好きになってはいけない、恋してはいけない相手だなんて、知らなかった──

はじめてのひと

はじめてのひと
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
67
評価数
18件
平均
3.8 / 5
神率
27.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813012221

あらすじ

家族を交通事故で失った川村真巳は、入院中の祖父と一緒に毎日をつましやかに暮らしていた。コーヒー好きの祖父のため、持ち帰りができる店を探していた真巳は、隠れ家のような喫茶店『翠雨』を知る。誰にも頼ることを知らず、甘えようとしない真巳を、店の主人である江島は優しく見守っていた。そんな江島にどうしようもなく惹かれていく真巳だが、江島の存在を知った祖父から、彼とはもう会わないでほしいと言われてしまう、彼は赦せない相手だから、と。混乱し、納得できずにいた真巳だが、そんなとき、男にキスしている江島を見てしまい!?
(出版社より)

表題作はじめてのひと

喫茶店のマスター 江島香
祖父と2人暮らしの夜学生 川村真巳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

いろんな意味ではじめてのひと

帯に「好きになってはいけない人だった」って書いていたんですが、本編を暫く読み進めてなんとなくハッとさせられました。
こういう攻めと受けの複雑な関係の話は難しい立ち位置なために葛藤して、どういう結論を出すのか、そこが着目すべきポイントだと思います。
ただお互いが好き、それだけでいいじゃない。と割り切ってしまえば簡単な話です。ですが、そういう人間味の感じられない話は好きではありません。如何に受けと攻めがその問題に対面して、受け止め、解決するのかがこの物語の裏のテーマだったんではないかと感じています。そうであってほしいです。
途中まで攻めの名前が出てこないまま、むしろBLのBの文字も出てこないまま、話が進められていって、これはLOVEになるのか?と不安でたまりませんでしたが、受けが攻めの前で泣いて、バイトをするようになってから関係性が変わって、俄然読む気が沸いてきました。
攻めの友達(・・・)の規一さんが意外と良いキャラしていましたね。登場シーンが、あんなだっただけに、もっとヒールなのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。あと、受けの友達も、おじいちゃんとも友達のような続き関係らしく、性格もからっとしていて好感をもてました。
弁護士の先生の駒沢さんについても、どうせお前もそうなんだろう?とBL脳のわたしは淀みきった目で見ていたんですが、間違っていなくてほっとしました。彼には是非とも幸せになってもらいたいものです。受けの体に触れる時の描写が壊れ物を触るように繊細な手つきだったし、中断してあげたところに大人らしさを感じました。
攻めのいざ致すってことになり、我に返った受けが逃げ出そうとして引き留めるシーンが一番どきっとしました。普段やさしく振る舞っている人のスイッチが入った言動ってたまりません。
暫く受けと攻めがすれ違って会わなくなるところまでが、わたしの中で一番盛り上がりがあったように思います。その後は、とんとん拍子に進んで、最終的に丸く収まったようですが、なんとなく納得いかないというか、ちょっと背景などを考えて、あっさりしすぎな気がしたので、この評価です。

0

泣けた……

帯『好きになってはいけない、恋してはいけない相手だなんて、知らなかった-』

やばい時期に読んでしまいました、もっそい泣けました。
身内が入院して同じ様に弱っていって病院で亡くなってからそう時間たってないので、無茶苦茶泣けました。
自分も真巳の様にもっと優しくして面倒みてあげれば良かったなあ。
仕事の忙しさとかにかまけないでもっともっといくらでも優しくしてあげれば良かったともう号泣。
真巳みたいにもっと頑張れば良かった。
闘病物とか病死物とか読んでたけど平気だったのにこれには涙腺直撃されました。
何この破壊力ーー。
おそらく凄く丁寧に丁寧に祖父と真巳の関係が書かれていて、祖父が実に人間らしいいい味出してて読んでる内にどんどん好きになってたからだろうな。
お祖父さんが凄くいいんですよ。
ちょっと頑固だけど唯一の身内の孫と2人で頑張って生きてきてコーヒーが好き。
入院中のその祖父の為に、持ち帰り出来る美味しいコーヒーを探していて真巳は江島の経営する喫茶店を訪れコーヒーを買いに行く様になるのですね。
真巳は夜は定時高校に通い、昼は働きながら祖父の面倒もみて健気に頑張続きってるのですがリストラされたり祖父の余命が幾ばくもない事を知らされたりとそういうものが色々とのし掛かってきて、そんな彼が心の拠り所にしているのが何故か江島なのです。
祖父と真巳以外の家族は事故で亡くなっているのですが、そんな彼等に親身になってくれるのがかつて祖父に恩を受けた駒沢。
この駒沢も凄くいいです。
途中でもう駒沢とくっついちゃえ!真巳!!って思った位にいい男なんですよー。
江島と真巳は実は因縁とも言える関係で、他にも色々あって真巳は江島に自分の心を打ち明けられません。
まさに切ない恋で読んでて胸しめつけられる描写がしばしば。
二段組みで読み応えもがっつり、恋愛描写も祖父と孫との家族愛描写も丁寧にじっくり表現されてます。
読んだ時期が丁度シンクロしたっていうのもありますがまさに号泣作品でした。

挿絵の穂波さんはあれ…絵が変わった??持ち味である表情や線のまろやかさが減ってしまっていてそこが少し残念でした。
特に穂波さんの描く少年好きとしては、その良さが今回は出ていなかった様な~~自分的には前の絵柄の方が好きだなー。

2

涙が出ちゃうのはズルイヨー!

大洋図書での二カ月連続刊行の二冊目は何と二段組み!!
思わずビビって、中々手を出せないでいましたがこれが読んでみると案外スラスラと一気にいってしまえました。
面白く読むためにあらすじも一切見ず、チラ読みも速読も止めてじっくりいきましたが、この作戦は正解。
派手さはないけれど、丁寧に綴られているので二段組になってしまったんだな、と思いますが、
主人公と祖父の関係、
主人公と喫茶店のマスターの関係
主人公と弁護士の関係、
それらを全部ひっくるめた全ての関係は、必要なものでしたのでどれかが薄くなってしまったら、心にも引っかからない話になってしまったかもです。

何と言っても、実を言うと主人公達を置いてぐんを抜いて祖父であるおじいちゃん!!彼にもっていかれた部分があります。
このおじいちゃんに何度も涙を誘われて、こういうのって絶対無条件で感情移入して涙が出てくるに間違いないです。
ずるい、ずるい、と思いつつ、自分の祖父母とかをつい重ねてしまい涙がとまりませんでしたからね(この時点でBLからはずれてる?)
そして弁護士の駒澤さんにも・・・!!
彼が主人公・真巳にとてもよ続きくするのは祖父に恩があるからとはいえ、本当に親身になっている姿がよくわかります。
そして、実は真巳が好きになるのですが、でも真巳の選ぶ人は違う人で振られる形になるのですが、それすらもすごく大人な態度で、正直だし、いい人なんですよねー!
この2人が助演男優賞ものですよ。
主人公とカプになるはずの喫茶店のマスター・江島はちょっと影が薄かったですもん。

真巳の心情はさすが二段組だけあってすごくよくわかりました。
彼の境遇、唯一の身内である祖父への深い愛情。
過去による我慢してしまう、ちょっと可哀そうな性格。
でも、それは少し大げさでもあるけれど感覚としてはごくごく普通の態度だと思うので、身近な人間だと思います。
そんな彼が初めて恋を自覚して、でも思うようにならないことに捨て身の行動に出るのは切なかった・・・
でも真巳に涙を誘われる事はなくて、やっぱりおじいちゃんなんですよねww

一方、攻めになるマスターの江島・・・これはラストの種明かしがあって初めてそうだったのかー、、ということで彼の心の動きはよくわかりません。
どんなに説明されても、コレ! という決め手には今一つ~
ただラストが、一応ハッピーエンドではあるものの、初恋の成就という一場面を抜き出して描いているので、その先はわからないわけで。
そんなエンディングに、思わず納得する自分がいました。

これでもか、という不幸オンパレードというわけではないけれど、それでも温かく見守ってくれる人達がいて、そこで救われる。
主人公の淋しい気持ち、切ない気持は充分に伝わってくるよい作品だったと思います。
何度読み返しても、おじいちゃんの下りは泣かせます(号泣でした)

5

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