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表題作ハニーベイビー

附属中学の先生 橘
生徒 相沢(14~5)

その他の収録作品

  • S[エス]
  • それもまた恋の法則
  • 零的熱量
  • また君にあいにゆく(ハニーベイビーact.6)
  • あとがき

あらすじ

担任の橘に恋した相沢は、課題の作文に寄せて想いを告げた。
好きな人に近づきたい、抱き合いたい-
それは純粋なほどに一途な欲望。
教師と生徒のあやういセンシティブ・ラブ。
描き下ろし続編&商業誌み発表作も収録。

作品情報

作品名
ハニーベイビー
著者
やまがたさとみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796400954
3.8

(7)

(2)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
27
評価数
7
平均
3.8 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数4

オールタイムベスト

この作品の旧版は、多分私の中の「神作品・オールタイムベスト10」のうちの一つ。
やまがたさんは、BL仕事から離れられてしまって、コミックスもずっと絶版のままで、新作は無理にしろ、せめて新装版で、ちょっとでも書き下ろしとか、あったらいいのになぁって、ずっと思っていた。

というわけで、この新装版ですよ!!

旧版と1本差し替えの上、作者さん6年ぶりのBL作品ハニーベイビーact.6として「また君にあいにいく」が!!
となったら、これは買うしかないでしょ!!

さすがに、絵はちょっと変わってしまっているけど、
6年経つっていうのは、こういう事なのね。と、
ああ、これが相沢の選択。
と、何だかすごく腑に落ちて、しみじみと感動した。
普段の私の嗜好パターンだと、先生よりも、大きく男くさくなった相沢が登場してリバ展開っていうのが好きなんだけど、この作品の、この展開は、これで良いんだっていうか、むしろ、これこそが!!と

かくなる上は「スリークオーター」「フェイクファー」「感情回路」の3部作も、新装版で出して欲しいなぁ。(こちらは3作まとめて、オールタイムベスト5)

1

14歳

すごく綺麗な話。
やさしく ゆっくり流れていく。
ポエムが散りばめられています。

教師×14歳教え子
禁断の恋。
思春期まっ最中の14歳の心情を切々とつづっている。
大人でもなく 子供でもない。
あいまいな年頃。
先生を振舞わす子供っぽい部分もあったり
逆に SEXを仕掛けるしたたかな大人の部分もある。
魔性の14歳。
センチな気持ちに絶対になります。
やまがたさとみ先生は セツナイ話上手いです。
お見事でした。
他に入っている話も素晴らしいです。

0

子供以上大人未満

BLは6年ぶりと後書きに書かれているように、最近は女性誌に書かれている作家さんですね。
旧版の新装版ということで、旧版の読み切りを1本削って、最後の同人作品と、表題のその後を描き下ろしで入れられています。
全体を通して印象は、BLではありますが特に男同士である必要もなく、「人を好きになるって?」というテーマの元に作られているような雰囲気がしました。
ものすごく”気持ち”というものを中心に据えて、その心の動きがふわりふわりと漂うような気持ちの良さを与える作品だと思います。

いつも授業中に感じる視線の持ち主が書いた作文はまるで「恋愛を教えてください」と教師に訴える恋文のようでした。
少年は14歳なのに、大人びて、でも子供の素直さで教師にまっすぐ飛び込んでくる。
最初は恋の気持ち、次には身体の欲望。
まるで勉強をおそわるかのように、性に関してもプライベートレッスンのように。。
この子供はあなどれない。
教師は流されているようで、彼と対峙することで自分の認識もさせられる。
一つずつ段階を踏んでいく過程と、ステップアップを望む生徒は、小悪魔からオニへと教師へつぶやかせるww
子供と大人の顔を見せる生徒に先生撃沈であるv
彼が成長していく過程を見ているのは、読者の自分も楽しい。
性のレッスンは勉強の指導も口実であったために、成績がよくなってしまうというオチにクスリとさせられる。
描き下ろしで、20歳になった生徒が先生を迎えに来るというお話が。
ひょっとして、この生徒と先生、リバ有かも?と予感させるww

1

茶鬼

たまご。さま

レビュ参考になってよかったです。
とても雰囲気系の作品で、複雑なストーリーはなく一瞬を切り取ったような、作品自体が映像的なものでした。
実際に読んでみて、好みに合えばいいな、と思っておりますヨ。

たまご。

とても丁寧で分かりやすいレビューで、このレビューを読んだからこそ、この本を読みたくなりました。

なんだろ、予告編でも観ていた感じで凄く参考になりました(^-^)/

ナイーブな世界

教師x生徒。しかも生徒の方は14才…
発表時は2000年、元のコミックスは2004年発行。そして新装版として2010年に発表されたのが本作です。

14才との関係性…
センセーショナル?いえ、この作品は非常にナイーブでセンシティブで…どこか痛みのような。
14才の相沢は、教師の橘に想いの、恋の、欲望の詩を贈ります。
それは青くて、まっすぐで、透明で、橘の迷いなど軽々と越えてくる。
年齢的にはこどもの相沢に大人よりも深い決意を見て、流されるわけでなく、自分の気持ちで彼を抱くのです…
いくら相沢の渇望があったとしても現実に14才を抱くのはどうだろう、と感じてしまいますが…
本作は視点が相沢。自分のしたい事を自分で選んでいるし、大人びているので痛々しさはありません。

「S[エス]」
向こうから声かけてきたのに。やっと何年もかけて気持ち追いついたのに。
今向こうの心が離れていく…
セックスしながら冷えていく感情が寂しい。

「それもまた恋の法則」
どうして恋愛は男と女なの?
同じヤリマン女性にフられた男たちの、友情から欲望付きの何かへ。

「零的熱量」
11才の時からの幼馴染〜恋人の10年間の思いと愛情。
2人で早朝の花見をするエピソードだけの短編なんだけど、とてもきれい。

「また君にあいにゆく」
「ハニーベイビー」の後日談。そして、これが新装版のための描き下ろし。
教師と14才生徒の恋がその後どうなったのか。
16才で周囲の目を意識する事柄があり、離れた2人。「ハタチになったらあんたを迎えにゆくよ」
約束通り20才の相沢と橘の再会です。
絵柄的には…相沢はまだ幼いし、橘は変わってない。ので、経年が実感できないのが残念。

0

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