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表題作ヴァニシング・フォーカス

義兄で若手俳優・篠崎啓斗(19)
元売れっ子モデル・綾瀬イサキ(17)

その他の収録作品

  • 瞳がシャッターを切る瞬間

あらすじ

離婚して去った父の突然の訃報―。
高校生のイサキが訪ねた父の家には、義兄の啓斗がいた。
写真家だった父のモデルをずっと務めていた啓斗。
嫉妬を感じたイサキは息子の権利を主張し、啓斗の家に押しかける。
だが、何かとつっかかるイサキに、啓斗は包みこむような眼差しを向ける。
イサキは次第に苛立ちよりも、甘やかな当惑を感じるようになるが…。
スイート・ロマンス。


作品情報

作品名
ヴァニシング・フォーカス
著者
篁釉以子 
イラスト
楠本こすり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199000911
4.6

(3)

(2)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
14
評価数
3
平均
4.6 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

続編エピソードが見てみたい話

プライド激高の意地っ張り受けが、たまらなく可愛かったです。
業界物好きに、お勧めです。
『綾瀬イサキ』として啓斗に認めさせてから!という決意が男の子らしいです。

義兄で若手俳優・篠崎啓斗(19)包容力ヘタレ攻め×元売れっ子モデル・綾瀬イサキ(17)意地っぱりプライド激高受け
離婚して、一度も自分に父親らしい所を見せてくれなかった父親が亡くなっていた。
激情のまま、父親の篠崎豪の家に行くと、義理の息子になった『keito』篠崎啓斗の写真が飾ってあって、嫉妬を燃やす。
イサキは子役からの脱却に失敗したのに、啓斗は写真のモデルになったことから有名になり、いまでは注目の若手俳優へ。
プライドが高いイサキは、父親を独占していたことだけではなく、そのことに関してもプライドを刺激されて。
いちいちつっかかるイサキに、なぜか優しい啓斗といるのが楽しくなって。

プライドだけがめちゃくちゃ高いイサキの意地っぱり振りが、もうとにかくたまりません。
父親のエピソードをちらっと話すと聞きたそうにしているのに、自分は別にそんなの気にしていないみたいな態度で、そっぽ向いちゃったり。
こういうことをするのが、17歳の可愛い子っていうのが余計に悶える所でした。
啓斗がいくら言っても、義理の息子の存在はイサキが求めてやまなかった父親とともにあって、残された写真が、アルバムが、それを証明していて。
3歳の頃の父かどうかもわからない思い出一つしかなくて、イサキの激情が胸をつきます。
誰にも頼ろうとせずに、自分のプライド一つで甘えずに生きている。プライドの高さは、折り紙つきです。
懐かない猫をそれとなく可愛がるようで、イサキと啓斗とのやりとりも萌えました。

元子役で売れっ子モデルでいまは契約を切られそうなぎりぎりの自分と違って、keitoは輝いていて俳優としてもカメラマンとしても評価されている。
意地を張って素直じゃない態度はイサキにとっては鎧で、本当はなにも持っていないって事を隠していたかった。
ビッグな若手俳優と、売れない自分。
そんな自分では対等になれないからと、並びたてるようにプライドを保てるよう必死に頑張るイサキがよかったです。
普通の人なら何年計画って所を夢中でかけあがっていく姿は痛々しくて、啓斗がそれだけ特別ということを感じました。
自分の庇護で守ろうとする啓斗の意図を越えて、成長するイサキが実によかったです。

エロ:★3 芸能人のようなものなのに、海辺で青姦がお初です。待っていただけによかったですが、芸能人なのでハラハラしました。
総合:★5 満足。プライドが高いだけに現状の自分では満足しない向上心と実行力がよいです。

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