サミア

samia

サミア
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
27
評価数
7件
平均
3.9 / 5
神率
42.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥500(税抜)  ¥540(税込)
ISBN
9784044341046

あらすじ

受験を目の前にした高校生友則の家に、ある日突然謎の美青年エイリアンが現れた。性と人種を越えた純愛「サミア」。すれ違い傷つけ合う男達の愛を描く「暗珠」等、せつない恋愛小説三編。

表題作サミア

高校生・友則
美青年エイリアン・サミア 

同時収録作品暗珠

川瀬 豊 デザイン事務所一人社長 28才
和樹 高1

同時収録作品影法師が泣いている

渡辺 明 高2
日野 稔 高1

評価・レビューする

レビュー投稿数6

不思議ワールド

BLっていうよりも普通の小説の感覚で読みました。
萌という感じではないですが、どの話も話としておもしろいです。

以下3つの短編が同時収録です。
【サミア】
【影法師は泣いている】
【暗珠】
普通のハッピーエンドの話は一つもありません。
全体的にちょっと暗い感じです。

【サミア】と【影法師は泣いている】はファンタジーです。
【サミア】は高校生とエイリアンの話です。
かなり変わっていると思います。主人公の高校生がエイリアンのサミアに惹かれていく様がちょっと唐突だったような印象でした。
【影法師は泣いている】は霊魂のおじさんが主人公で、そのおじさんの生前の話とおじさんが守護霊としてついている高校生の恋愛が同時進行します。
ちょっと考えさせられる話です。

【暗珠】は独立したデザイナーと高校生の話。
なんというか救いがない感じです。愛と憎しみでどろどろしてます。

読んで損はないです。おもしろかった。

0

旧版は「死」が主題。

門地作画の新版より、全体的に暗め重めで、またずんと心に残る作品でした。【サミア】の他2編、辛かった・・・!

【影法師は泣いている】
主人公は霊体の過去を忘れた「おじさん」、憑いている「稔」も良い子で、そろそろ成仏出来そうな平和な日々だった。
でも、その稔が1年先輩の「明」に恋をしてしまった時から、おじさんや生きている稔と明の平穏な日常を壊していく。

明に憑いている「洋」には、おじさんとの悲しく辛い過去があったのです。
恋した事で罪を犯したおじさんと、おじさんを忘れられず恋慕と怒りに苦しむ洋。
その悲しみがぎゅうぎゅうと胸を締め付けていきます。
終始、軽快で飄々としたおじさんの語り口調で語られていますが、それがこの重さを中和させてくれたかと言うと、否でした。
その軽妙さが、洋の叫びをもっと浮上させていたのではないかと。

新版の【いつか地球が海になる日】のように、同級生の女子がホッとさせる重要な役で登場しますが、それに余るとても悲しい話でした。

【暗珠】
独立したデザイナーで独身の「川瀬」は、通勤途中で見染めた高校生「和樹」に、良い大人を演じて親しくな続きっていった。
そんなある夜、慣れない飲酒で酩酊している和樹に、川瀬は隠していた劣情を表わす。
心を許していた川瀬の突然の変貌に、同性への嫌悪感と己の肉欲が和樹自身を苛む。
自分が犯した罪に苦しむ川瀬も、暗くはまっていく。

ラストの川瀬の行動にも、悪を口にしてしまう和樹にも、難無く感情移入していた自分がいました。
先に読んだ「影法師~」に繋がってしまうのかもと思うと、心の闇の連鎖に絶望さえ覚えてしまう。
心の中に芽生える黒い塊・・・「暗珠」に救いは無かったです(悲)
バッドエンドの最終形として、今まで読んだ中で1番に残っていく作品だと思います。

新版の【ミルク】のような作品がなかったから、この短編集だけで、暗~い底に沈む事ができます。
自分的に、悲しい事があった時に読んではいけない1冊だと思いました。

1

号泣必至。

当時購読してたJUNEに掲載されていました。
その号は今でも保存してあります。
永遠の命を終わらせたい死にたがりの宇宙人との交流と、別れ。
突飛な設定ではありますが切なさは最強です。

0

初期タイトルは『無限夢願』

旧版にも名作が収録されていますよ。


『影法師が泣いている』
個人的にいちおしです。
再録がなさそうなのであらすじを書きます。

主人公である「おじさん」は善良な霊魂。
生きていた頃の名前も記憶も忘れ、いつか成仏することを願いながら守護霊をしています。
そんなある日、洋くん(享年17歳)という名の守護霊と出会ったことで過去を思い出すことに・・・。
生前「おじさん」は独身と偽って洋くんと深い仲になり、妻子があることがバレて修羅場を演じた挙句、なんと彼を殺してしまったのです。
いや~、このネタで1本読みたいですね。
「おじさん」は洋くんから「悔しい、許さない。」と恨まれ、そのため二人がそれぞれ守護する少年達も互いに影響を受けます。
(この少年達の恋愛は私的にはどうだっていいです。)

「おじさん」と再会したことで、怨霊の成れの果ての顔だけの姿となり、一生成仏できずにさまようこととなる洋くん。
そこで彼の本心が「悔しい」のではなく「悲しい」、
「愛する人に殺された」
そのことがただただ悲しかったのだということを知った「おじさん」は、何も分からなくなってし続きまった洋くんを抱きしめ、自分が犯した罪の深さを思い知るのです。

これ切ないですよ。
「おじさん」も洋くんが好きだったから既婚であることが言えなかった。
互いに相手に裏切られたと思って傷付き苦しんだ。
殺人という罪を犯した「おじさん」の方はいずれ成仏できるというのに、被害者である洋くんはもうそれが叶わない。
「悲しい、愛してたのに。」と「おじさん」の名前を呼びながら、涙を流し続ける洋くん。
いったい彼の何がいけなかったというのか。
「おじさん」のことが好きだっただけなのに。


『暗珠』
これまた暗い話です。
強引に手に入れた相手から自殺されるほど恨まれ・・・。
そして大どんでん返し。
JUNE的な結末を迎えます。

3

名作中の名作

ワンパターンな王道小説ばかり読んでるなかで、たまにこういう名作に出会うと、読み終えるのがもったいない気分になって困りますねーw
いろんなブログで、過去のオススメの名作として紹介されていて、読みたかった一品です。読めて良かった。
SFチックな短編が3+1つ入ってます。どれも変わった設定のお話です。
描写は意外と淡々としてて、お涙ちょうだいみたいな書き方はしてないんですが、内容はかなり切なくて、泣きました。

『サミア』
殺して欲しいと望む宇宙人との恋です。
切なさ度100%。
これは絶対に予備知識なしに読むべきと思います。

『いつか地球が海になる日』
切なさ度90%。
表題作よりこっちのほうが好きかも。
トラウマものは食傷ぎみですが、自分を守るために主人公が無意識に作りあげてきた奇妙な殻に、その奇妙さに、泣きました。

『ミルク』
切なさ度20%、可愛い度80%。
萌え的には、この作品が一番キマシタ。
漫画で読みたいな。小椋ムクさんあたりが描いたら、超萌えるんじゃないかと。ハムスターが可愛い。

2

悲しいエイリアンファンタジー

須和先生の書かれる作品は、滑稽さと切なさと内包した独特の作品です。
なかでも、「サミア」は、異星人とのLOVEですから、他の作家さんの追従を許さないでしょう。(笑)異形の狼やヴァンパイアなんてのは結構、BL界にもありますが・・エイリアンとはあまりないと思います。
サミアは、罰である永遠の命を終わらせるために、ひたすら友則を探していたので、友則を見つけたい、手に入れたいと思い続けるその気持ちは、まるで恋心のようで。
友則のことを特別だと言っていたのに、学校に行っている間、父親たちとにこやかに農作業をしている様子を見て、自分だけが特別じゃないんだと、すねる友則。
そんな友則を見てサミアはきらわれたくないからと、学校に行っている間も何も食べず丘の上でじっと友則の帰りを、待っている。
穏やかな死を望むサミアに、いつしか愛情を抱き殺したくないと思う友則。
二人の穏やかな時間があるから、余計に別れがつらいですねええ・・あまりにもあっけない別れなんです。
主人公共々戸惑い、これで良かったんだと自分を納得させるしかない作品です。
名作「サミア」、こんなBLもあったんだと一読ください。
続き

2

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