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表題作君の名は夜をゆく花も嵐も

有る理由で下っ端を装い娼館に通う役人・五十嵐直純
金持ちご用達の秘密の男娼館のご新造・くろづは

あらすじ

花魁館で働くくろづはは、見習い仕事しかできず焦る毎日。そんなある日、五十嵐という客と、念願の初仕事をすることになったが・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
君の名は夜をゆく花も嵐も
著者
みろくことこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
君の名は夜満ちる星の吐息
発売日
ISBN
9784344821101
4.1

(18)

(7)

萌々

(6)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
74
評価数
18
平均
4.1 / 5
神率
38.9%

レビュー投稿数4

この本は読み方が二通りあると思うんですよ。

どうせなら二通りの視点で読むと深く読めるんではないでしょうか。

一つはそのままストレートに主人公くろづは。
おぼこぃ少年が五十嵐にやさしぃく、指導していき成長する様をみること。
というか五十嵐さん最初はエチすらしない、勉強教えるだけ。
そしてその伏線が後半生きてくるという。
一冊単位でのきっちりした計算に基づくストーリー立てを愉しむ方法。

でもこの話、もう一つ軸があるのです。
一つ目の愉しみ方くろづはを追いかけるのは話の横軸。
もう一つの時間軸を辿るともっと重く読める。

それは「君の名は夜満ちる星の吐息」といっしょに読む方法。
そうなると話の縦軸は天満。まぁ柳や筝日でもいいでしょうけど天満が一番分かりやすいはず。
彼らの見た目の成長からおそらく2~3年の月日が経過しているのですが、
天満の後輩に対する兄貴分としての接し方や強さ、幸せを願う気持ちや
筝日の場所を守っていくための体を張った動き方は
確実に「君の名は夜満ちる星の吐息」で起こった事件で彼らの先輩(壱星とか)たちから学んできたもの。

「大きくなって・・・」と思いながら見ると実に彼らキレイに見えます。

1

前作の子達の成長も楽しめて二重に美味しい

『君の名は夜満ちる星の吐息』から数年後って感じですね。

天満と筝日の色気がアップー(*´Д`*)
前は可愛かったイメージなのに成長したなぁ。
柳の先輩っぷりが素敵Σd(´∀`*)
くろづは可愛いーめちゃくちゃ可愛かった!
柔和で優しそうな五十嵐さんは黒そうな雰囲気あるし…さすがキャリア←

今回は丸々1冊が五十嵐さん×くろづはなのですよね。
堪能させて頂きました。
絵柄も華やかで綺麗で可愛くて(*ノωノ)

…しっかし、くろづはの父親は最低すぎる。
言動もダメダメだけど、息子の名前間違うとかありえんわ ゴ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ルァ!!

此処を舞台とした話、また描いてくれないかなー。
柳や吉雪(用心棒)がメインの話を読みたいな。
あと、天満とくろづはの身請け後の話も読みたい!

※洲浜の舞台設定については前作『君の名は夜満ちる星の吐息』読んだ方が分かりやすいと思います。

2

こういうショタっ子っていい…(=ω=)♪

男の廓モノ。この設定がすきで手にとりました。予想以上にエロが少なかったけど、予想以上に面白かった!!ミラクル!(`∀´)ノ♪笑

女装させた男の子で、しかも廓モノ…となるとどうしても内面的に女子化してしまうんですが、このくろづはは、まっとーに男の子で、それを最後まで貫くので好感度高かったです!!好奇心旺盛で、負けず嫌い。ちょっと素直すぎるくらいですが、非常にいい子です。変にスレてないとこが危なっかしくて、周りの人間が自然と世話を焼きたくなちゃうのがよくわかります。

色宿の面々も個性豊かで、型にはまったキャラが少ないので新鮮でした。特に、脇キャラなんだけど、とりわけくろづはに目をかけてくれるヨシユキという青年キャラが好きでした。あご髭と着流しが似合う渋めの男です。裏方なのかな…役職はよくわからなかったけど、密かにくろづはに好意を寄せてそうな描写が多く「三角関係…!?」とテンション上がったもんです。でも、野暮なことはせずに最後までくろづはの良き味方に徹していたのも逆にいい。耐え忍ぶ恋(と勝手に思ってる)もステキだわ…w

大人な五十嵐が大事に大事にくろづはを扱うのが胸キュンでした。歳の差、体格差萌えや、ショタっ子を押し倒す征服欲と育てる保護者愛などなど…楽しい要素いっぱいで面白かった~♪
ストーリーも最後にくろづはの見せ場がちゃんと用意されていて、納得いくものでした!強いて言うなら、ラブラブな二人の濡れ場がもっと見たかったことくらい? でも、それなくても十分楽しめたので満足です.。*ヽ(*´∀`*)ノ・.。*

《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成

1

彼の幸せを願う

今回はとある理由で下っ端を装い娼館に通う役人と
金持ちご用達の秘密の男娼館のご新造のお話です。

受様が男娼館に来てから身請けされるまでに
受様の出生にまつわる事情が絡んで進展します。

受様は
病弱な母親を実家に送り返して以来
ろくでなしの父親と二人で
極貧な暮らしをしていました。

しかし、
その父親が任されていた仕事で
下手をして行方をくらませた為に
金持ちご用達の秘密の男娼館に
身を寄せる事になります。

その男娼館の色子達は
女性物の艶やかな和装に身を包み
ダンナ達のお相手をしますが

売れっ子となると客をも選び
学もない受様に出来るのは
その売れっ子の名代くらい。

成り行きとは言え
自分の居場所となった男娼館で
いつまでもお荷物扱いな事に
焦りを覚える受様ですが

身体を売る事がどういう事なのか
まだおボコな受様には
良く判っていないのです(笑)

そんな受様のお相手となるのが
売れっ子花魁目当てで通ってきている
役場の出納係という小役人さんです。

何だかんだと攻様に懐く
受様の様子に先輩花魁は
受様のお披露目を計画します。

と言っても
お披露目は相手を選べないので
二人ともにハッパをかけるのが
目的だったのですが

攻様は受様を気に入っていはいても
まだまだ子供と思っているので
受様に本気で手を出すつもりはなく、

かえって身を売る事が
どういう事かを教える為にと
受様との一夜を許容するのです!!

その結果
あまりに初過ぎる受様は
攻様に気持ちよくされただけ(笑)

落ち込む受様をそのままに
攻様は先輩花魁に受様にはまだ早いと
苦言を呈して立ち去りますが
先輩花魁の一言に苦笑する事に

ここをなんだとお思いで?
第一、旦那でもないお客様には
関係ないことですよ。

はたしてこんな二人の行く末はいかに?!

『君の名は夜満ちる星の吐息』に続く
洲浜シリーズ第2弾となります。

前巻での主役キャラも登場しますが
ご新造の受様中心に進む為
単巻読みでも無問題でっす♪

最初は売られてきた男娼が
出会ったお客様と出逢って恋をして
まとまるまでのお話かなと思いましたが

攻様が目当てにしていた売れっ子さんが
攻様の身分が下っ端どころか
エリート官僚だと思いだした頃から
単なる恋話だけでは終わらない雰囲気に!!

個性的な男娼館の面々に加えて
受様の出生の秘密、
攻様との恋がいい感じに絡まって
最後までハラハラ&ドキドキ♪

男娼館が舞台なので
根が深刻そうなイメージですが
色子さん達の衣装は皆振袖で
すごく華やかに着飾っている上

コマに時々混ざるギャク絵というか
三頭身のゆるキャラっぽい絵が
ほわっとした雰囲気を作っていて
とっても楽しいお話でした♪

カプの組合せがショタ風ですが
そこはみろくさんという事で
見た目だけなら許すしかないかな(笑)

本作は
特定書店で購入すると特製のポスカ、
メイトさんなら描下しペーパー付です。

私はペーパーを貰いましたが
受様がかわゆく新刊のお奨めをしています。
ポスカはカバーイラスト使用みたいです。

また本作は発刊記念で
特製ペーパーの全サ企画も有りますので
コレから買われるという方は
出版社HPのチェックをおススメです。

本作は単刊でも十分読めますが
用心棒の彼や身請け待ちの花魁のお話、
既刊『君の名は夜満ちる星の吐息』を
読んでいるとさらに楽しいかな(笑)

2

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