凉の見た目が好み?←そこか!

そして近親相姦なのに受けの果(このみ)がどう見ても凉の親父に見えないという点が、
罪悪感を薄めているから読みやすいんだろうなと思います。
本気で似ていたらやっぱ厳しかった・・・かな?

本作品は果の息子である「凉」が「タイムスリップをする」という点がお話の最大の特徴です。
タイムスリップをすることによって、凉(息子)が若い時の果(父親)と出会い、二人が惹かれ合い、近親相姦になることに説明をつけようとする点が面白いです。
もしタイムスリップしなければ二人が近親相姦するという結果には至っていなかったのですから、
このことは本作品にとっては重要な展開だったと思われます。

細かい事を言えばタイムスリップの原理に関しての説明が不明な点や、
過去を変えることで起きる影響が少ないとか、なぜ14歳の果のところに飛んだのかとか、
凉が父親続きである果に恋する過程が少し駆け足な気がするとか、
まぁツッコミどころは色々あるとは思います。

説明のつかない部分や、色々と荒削りなところはありながらも、やっぱりタイムスリップは面白いです。
タイムスリップ先は昭和62年。時はバブル期。
お姉さんがたが眉毛太くてソバージュで本気バブルです(笑)

そして凉は現代に還って行くのですが―。
次巻この続きが切ない!!

3

こっ!!これは良作だー!!

高校生:芦塚凉×銅板画家:末続果(タイムスリップしたので14歳)です。
この作品はマジでびっくり要素が満載です!!
普通に高校生×銅板画家と思いきや、ガチ親子です!!
しかもタイムスリップします!!

母子家庭で、父親とは幼い頃に会ったきりなのに、何故か
会いたいと思い会うことに・・・で10数年ぶりに父親(36)と再会します。

でもイマイチ相手をしてもらえず、庭で携帯をイジッてて、その時に
誤って携帯を落としたときにタイムスリップをします(((( ;゚Д゚)))

で、タイムスリップ先は22年前の父親の家・・・
その時に当時14歳の父親と一時期、同居生活をします。

個人的に「ここにいれば大丈夫――――――お父さんが守ってくれる
まだ俺の父親じゃない父親だけど――――」

っていう台詞は好きですね。「好き」という言葉は御幣がありますが、
なんか、もう本当に不安なんだなというのがヒシヒシと伝わってきて、
辛くなりますね・・・。

そして、コミュ力の高さを生かして、どうにか22年前の時代で
お金を稼ぐことができます。

そして、なんじゃーか続きんじゃーとあり、両思いになり、濡れ場に突入します。
で、せっかく両思いになったのに、なんと、元に時代に戻っちゃいます。

そして36歳の父親と再会して・・・

のところで終わっちゃってめっちゃ気になる終わり方をしていました。
まとめ買いしてよかったー!!って本気で思いましたねww

3

タイトルの意味

 銅版画家の父、末続果を探して、その子どもの涼が合いに行きます。ところが、突如タイムスリップしてしまい30代だったはずの父は、涼より若い14歳になっているのです。

 自分に起こったことを理解しきれずに、何とかして現代に戻ろうとする涼が面白かったです。そしてそれを端から見ている果には笑えました。

 だんだん打ち解けていった果と涼ですが、涼は果に対する気持ちに気づいてしまいます。
二人の気持ちが通じ合ったものの、再び涼は現代に戻ってきてしまいます。

 家族という枠を超えての愛、タイムスリップ等々難しいテーマや異色のテーマなので、好みは分かれそうです。私はどうしても気持ちが入りきらないまま読み終えてしまいました。

1

ああ…っ!

幼い頃に別れた父・果(このみ)の長崎の坂の上の家を訪れた、17歳の涼。
彼はそこの庭で22年前(1987年)にタイプスリップしてしまう。
そこで出会ったのは、祖母を亡くし母とぎくしゃくしている果だった…


父子ものという設定は個人的には地雷ではないが、難しいとは思っているんだけれど、
これはお互いの寂しさが共鳴して惹かれていく様が丁重に描かれていて、引き込まれた。

Hシーンで、涼の想いがいい。
覚悟…といえるのだろうか?自身の存在を捨ててでも、果を求めてしまう激情。

冒頭での果の驚愕の表情から、彼が22年経っても涼を忘れていないことが分かる。
涼の母と結婚したのも、彼を忘れられずそのよく似た容姿に惹かれたからなのか?
一方の涼も、ハイティーンになっても尚、こうも父親の愛を確かめようとするのは、
離れて暮した子としての思いなのか?それとも運命に導かれてのことなのか?


タイムスリップものは、
過去で何かをすることによって未来を変えてしまうタブーというのが定番なのだけれど、
涼は全くそんなことは考えていない。お札を隠さなきゃ、とは思うのに。
続きむしろ変わってもいい、と今を、目の前の14歳の父との時間を生きようとする。
外見が大人びていて一見17歳に見えないのだけれど、そんなところに計算できない若さが見える。
理屈っぽくよく考えると?というところもあるが、
凝った構成とノスタルジックな過去の風物が、想いと切なさが際立たせる。


巻の最後で、結局再び現代に戻った涼。
泣きそうな表情で涼を抱きしめる果。
この間の時間の経過によって、彼は過去の自分に起きたことの真実を知ったのだろう。

過去の世界の15歳(丁度誕生日が来て、1つ年を取った)の果の前に、
不穏な気配を漂わせて登場した正之もこのままでは済まない気配だし、
続きはどうなっていくのか?物語の終着点はどこにあるのか?

…速攻で2巻を注文しました!

3

池さん、初読みでした

凉(17歳・絵柄のせいか高校生に見えない)が別々に暮らしている父、果(こちらは逆に若い37歳に見えない)に会いに行くところから物語は始まります。
行った先でタイムスリップして過去へ飛ぶ。
過去には14歳の父がいて・・・このあたり説明不足でも読ませるところがコミックだと思います。絵の力♪
過去へ移動してしまったことはなんとなく受け入れていますが大人っぽく見えても凉は子どもです。
心細い寂しい。父だとわかっていても年下の果にすがります。
果も寂しい子どもでした。
血縁ものですがサラッと読めました。

とりあえず、凉は現代へ戻ってきます。
真実を知った果の心境を思うと複雑です。

1

1,2巻、通して読みました。

まず思ったのが、

初版の2010年だと、まだそれほどボカシ規制がかかってなかったんだなぁ。

内容以前に、まずそこかい!って言われちゃいそうですが、、

この1巻目は、17歳のりょうがタイムスリップして、まだ14歳の、成長後実の父親になる果と恋に落ちるお話。
まだ二人とも子供です。
果にしてみれば、りょうは突然現れたにしろ、年上の格好いいお兄さんで、男同士だという以外には、恋の障害はありません。
一方りょうは、自分が今一緒にいる果が実の父親になる事を知っていますが、それでも好きになって、抱き合いたいと思うことを止められません。
とうとう結ばれた二人は、このまま、この時間の中、この場所で二人ずっと暮らしていけると思っていたのですが、別れは突然に・・・。

ここで、続きはお預けとなると、、、、。
ぜひ、2冊揃えてから読んで下さいね。

2

愛してほしいとは

引き続き、池玲文さん欲してる病で怒涛の購入。
何の予備知識もなくこちらも購入しました。

何とも…何とも言えない気持ちになる作品です。
初・池さんという訳でもなければ、初・実父子話という訳でもない。
なのに、池さんの独特な雰囲気、進め方とでも言うのでしょうか。
少しデフォルメ調の絵柄だったり、一瞬オトす感じの場面でも、何故か気を抜けない。
『心苦しくなる』という言葉がピタリと当てはまる感じがします。


凉17歳。
果、現在37歳。出会った過去は14歳。
タイムスリップして出会い、気持ちが深まる――そんなお話なのですが、何も柔らかい感覚は有りません。
17歳にしては随分と老け込んで見える凉ですが、それが余計に果の幼さを際立たせています。

凉は、父に自分が愛されているかが分からなかった。
分からないならいいや、と思っていた筈なのに、本当は心底愛されている確証が欲しかったのでしょう。
父・果も、周りからの愛情を感じ取る事が出来なかった少年として育ちます。
たった一人、祖母の愛情だけは素直にふんだんに感じ取る事が出来た。
愛情が欲しかった。「僕は愛され続きているんだ」と自惚れる愛情が欲しかった2人。
それがいつしか、お互いが「僕は彼を好きなんだ」という恋愛感情を生んでしまう。
そしてそれを、真っ直ぐにぶつけてくる果。
凉が聞いた「俺の事好き?」は、本当は、どちらの意味だったのだろうかと。
父としての果の愛情?1人の少年としての果の愛情?
本当にそれは恋なの?本当に?勘違いじゃなくて?…と、読みながら、読み終えてからも一人グルグル頭に浮かぶのはその事ばかりでした。

2009年に戻ると、時間は同じだけ進んでいた。
10年ぶりに会った時の果の顔は、驚愕な表情だった。
それは凉があまりに成長していたからではなく、果が14歳で出会い『正くん』と呼んでいた青年そのものが目の前に現れたから。
そして、当時自分の目の前から突如空に消えた『正くん』が、現在の自分の目の前に空から帰ってくる。
……何とも、皮肉な事なのでしょうか。
苦しんで苦しんで『正くん』の呪縛に捕らわれて生きてきた果。
なのにそれが、実の息子だっただなんて。


確かに凉も苦しんでいるのがよく分かります。
凉視点で進められているのが殆どですから、凉の葛藤が手に取るように分かる。
けれど、凉がタイムスリップしている間の、果。
きっと「そうかこの時か」と実感し、ずっと縁側で待っている。
10年ぶりに会った時の衝撃は、のちに「この時が来たのか」という感情に変わったのではないでしょうか。

凉の苦しみは、父親の果の愛情が欲しいから?それとも14歳の果の愛情が欲しいから?
何が正しいのか、1巻だけでは最後まで見出せません。

3

時間

すごく面白いです!!攻めの子がカッコイイ!
母子家庭の高校生が主人公!!一人でお父さんの家に行ったときにタイムスリップ!!
何十年前だっけかな?
自分より年下のお父さんのいる時代に戻って自分より年下のお父さんとデキてしまうお話なんです!!
もう続きが気になるっていうより最後が気になる!!
私的には過去で一緒にくらしてもいんじゃないかなって思ってたんですけどね(一_一)
現代のお父さんが10年20十年も忘れずに思い続けてたってのもありかな~と!!
すっごい気になってしょうがない!!!

2

これは気になる…!

タイムスリップして14歳のときの父親・果に会った涼。
自分の正体を偽って一緒に暮らし始めるうちに惹かれていく2人。

涼は血の繋がった親子だと分かっていても果を可愛いと思い、好きになるんですね。
過去にいたのは数週間と短い間だったけどなんというか、好きになる気持ちがほんと分かる。涼も果も自然体で飾ったところがなくあぁ良い子なんだなぁと。
昭和の活気があってわくわくしてきそうな雰囲気と、2人だけで住む静かな家、その中で惹かれ合っていく様子がまたなんとも言えません。すっごく萌えるんですがどこか悲しくもあります。
エロシーンの生々しいけど幸せそうな2人もごちそうさまでした。

そして涼の正体がバレそうなときに現代に戻ってしまい、果に抱きつかれたところで終わり。
おぉぉなんというところで終わってくれたんですかー!
完結してから読めば良かったかもと後悔するほど続きが気になります。私は近親もの大好きなので血が繋がっていても良いですし、実は…な展開でも良いので早く次巻が読みたいです><

あと個人的に激しく萌えたのは、一見軽そうな涼が「お父さん」と(心の中で)呼んだとき!「親続き父」「父さん」じゃなくて「お父さん」。
「お父さんが守ってくれる」とかたまらなかったですね…!

2

呪いとは何なのか

時代を超え年齢が逆転したことで、父子の禁忌的な要素より
ミステリ風なストーリーが際立っています。
近親相姦でこういった物語の構成は新鮮でした。

2009年から1987年へのタイムスリップという
非現実的な出来事を体験した涼の唯一の拠り所は、
2009年では37歳だった14歳の父、果(このみ)の存在です。
彼との夏の一時は、長閑と感じる昭和の日常の中、
37歳だった果を少年果のなかに徐々に見出しその寂しさと
不器用さに寄り添う事で気持ちが近くなっていきます。
精霊流しや線香花火など、夏休みならではのイベントが
限られた時間の中で過ごす2人の姿をどこか儚く見せています。

自分の父親だと知っていても、求めることに躊躇いは無かった涼が、
現在へ戻ってもその心に変わりはないのか。
また、時代を行き来した時に柱時計は同じ時間を
指していました。何の要因があってこの事象が起こったのか。
親戚の正之の不穏な行動の行く末も気になる所。
実に気になる所で終わっているので次巻が待ち遠しいです。

2

これはw

とりあえず、2巻が出てから読めばよかった(´ДÅ)ょゎょゎ
気になるじゃないかっ。
お話は、父子もので、しかもタイムスリップもの。
パラドクスな世界でどう二人が絡まっていくかというところです。
17年で初めて会った父。そのときのなんだか不思議な感覚。
そして突然のタイムスリップで飛ばされた22年前。
14才の父は、思ったよりも押さなく、思った以上に可愛かった。
好きという気持ちが恋愛感情だと自覚するのには時間がかからず。
そしてあのときの父の不思議な表情の意味が解けてしまう。
けれどその気持ちは簡単に抑えられるものでもなく・・・というところでしょうか。
実父もの~なので、禁忌的なものが、問答無用でNGな方にはアウトなのやも・・なのですが、このムズムズとした不思議な感覚が好きです。
次回どうなっていくのかな結論がでなければ、ハッキリどーともいえないのですが、うまくまとまってくれることを願うww
「たぶん、オレはずっとすきだよ」のあのシーンが好きです。
あそこからの突然のわかれと、22年と時を経ての再会。
なんだかすごき気になるのです。
や~・・う続きん。まだムヤムヤする

3

続きが気になるーー!

いかにも現代っ子な凉は、両親の離婚でずっと離れていた父親の元を10年ぶりに訪れます。
その庭先で彼は昭和62年にタイムスリップしてしまうのですが、辿り着いた先で自分より幼い父、果と出会います。
そこは果の祖母が住んでいた家で、亡くなったばかりの祖母を慕い1人そこに残った果と、果の誤解で祖母系の身内だと思われた凉との奇妙な2人での共同生活が始まります。
順応性のある凉は夏祭りの出店でバイトをして金を稼ぎ、当座の食い扶持程度は確保しちゃうのですがそのくだりで、凉が人見知りせず女性に愛想を振りまいたりも出来るという物怖じしない性格だというのがよく分かります。
それと対比する様に人付き合いが下手な果を見て、似てない父子だなと内心考えたりする凉

一緒に暮らしている内に凉は次第に父親である果に魅かれていきます。
それは果も同じで、果の誕生日の夜についに2人は結ばれるのですが、その幸せもつかの間、凉は今度は現代へとタイムスリップで戻ってしまうのですー。
うわーー気になる、続き凄く気になるよーってとこで次巻へつづく、凄い引きですよ、これは気になるー!
単行本派なので大人しく続きを続き待ちます、うぐぐ。
池さんの絵は少し癖がありますが、ひじょーに好みな絵です、あとエロシーンがエロい。
タイムスリップ、己より若い父親との出会い、夏祭り、日本家屋での夏の夜のエロ、庭での線香花火と夏せつない萌え単語が続々登場。
これは切なく泣ける感動作になりそうな予感がします。

4

よかったんですが

個人的に近親ものは苦手ジャンルです。義兄弟は大好きだし義父もまぁいけるんですがガチの近親、しかも父子…あらすじを確認せずに購入したので、読み始めてからかなり戸惑いました;

しかしタイムトリップして、父親になる前の中学生が相手だったので想像していた嫌悪感というのはありませんでした。

小さい頃に離婚し、会ったのは10年以上も前という父親の果に会いにいくことにした凉。
この果が芸術家でちょっと変わり者で、凉に対する態度もどこか奇妙なんですよね。
しかし全て読み終わってから再び読み直すとその奇妙な反応に納得でした。

中学生時代の果は人付き合いが下手で、どこか寂しげだけど、純情で可愛い。
父親だとわかっていながら惹かれてしまう凉、果もまた、凉にそばにいてほしいと思う。

さてさてこれからどういう展開になるのかめちゃくちゃ気になります。もしかしたら本当の親子じゃない可能性もありえると思うんですがどうでしょう(個人的にはそうだと嬉しい)

まぁなんにせよ、面白かったことは確かです。

1

父を好きになった時

現代モノですが、タイムスリップが登場してファンタジー要素が。
最近の池さんの作品は、こうしたファンタジー要素が入ったものが多くそれによって世界が広がっているような気がします。
しかも長編だし、それだけ中身も濃くハラハラ・ドキドキ・ワクワクさせる要素も盛りだくさんで、登場人物の掘り下げもあって、もうこの一巻を読んだ時点で次の2巻が楽しみ♪♪

高校生の涼は夏休み、母と離婚して一人暮らししている父の元へ久しぶりに出かけます。
出逢った父・果は最初そっけない態度でしたが、涼を顔を見て顔を赤らめたり。
そして涼が庭で縁石に躓いた時体が吸い込まれて、22年前のその場所にタイムスリップしてしまうのでした。
14歳の父と、17歳の涼。
以前家にいたという正成という青年と勘違いされたまま、その家で果と涼は2人で過ごすことになります。

涼が一見しっかりしていそうでホームシックになったり、タイムスリップして戸惑い涙してしまうところ、年相応の少年らしさだなーと思います。
父の果は、、、大人の時もすごくカワイイ外見でしたが、14歳もカワイイ!
ワケアリでその祖母がいた家に一人でいるよ続きうですが、友達もなくひとりぼっちで、日常を通してどんどんと近づいていく2人。
幼い時に別れ、一度会っただけの人で、父が自分の事どう思っているかとても気にしている揺れるセンシティブな子供心というものを涼がもっていて、それが14歳という子供の父と会ってしまったことで戸惑いながら父親について知っていく姿がよく表わされていてよかった。
涼が父親なのに「14歳の果」として、カワイイと思ってしまうようになっていくのが垣間見えて、この丁寧さが長編になったいいところだな~と。
初めてキスして、涼にとって父親の果と14歳の果が繋がったというシーンのモノローグ、納得です!
そっか、、あのお父さんのつれなさ、、知っていたんですね!
っていうことは・・・そう考えると頭がグルグルしそうな程に色々ありそうかもしれません♪

もちろん、エチシーンもありまして、ショタ風味が満載でした。
お父さん、カワイイ天然エロスww

ラストで無事、涼は現代に戻ってきましたが、涼をその人だと思い込んでいた正行という男が訪れていて何だかヤバそうだったのです。
まだそういった解決した部分がないのでとってもとっても気になります。

3

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