クールな金貸しと、金で買われた没落貴族の花嫁ラブ!

花嫁は恋のとりこ

花嫁は恋のとりこ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
7
評価数
3件
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
角川ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥514(税抜)  ¥555(税込)
ISBN
9784044550264

あらすじ

父親の借金の代償として、売られようとしていた没落貴族の春信。それを女装をして嫁に迎えることで助けてくれたのが、高利貸しの貫雪だった。貫雪は無愛想な態度を見せつつも、妻の務めを手ほどきしていって…!?
(出版社より)

表題作花嫁は恋のとりこ

高利貸しの後継者・蒼前貫雪
没落した伯爵家令息・藤原春信(19歳)

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レビュー投稿数2

関白宣言、古き良き時代の…

このお話は…お乳母日傘&お蚕ぐるみで育った深窓の令息が、
花嫁修業に勤しみ、見事に夫の愛を得るという…
古き良き時代の婦徳のお手本のような「男同士」のお話です。
昭和に近いと思しき大正末期のこと…
成金男が没落華族の姫を嫁にするのは、よくあること。
ただし、ここで買われた花嫁は姫ではなく男! 
花のようなご令息・春信は嫁女として売られてゆくのでありました。
ところがねぇ…買った成金男・蒼前ってヤツは、実に成金らしくなく、
降嫁した春信を床の間に飾るでもなく、花嫁修業させるんです。
新妻(?)の心づくしの手料理も、マズイものはマズイと断言(!)
じゃあ捨てようかと言えば、「もったいない」とのお言葉とはまぁ…。
え..??? こんなんでいいのかしら?!?
…ってのが、甘々BLに目が慣れ切った、読者諸嬢の感じるところです。
が、よくよく考えてみれば…
これって至極常識的な正論だったりするわけです。
それっくらい私のようなBL読者は、BLの甘さに慣らされちゃってる(苦笑)
(↑そりゃまぁね~深窓の令息が、おぼつかない手付きで、
  家事にチャレンジする姿っての続きは、萌えですよ☆
  でもその萌えってのは、「健気&一生懸命」が前提であって、
  受・令息がちょっとでも健気じゃなくなったら、
  それはもう…ただの甘ったれ根性無しなのよねぇ。)
だからここは、健気受がキマるんです(きっぱり!)
流されっ子だろうが、女々しかろうが、そんなのどうでもよろしい!
対する攻も・成金も、ただの銭ゲバとかツンデレじゃあダメで…
妻の努力を正当に評価するくらいじゃなきゃ、男ぶりが足りないというもの。
SEXで甘やかしもするけれど、料理も批評して、家事も手伝う…
あぁ…なんて、いい男なの☆ いや、これって理想の亭主じゃない!
…とまぁ、読者主腐を羨ましがらせるあたり、心にくいお話でもあります。
甘そうで、甘くもなさそうで、やっぱり甘いBL。
古き良き時代の、(良い意味での)亭主関白、変わり種ですけど、絶品☆
さて…お楽しみのエロですが、白無垢での初夜よりも…
褌をはらりと取るシーン、エロかったですよね?

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庶民派花嫁。

初読みの作家さんでどうかな?と思いましたが面白かったです。
これがデビュー二作品目で今回の話は前作に出てきた攻めの親友の話だそうです。
とはいえ、前作の攻は名前も出なければ姿も見えず最後の方に「ダチの社長」という言葉での登場でしたので、前作を未読でも大丈夫かと。私は前作未読ですが、読むのに不都合はありませんでした。
ちるちるの関連書紹介には前作がシリーズ1作目とありますが、こちらの作品は単発で楽しめる『花嫁もの』であります!

大正時代が舞台となると、庶民出身成金と没落華族はセットでついてくる。いい加減この設定にも飽きてきましたが、やはりプライドの高い受けが庶民出身の成金攻めにいいように扱われる話は定番ながら萌える要素たっぷりです。
今まで仮初めに娶られた花嫁は大抵、綺麗に着飾らされ奥様と使用人に傅かれ、主人たる攻めに社交パーティや公の場に連れ出される、というのが多く思うのですが、この作品の嫁・春信はものすごい庶民な暮らしをしています。
別宅に夫とのふたり暮らし、ちょっと珍しい。

蒼前が信頼する本家の使用人・幸一に買い物の仕方・料理の仕方・・・炊事洗濯を教わり春信は続き嫁としての務めを一生懸命こなします。
もちろん女装で。
当然ちやほやされて育った春信が初めから上手く全てをこなせる筈がなく、それでも夫は「不味い」と言いながら新妻の作った夕飯を食べるのです。
妻スキルが上がってある時などは帰りの遅い夫を夕飯も食べずに待っていたりして。なんやかんや言いながらもなかなか良い妻っぷりです。

春信は元華族としてのプライドも少なからず持っているけれど、そんなに高くなさそうかな。
幼いころに無くなった母に似た細面の美貌、体があまり丈夫ではなく線も細く頼りない雰囲気。おかげで女性の着物を着ても違和感なく、むしろ美しい細君にしか見えない。
下着はもちろん、女物の着物を着るなら褌は取れ、という蒼前の言葉で腰巻に変更。
それからはずっと腰巻なので、一度体を繋げてからは毎夜のようにイタされるという言葉がありましたので、着物をペロっと捲り上げられて蒼前にやられたい放題だったんじゃないかと。
蒼前は洋装なので、褌じゃないのかな?大正時代どこまで洋装に合わせた下着が浸透していたのか気になります。

抵抗らしい抵抗も出来ない、駄目だ嫌だと言いながらむしろ快感に素直に流される。
それが深窓の令息ならではの色事に不慣れな初であるが故と考えれば納得も出来ますが、ちょっと気持ちよくなりすぎじゃない?
かといってそれが読んでいて嫌というのではなく、なんとなく萌え萌えする所でもありました。
イタすシーンでの表現は薄味の中に所々濃い味が混ざっている。
シーンは長くなく、わりとあっさりしているのに妙に生々しくドキっとする一文章が混ざっているのです。

蒼前は蒼前で『金貸し』という嫌われ職業についてはいますが、ここまで来るのには彼なりに色々と苦労やトラウマとまではいかないものの、心に引っ掛かる出来事を経験しているので憎々しいキャラではなかった。
むしろ、乱暴だけど優しいキャラに書かれていて、そして時々亭主関白でした。
好き嫌いで、これとあれは絶対に作るな!とかその微妙な亭主関白ぶりがちょっと可愛くて良かったです。

ちょっと春信側の恋をしていく心の動きが弱く思いましたが、ゆっくりと好きになって行く過程を感じることが出来たので、終わりよければ全て良しです。

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