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表題作FLESH&BLOOD(16)

ジェフリー・ロックフォード 海賊船の船長
カイト(東郷海斗) 現代からタイムスリップした学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

あちらの世界で世話になった、ジェフリーの生涯が知りたい──。結核治療を続けながら、過去の記録を調べる海斗。その必死な様子に、和哉は疑念を募らせる。もう会えない人なのに、その想いは単なる恩義か身分を越えた友情か、それとも…!? 問い詰めたい衝動と激しい執着を押し隠し、過保護なほど海斗の面倒を見る和哉。そんな時、ついに手掛かりを掴んだ海斗は、和哉とプリマスを訪れて!?

作品情報

作品名
FLESH&BLOOD(16)
著者
松岡なつき 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
FLESH&BLOOD
発売日
ISBN
9784199005923
3.9

(21)

(9)

萌々

(2)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
83
評価数
21
平均
3.9 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数4

読んだ途端に続きが気になる

現代でのカイトと和哉、さらに過去でのジェフリーやナイジェル、さらに他のキャラたちも、それぞれに動いていて、どんどん次の展開への流れができているので、前巻よりも話が進んで深まり、いっそう目が離せない。

リアルタイムで読んでいるという楽しさがあると同時に、どうせだったらすべて完結した後に一気に読みたかった、というもどかしさもなきにしもあらず。
ここ数冊、手に入れたら、すぐに読んで、早く続きを! とみもだえる日々なので、なおさらです。

和哉の歪んだ状態が解消されるのか、それこそ、現代に戻る直前のナイジェルの状態に似ているような印象もあるし、カイトはモテモテだなと思うんだけど、今のところ、自分の思いを振り切って相手の幸せを願うジェフリーやビセンテにかなうキャラはいないかも。

しかし、後半、けっこう意外な展開でした。
そう来たかというか。
ともかく続きが楽しみです。
やっぱり、リアルタイムで読めるのが幸せかな?

2

和哉くんにも救いが欲しい

これだけ長いお話で、最初から積読にせずきちんと読み続けているのはこれくらいじゃないかしら?
正直、登場人物紹介ページを3倍にしていただいて、人物全員の紹介ととその相関図をお願いしたいところです。

ラウルとヤン、海斗と和哉、ジェフリーとナイジェル、それぞれの場所での展開が描かれています。

海斗やジェフリーとまるっきり違う次元で行動しているラウルとヤンですが、少しずつヤンの背景がはっきりしてきたので、
一番気になるのは、この後ラウルとヤンがどんな事件を巻き起こすのかというところです。

一方海斗は順調に回復しているものの、ジェフリーのことが気になって仕方がないので、和哉のサポートを得て現代で彼の足跡をたどろうとします。
必死な海斗を過保護なくらいに支える和哉の、片思いとも言える気持ちがこのあとマイナスに働かないで欲しいと願うばかりです。
とにかく和哉は、今のところ全く悪いことをしていないのに、どうも貧乏くじを引いてばかりいるような気がしてなりません。
かといって、和哉の気持ちを大事にすれば海斗とジェフリーがハッピーエンドになれないし・・・
ほんと、どこがどうなっていくのか未だに予測がつきませんよね。

ジェフリーは拷問に耐え、生き延びてはいるものの瀕死であるのは変わりません。
ナイジェルやキットの努力で道は開けたように見えるのですが・・・

しかし、海斗の時もそうでしたが、獄吏・レイヴンは不思議な存在です。
拷問は非情なのに、根本は面倒見がよく優しく冷静で、とってもいい人に見えちゃう。
特に、悪役(?)ウォルシンガムが偉い人なのに悉く悪いイメージなので、レイヴンの評価がなおさら上がっちゃいますよ。

早く続きを読ませてね。

1

危険臭のする親友

F&Bの16巻です。

スタートからしばらく、今回はヤンの身辺のお話です。
ヤンは今でこそジェフリー、ビセンテらの敵・ラウル(スペインでは手配されてます)に隷属していますが、もともとはイギリス私掠船の船員でした。
その頃、まだまだひよっ子だったジェフリーとは旧知の仲です。
そんな気骨があるであろうヤンが、いい諾々とラウルへ従う理由が明らかになります。
これがねー、もう、ラウルのやることに救いはないですね。
わたし、彼もいつかは…なんて思っていたんですが、ラウルに「くっ」とか馬鹿にした笑いを見舞いそうです。

一方、現代のイギリスへ戻った海斗は、結核の治療と失踪時のことを調べる刑事の接触を避けるため、セレブ用の療養所に入所しています。
そこで、ジェフリーがなぜ有名な海戦でまったく歴史に名を残していないのか調べようとしています。
たーだー、前巻レビューにも書きましたが、友人の和哉はなんだか危険臭ぷんぷんで気になってしまいます。
海斗、変なとこ人が良いし、和哉を丸々信じていますから。
あー、はやくジェフリーのところに帰って助けてあげて!
しばらく現代編が続きそうで、かなりジレジレいたします。

1

みんながギリギリのところで戦っている

ヤンとラウルの場面から始まります。
ここでヤンがラウルから離れられない理由が明らかになりました。
また、ラウルがヤンの身代わりで死んでいった友人の最期の様子を克明に伝えたことで、
ヤンの心はこれ以上ないほど傷付いてしまいます。
ラウルの残酷さに背筋が寒くなり、嫌悪感を覚えました。
ヤンが解放させる日はいつでしょうか。

一方、海斗はジェフリーたちのことを調べるうちに、灰青色の目をした老人と出会います。
彼はナイジェルの……。
多少でき過ぎな気もしますが、二人の巡り合いに胸が熱くなりました。

和哉の海斗への執着は相変わらずですが、彼の孤独が伝わってきて切なかったです。

そして、キットやロバートの協力で、ジェフリーが女王の前で証言する機会ができました。
どんなに痛めつけられても、ジェフリーは誇りと愛を失いません。
戦闘開始を宣言した目にはゾクゾクしました。
次巻で解放が決まるといいのですが。

それから、久江羽様もおっしゃっているように、人物紹介に加えて相関図がほしいと思います。
あと、当時の欧州地図もあるとさらにわかりやすいと思います。
登場人物が多くなってきたので、久々の人物を思い出せません(汗)

0

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