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表題作onBLUE vol.1

アンソロの為割愛
アンソロの為割愛

その他の収録作品

  • 特集 山中ヒコ
  • 山中ヒコ 「500年の営み」
  • 雲田はるこ 「唇は苦い味」
  • 西つるみ 「そののちは」
  • 秀良子 「宇多川町で待っててよ」
  • えすとえむ 「カルンジャ」
  • アルカリ電子 「つくしヶ原団地、晴れ」
  • 恋煩シビト 「われら青春真っ最中」
  • 麻生ミツ晃 「永遠に、片想い」
  • 柳沢ゆきお 「yulusuna」
  • 明治カナ子 「反芻回路」
  • 河内遥 「カミキリムシ」
  • 河内遥 「7階の女」

あらすじ

表紙/山中ヒコ
カラーピンナップ/河内遙
初回特典/山中ヒコによる描き下ろしペーパーつき


新ボーイズラブコミックアンソロジーの誕生です。
人気作家のいま一番描きたいものが、満載です!
誕生号の巻頭は30pにわたる山中ヒコ大特集!

[特集内容]
■ヨネダコウとの10000字対談
■特別寄稿「山中ヒコと私」(KUJIRA、久世番子、SHOOWA、松本ミーコハウス、三池ろむこ、ヨネダコウ)
■山中ヒコのロングインタビュー
■本人による作品解説…etc.

[執筆陣]
山中ヒコ/雲田はるこ/西つるみ/秀良子/えすとえむ/アルカリ電子/恋煩シビト/麻生ミツ晃/柳沢ゆきお/明治カナ子/河内遙

(出版社より)

作品情報

作品名
onBLUE vol.1
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
ISBN
9784396783013
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

めっちゃ面白い

ここここんなに私好みのお話ばかりが詰まってていいの…?と思いました。
作家を選定された方のセンスが素晴らしい。
完全に大人向けですねぇ。

対談は山中ヒコさんとヨネダコウさん。
普段は雑誌には手を出さないし、作家さんのブログやらツイッターやらをチェックすることもない私なので、対談やインタビューが新鮮で興味深かったです。
こういうの読むと、ああだこうだと好き放題レビューを書いてるだけの自分が恥ずかしくなってくるぜ★

以下好きな作品の感想を。
雲田はるこ
『唇は苦い味』
アホ受けが可愛すぎる。
アナルセックスの直前、目に涙ためて「……ハイ」って返事するとこで萌え死ぬかと思いました。
ただ、攻めがイラッとしてるのもよく分かりますw
安易にくっつけなかったこのラストもいい。

西つるみ
『そののちは』
何度読み返しても、受けの感情が見えない。
見えないのに何度も何度も読み返したくなる。探りたくなる。
たまらなく切ない。

秀良子
『宇田川町で待っててよ』
続き!続き!
まぁここで終わりでもいいけど!
続き!
主人公の漂わせてるキモい雰囲気に萌えます。

アルカリ電子
『つくしヶ原団地、晴れ』
引っ張って引っ張って、最後に主人公が泣く場面で、一緒に泣いてしまいました。

恋煩シビト
『われら青春真っ最中』
これも続きが気になるなァ…。
恋愛も切ないんだけど、無邪気でアホで仲良しだった友達グループが壊れる切なさがたまらない。

麻生ミツ晃
『永遠に、片想い』
このラスト一コマの破壊力はなんですか!?(涙)

明治カナ子
『反芻回路』
受けがさんざんぐるぐるしたあとで、攻めが見せた「よしっ よっし!」のガッツポーズに萌えました。
あのシーンですべてを説明してる。上手すぎでしょ!

河内遥
『カミキリムシ』
後半の展開に鳥肌がたちました。
女性をがっつり絡ませた三角関係です。しかも女性とくっついてます。でも、それこそが主題というか、必要不可欠な話なのですよ。
三者三様の思いが…。

1

ヒコさんとヨネダさんの対談は必見!ヨネダさんの休筆の理由も…?!

ヨネダコウさんと山中ヒコさんの対談が目当て。
お二人の対談はとっても今日も深かった。
同じBL作家さんでもいろいろと違うものなんだなぁと感じました。
私はヨネダコウさんの大ファンなのですが、ヨネダさんのおっしゃっていた「物語って風呂敷をきれいに畳みきらないほうがいい時がある」という言葉がすごく胸に沁みています。
ヨネダさんの作品って、“ハッピーエンド、ちゃんちゃん”…という終わり方じゃないんですよね。
どの作品も含みがあって、何かしら匂わせるような終わり方のように思います。
まだまだ続きがあるんじゃないか…?!と思うような。
それは商業作品よりも同人作品で顕著に表れているような気もしますが。
そういうヨネダさんの作品にすごく惹かれていたので、なるほどなぁと思いました。
ヨネダさんはそういうスタンスでお話を書いておられたんだなぁと。
ヒコさんと、ヨネダさん。お互い自分の漫画論といいますか、BL論といいますか、
確固たるものを持っておられて、それをご自分の口で語られている。
それがもう…すごくすごく骨身に沁みます。
いいですねぇ、作家さん同士の対談って大好き。
お二方とも大好きな作家さんなのですが、お二人で対談されることによってまた新たな顔が見ることができてうれしいです。
そして気になるヨネダさんの休筆の理由も明らかになりました。
“育休”だそうです。
いろんな噂が飛び交っていましたが、理由もわかって一安心。
復帰されるのを心待ちにしています♪

また、「山中ヒコと私」というテーマでヨネダさんはじめ、松本ミーコハウスさん、三池ろむこさん、SHOOWAさんなどがエッセイ?書いておられます!!
こちらも必見ですよ!

そしてそして、対談だけじゃございません。
漫画も山中ヒコさん、雲田はるこさん、恋煩いシビトさんなど豪華ラインナップ!

山中ヒコさんは近未来のお話。
恋人を失って自殺した青年が冷凍保存され数百年後に再び目覚め、恋人に似せて作られたアンドロイドと出会う物語。
もともと恋人同士だった二人の関係がもうめちゃくちゃ切なくって…。
ようやく恋人同士になれた二人に訪れた悲劇。
めちゃくちゃ切ないお話です。
本誌にて連載されるようなので、今後アンドロイドがどのように主人公を癒していくのか(恋に発展するのか?!)楽しみです。
掲載される雑誌が変わっても、やっぱりヒコさんはヒコさんですね!
あぁ~胸がキュンキュンする…!

雲田はるこさんも相変わらず可愛いお話。
借金返済のためにゲイビに出演しようとするリーマンと、ゲイビの政策会社の男。
何も知らないピュアピュアなリーマンをこっちの道に来させないためにとった行動がめちゃくちゃ男前!!
この二人、恋に発展しそうでしない、じれったい関係がもう……!!
続き、読みたいです!
雲田さんの描かれる、カッチリしてそうでいてどこか抜けてる男性と、軽くてバカそうだけど男前な男性。
なんだかアンバランスなように見える魅力がたまらないです…!!

秀良子さんは女装キターーーーー(゚∀゚)ーーーーーーー!!!!!
ここは女装アンソロじゃないですよ?と言いたいくらい、素晴らしい女装!!ありがとうございます!!
萌え…だ!女装は正義!!!
どっちが受攻なんだろう…もちろん女装のカレは受なんだろ??!ハァハァ

恋煩シビトさん。相変わらずどこか病んでる!!wwww
このダークなエロスがたまらないですね~!
好きな相手がいるくせに他の相手と寝ちゃう、しかも好きな相手には別の男と付き合ってると告げる、そんな天邪鬼小悪魔ちゃんがエロい!!
こういう作品はやっぱりシビトさんにしか書けませんよね!!

そしてそして、BL誌には初登場でしょうか?!
河内遙さん~~!!!!
BLともにおい系とも言えない、なんとも不思議なBL未満のお話。
それはやっぱりメインキャラに女性がいるからかな?
微妙な男女男の世界を独特の雰囲気で書きあげています!
なんと今回は2本立て!
1作目のメインキャラの一人が主役となって始まる2作目なのですが、こっちのほうがBL臭が強くって、萌えもあります!!
ゲイの青年がエレベーターで見惚れた女性。その相手はなんと…?!
もうこれは萌える!!続きが読みたいけど、それでもこのラストはよかったです!!
河内遙さん…本格的にBL書いてくれないかなぁ。

新創刊のonBLUE、次回からはどうなるんでしょう。
今回はヨネダさんが掲載されているということで買いましたが、他の作品も素晴らしかったですね。
今後買い続けるかは、作家さん次第ですかね~。

2

おいしいとこ取りです♪

レディコミ「Feel」の詳伝社からBL雑誌が創刊されました!
さすが、後発だけあって、雑誌の造り方を研究されているというか、各社の美味しいとこ取りをして上手く作っているなー!と思います。
まず、Citronで成功している作家インタビュー。
今回は人気作家二人の対談という形で、これある意味二人同時インタビューなんですよ♪
そして本を構成する作家陣。
最近はBL作家さんが普通誌も描いたり、普通誌に描かれているがBLに進出したりと、詳伝社ならではの人脈(?)で上手く作家さんが集められているんですよね。
そして、対象年齢が結構はっきりしているということ。
20~30歳代以上狙いのようで、他誌のようにカワイイ系の作家さんを入れてないっていう所。
最近の流れはエロの少なめの草食系作品が多い中、やはりこれも少なめではあるのですが、草食というよりはサブカル系流れ作品という傾向?
今回の作家陣を見ると、かなり期待できるラインナップでがっちり固められていて、作品自体も読みごたえが充分にあり、満足できる雑誌となっていました。
かなり期待できそうな・・・

今回の見どころは何と言っても山中ヒコさんとヨネダコウさんの対談でしょう!
ヨネダさんが休筆中ということで、動向は気になるところ。
作家さん達がどんな萌えの引き出しを持って、どんな風に作品にとりくんっでいるのか、またそのルーツ、
山中さんが「私はBLのスプーンを咥えて生まれてきた」とおっしゃるように、やはり作家さんというのは特別な存在だなーと、思わずあがめてしまうのですww
対談形式で進むので、どんどんと繰り出される面白さはインタビュアーが効いているインタビューとは違って生き生きして、生の話を聞けたーっていう満足感がありますヨv
ヒコさんと親交のある作家さんの寄稿も、また一見で面白かったです。

作品的には
やっぱり雲田はるこさんが一押しでしょうww
何と言っても今一番輝いている作家さんかもしれません。
いつものほっこり柔らかユルユル~な雰囲気もありながら「野ばら」の中のラストの話のような、ちょっとピリっとスパイスの効いたヘタレダメリーマンの体ほだされゲイ覚醒物語は、大人な雲田さんだな~とまた違う引き出しを見せてもらった感じだし。

えすとえむさんは、今回はトルコが舞台・・・これからしばらくトルコもので行かれるそうですよww

『イケメン君とさえない君』が記憶に新しい秀良子さん、何と女装っ子モノ!
女装っ子っていっても、、、ゴツイですからww

恋煩シビトさん!やっぱりちょっとヤンデレです。
しかもいい~具合にヤンデレているというか、胸に痛いというか、キュンがあるんですよ!
不器用な高校生達・・・
何か、コマ割りが大きくなって人物アップが増えたような・・・見やすいんです!
やはり黒髪受けがたまらん色っぽさ・・・眼鏡が欲しかった(涙、、)

そして河内遥さんですよねー!
元々、匂い系の作品は描かれていましたからBL雑誌への掲載というのは初めてになるんでしょうか?
過去作品『カミキリムシ』を載せ、その微妙な男2人、女1人の三角関係を描写したのち、ゲイになってしまった一人の出会いを『7階の女』で描き下ろしていました。
この作家さんの起用は、詳伝社ならではの出来ることだったのかな?と思いました。

あ、もちろんヒコさんの新作マンガ・・・SFファンタジーも大注目ですね♪
ワンコのアンドロイド・・・大田光って・・・爆笑○題かってww
しかも本物より魅力3割減っていうのがwwww
でも何だか切ないんです!

次号は4月ですかーー!?
そのうち、スケジュールが空けばヤマシタトモコさんあたりも登場するのかな?
期待しております。

2

好感触な創刊号

休筆中のヨネダコウさんが対談されるというので、
そちらが目的だったのですが、
このお2人はチャンネルがパチっと合った感じで、
とても読み応えがありました。
インタビュアーを介さない分、寛いだおしゃべりに近く、
お互いへのコメントや作品、作風への着眼点など、
読み手とは違った視点であるのが本誌の醍醐味ですね。
対談に加え単独インタビューもあり。
作家自身にもきちんと焦点を当てていると感じました。

執筆陣は初読みの方が多かったのですが、
気になったのは
恋煩シビトさん・・・気だるげな表情と細い目の感じが
色気もあって素敵。
 
秀良子さん・・・学校では地味な主人公が、偶然目撃した
女装のクラスメイトにずいっと詰め寄る感じが好きです。
掴まれた手をひっぺがそうとする女装っ子が超かわいい。

河内遥さん・・・絵柄が明るい分、語られない心理が
ぐるぐる渦巻いてるかと思うと怖い。
怖いのにわくわくしてしまいます。

雲田はるこさんの、ちゃらいけど情のある男の魅力は
磨きがかかってますねー。大好きです。

余計な広告が一切ないのが好感を持てます。
次号からもこういうスタンスでいって欲しいな。
楽しみです。

1

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