夜間診療所

夜間診療所
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
38
評価数
11件
平均
3.5 / 5
神率
18.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005930

あらすじ

エリートコースからドロップアウトした医師と、ジャーナリスト志望の大学生――。属する世界が違う二人のアダルトラブ。
(出版社より)

表題作夜間診療所

ジャーナリスト志望の大学生 橋場敬・23歳
大学病院を辞め夜間診療所を開く 上嶋清美・35歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数6

ここ最近の水原作品の中ではダントツに好き

登場人物三人ともみんな好きすぎるー。
私なら敦彦を選ぶ!
でもこれは最終的に選ばれなかった敦彦に同情票を入れたくなったからで、もし主人公が敦彦を選んでたら、「私なら敬を選ぶ!」とかほざいてた気がします。
そのぐらい、どちらもそれぞれに魅力的な攻めでした。
よくあるパターンなら、この敦彦を最悪な攻めとして描いただろうなと思います。てゆかそういうBL、山ほど読みましたぜ。そうしなかったのがイイ。
ほんとタマランですね、こんな魅力的な二人から迫られるって状況、人生一度くらい私にも起きないかしら。

でも主人公の受けは、二人の魅力的な攻め以上に魅力的でした。この受けだからこそ、いい男二人から迫られるんだなって納得。
図太さと繊細さのさじ加減が絶妙でした。
元カレに賃料を安くしてもらってる診療所をまんま使い続けてるっていうの、笑っちゃいましたね。ケジメをつけようとするより「手切れ金がわりにいただいたもんだ」とかなんとか開き直って、この先もこのままナアナアでいかないかなと思ってて。まあ結局そのせいで首を締めることになるんですが。
最初から、診療所と引き替えにセックスすることを恥じることも厭うことも続きないという部分も、むしろ魅力的に見えました。
妙に潔癖な受けより、ずっとカッコいい。経験豊富な35歳の受けだからこそ成り立つカッコ良さ。これ、ティーンの処女みたいなことを言い出すおっさん受けだと萎えちゃうからね~。

とにかくめっちゃ面白かったです。
ここ最近の水原作品のなかではダントツに好きです。

1

どっちもイイ男★

橋場敬(ジャーナリストを目指す大学生)×上嶋(35歳の外科医)で
最終落ち着くのですが、上嶋の元彼の敦彦がイイ男で...
彼は上嶋の5歳下だから敬よりはもちろん年上で、
大人の余裕で敬をあしらうわけです。
でも、上嶋はもう敬のことが好きになっていて、自分に見向きもしない。
思うようにいかない敦彦は脅しをかけて無理矢理上嶋を抱いて
敬から奪おうとする。

ここだけピックアップしてみると、なんともサイテー男なんですが、
本当はまだ上嶋を好きで、年下の敬からなんとかして取り戻そうと
必死なだけなんです。
始めは体だけでも奪ってやろうと思っていたのですが、
「あんたしかダメなんだ。心ごと俺のところに戻ってこいよ」
と弱気になっていく敦彦が切なくなります。

かと言って、敬も年下ワンコの本領発揮で、1ヶ月間中東に旅立つ時も
「俺が留学の間、誰にも心奪われないでね」と言い残し、
帰ってきたら帰ってきたで「先生、会いたかった。」
尻尾ブンブン振ってる姿が目に浮かぶwww

この2人、健気なところは似てるんですよねぇ~
大人なやり方と子供っぽいやり方の違いがあ続きるだけで...
両方の行動とセリフにキュンキュンしながら、
やっぱり敬とくっつくんだよなぁ~敦彦もイイ男なのに...と
敦彦の肩持ちたくなっちゃいました。
まぁ、これが最終敦彦とくっつくのなら、敬の肩持ってただろうけど。

あぁ、でも上嶋の家で3人が鉢合わせしたシュラ場は敬がかわいそうで、
これは全面的に上嶋が悪いって言うか、ズルいんですよ!
診療所とマンションを敦彦から借りているから
急な立ち退きを強要しないかわりに体を差し出せって条件に、
口では拒絶しつつも体は相性がいいからダラダラ続けている。

そんなズルい男に、自分の気持ちを告白するような「羞恥プレイ」
をしてまで引き止めようとする敦彦のそのセリフは、
転げ回るぐらい私の心をガッツリつかむキュン萌えセリフでした★
あぁ、やっぱり敦彦捨てがたひ...
一見クサそうなセリフが、今までの強気な敦彦からは程遠い、
本気で上嶋を取り戻そうとする縋り付くような泣き言に聞こえて
かわいく思えてきますww
でも、最後はキザに敦彦らしく「あなたは俺にとってプライスレスです」
と表面上引いてみせるとこがこれまたイイ男!
敬もあのシュラ場からたった数ヶ月で大人になったって言うか、
物分りよすぎる反応でズルい男を許してしまう。
つくづく先生に甘いなぁ~2人とも!

ラブ方面以外にも、戦場ジャーナリストやテロの現実、
医療ミス裁判のことなど、真剣に考えさせられる場面もあり、
でも重過ぎない程度に要約されていて、うまくストーリーの
重要な部分に組み込まれていたと思います。
それでもやっぱり、イイ男2人のセリフにキュンキュンして下さい★

0

この先生好き

内容の説明は皆さまのが詳しいのでパス
某人気の場末診療所シリーズを思い出します。
あのカップルも好きですが、個人的には先生はこっちの方が好みです。
歳食って、修羅場も潜って、多少ヨレてはいますがしたたかに医療の現場に
踏みとどまっている姿がいい感じです。
ちょっと下半身がゆるめなのといまさら初恋なんていってるのが心配ですが、
攻め君が大きな男に成長しそうなので任せて安心かも。
元彼君を含めてまわりの皆もいい味出してておもしろかったです。

0

問題が盛りだくさん、でも暗くない。

大学病院をドロップアウトし、都心の繁華街のはずれで夜間診療所を開いている医師・上嶋とジャーナリスト志望の苦学生・敬のお話です。
はじめは医者と患者の関係だったのですが、敬が足しげく診療所に顔を出すようになり二人の関係は年の離れた友人に、さらに恋人へと変わっていきます。
真面目で正義感溢れ純粋な敬は、どんどん上嶋になつき自分の手の内を見せ、35歳の上嶋も「初恋」だと言うほどに、心では切なく求め合うようになるのですが・・・

ただそれが、スムーズに運ばないのがこのお話のおもしろいところで、
まずは二人とも秘密を抱えていること、
上嶋の元カレ・敦彦を切り離しては上嶋自身が生きていけないこと、
敬が事件に巻き込まれることなど、あれやこれやと問題が山積なのです。

多くは先が読める展開ではありますが、
診療所での上嶋の仕事や敬が関係しているジャーナリズムの世界、繁華街の裏事情や大病院の問題など、真面目に“問題提起”されているような場面があると思えば、
敦彦や敬との結構奔放なエッチシーンもふんだんにあり、楽しく読めました。
主人公の二人+敦彦以外にも、医療器材メーカー営業の続き杉浦くんや年増のオカマ・ナオミさんたちもいいキャラ出してくれています。

で、敬×上嶋はめでたしめでたしで結構なのですが、なんだか敦彦がかわいそうになっちゃって・・・
ちょっとずれてはいるけれど、とにかく上嶋が好きで仕方がない人なので、なんだかだた振られて上嶋のお財布的な存在に甘んじさせるのはもったいない気がするのです。
それから、上嶋が大学病院を辞めた理由が、私にとってはインパクトが薄かった・・・
「敬に秘密にしておきたかったことがその程度のことだったの?」って思っちゃったのです。
これって私がモラルに反しているのでしょうか?

ちなみに、ジャンルとしたら何に属するのかを考えて見ましたが、含まれている要素が多いのでなかなか難しい。私の本棚では医療ものに入れたいと思います。

1

萌えというより、普通に面白かった

ひとクセもふたクセもある人たちが一生懸命生きている姿が好きでした。
爽やかなお話じゃないし、水原作品らしくやっぱり全体的に殺伐とした空気が流れているのですが、それでも登場人物たちがとても人情味に溢れていて重苦しさはなかったです。

受けが大学病院をやめた理由についても、確かに引きずっている過去ではあるけども、受け自身が「トラウマ」というよりももっと前向きに「医療への向き合い方を見つめなおす出来事」として捉えていて、素直に応援したくなりました。
攻めの過去の方がちょっと意外。
そんな体験、テレビのニュースでしか見たことないので、私にはその怖さとか後悔に共感することが出来なかったのが残念ですが。

結構色んなことが起こるし慌しいお話だと思うのに、その慌しささえも「繁華街の夜間診療所って忙しそう」という感覚に繋がっていたように思います。

なによりこの受けが、ちゃっかり強かなのが私は好きでした。
貰えるもんは貰っとけ!って感じ。
医療メーカーの営業さんには、慕われているのを良いことにサンプルを過剰に要求してしっかり経費削減したり、不動産屋の元恋人の好意に乗っかって家賃を続き半額のまま使わせてもらったり。

そのくせ恋愛に関しては何げに「純愛派」なんですよね。
快楽には弱いくせに「切れた男とは寝ない」ってラインは守ろうとするし、止むに止まれず他の男と寝ちゃったら、もう恋人の元には戻らないと決めてしまったり。
身持ちが固いわけじゃないけど心は純愛派って、疲れるだろうなぁ(笑)

結局なんだかんだで問題先送りな感じのまとまり方をしたんで、他の作品だったらモヤッとしそうな気がするんですが、この作品の受けだったらアリだな、と思いました。
こうやって人の好意や厚意に乗っかって、美味い汁だけ吸ってそうに見えながら、実は自分も知らないうちに対価を払ってる……って生き方を、この先もずっとするんだろうな。
医療に対する一貫した姿勢に芯が通ってるのも、この人の魅力だったので、いろんな人に支えられながら上手いことやっていくんだろうなぁ……と、変わらぬ今後が想像できて、好きな読後感でした。

0

さわやかな雰囲気でした。

この本ですが、もし、作家名を隠して読んだら水原作品だって気がつかないかもしれない!
最近ポジティブ受けが多く明るめのお話の傾向があるのですが、これは本当、皆ちょっと心に傷を抱えて、でも前向きに生きている(決して健気ではないが)出てくる周りの人々も口も悪かったりするけれどあったかい人々、そんな夜間診療所の姿が描かれていて、進藤まゆりさんのあっさり目の絵も相乗効果でさわやかな仕上がりでした。

ワケありで大学病院を辞め、繁華街の雑居ビルで夜間診療所を開いている上嶋。
ヤクザからはぼったくるけれど、困った人や普通の人からは無理して診察代金を徴収したりはせず毎日忙しい日々を過ごしている。
そんな彼の所に酔っぱらいに絡まれて怪我をした大学生の敬が連れて来られ、上嶋の仕事ぶりを見てまるで犬のように懐き上嶋の元へやってくるようになる。
上嶋には二年前に別れた恋人がいたのだが、その元カレも地方での仕事を終え上嶋の元へやってくるようになる。

敬が真っ直ぐに愛情をぶつけてくる。
そして、もっと上嶋の事が知りたいと想うけれど上嶋は自分のことは語ってくれない。
そんな時に元カレが現れるの続きでワンコは牙をむいてみたり、ヘタレてみたり。
ジャーナリスト志望という彼は若さゆえの情熱もあるけれど、でもそれは秘めた情熱という感じで空回りしているでもなく、好感のもてる好青年だ。

上嶋は、大学病院を辞めた理由というのがあるのだが、それがトラウマというわけではなく医療行為というものに、場所は違えど情熱を持って真面目に取り組んでいるいい医者だと思います。
過去の経歴にこだわる元カレがしつこいので別れたのに、まだ未練タラタラで接してくるから、邪険にするのだが、上嶋の唯一の居場所である診療所はその元カレのコネで借りている物件(大家に近い)なので、そこを奪われたくなくて身体だけは赦してしまうのです。
上嶋が、彼を慕ってくるNRの営業にさりげなくゾンザイにサンプルをねだるシーンとか、結構笑えちゃいました。
上嶋のひょうひょうとした部分がいい味出ているんですよね♪

また、その元カレ・敏彦もどんなに傲慢で自分勝手な俺様なんだ?と思っていたのですが純粋に上嶋が好きでしようがないといった風で、やはりその存在は優しかったんですよね。

何だか今回はみ~んなイイ人、だからといってヌるい感じもなかったです。
むしろ、主人公カプ2人とも自分の仕事に情熱とやりがいと目的を持っていて、それが一本芯としてお話の中心にあるから心地がよかったんです。
しかも35歳のおっさん(失礼!)が、こんな気持ちを抱いたのは敬が初めてでそれは初恋かもしれない、って言ってるんでちょっとオイオイ!ってww
敏彦はイイ人だったかもしれないけれど、それは自分が開業するのに都合がよかったのと、身体の相性がよかったからだけだったという、ちょっと敏彦にはかわいそうな上嶋との恋人関係だったとは思いますが。
カツカツでも診療所がうまくいって、やりがいを感じているということは心にも余裕があるわけで、そんな時に敬に出逢ってしまったから、敬だったんだとは思うのです。
敏彦、案外イイ奴なんで、出逢うのがもっと遅くてしがらみがなかったら、それなりによかったとは思うんですけどね~
でも敏彦はあきらめないみたいなんでww
その後を想像しても、何だか楽しそうな夜間診療所ですね♪

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