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表題作官能のエチュード

空間デザイナー 滝川仁・30歳
文具メーカーのトップ営業マン 氷室涼介・30歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

恋人にホテルで、ことの最中に「つまらない」と言われ置き去りにされた氷室涼介は、ふと目にした光景に釘付けになった。向かいのビルの窓際にいる二人の男ーー目隠しをした華奢な青年を抱いている野性的な風貌の男。大胆な行為に驚いたがその奔放さに羨望を覚えた、その時、男と目が合い涼介は慌てて立ち去った。だが一週間後、その男・滝川仁と仕事相手として再会してしまい…!?
.(出版社より)

作品情報

作品名
官能のエチュード
著者
いおかいつき 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861343155
3

(9)

(0)

萌々

(1)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
26
評価数
9
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

エロ追求

大好きないおかセンセ。
大人のエロス全開なのに、くどくなくて、
でもしっかりギュンってくるから大好きです。

自分とは正反対の自信と野生さを持ちながら
相手を気遣うことのできる男を目の当たりにして、強い憧れを抱く主人公。
ドラマチックな出会いと再会から始まる関係でテンポもよく
読みやすいです。

求め合うことを恐れずに楽しんでいる姿勢も割り切った感じで、
裏を返せば遊んでるって事なんだけど、まあ、
それもアリだよね、大人なんだし
とサクサクしつつ、
でもきっちり本物を見極めることができちゃう。
って、ここまでで出来てこそ、
お・と・な・
ですな~と思わせるお話です。

0

タチ×タチ、でもガチンコじゃない

シリーズものでない作品の書き下ろし、久々な感じのいおかさんです。
題名がエロ!って感じなので、レッスンものだなとは思いましたが、それは意外にも予想に反して、清々しい割合とさわやかで誠実な内容にv
それは主人公の氷室が真面目で素直な性格っていうのもあるかもしれません。
主人公の名前「氷室涼介」えっ?京介と間違えちゃった(爆)
全然似てませんよーww
むしろ滝川のほうがそんなイメージかもw
しかもタチ×タチ、大変に面白く読ませていただきました。

氷室は付き合う男みなに「つまらない」=エチ下手 と言われてすぐ振られちゃう。
ちょっと落ち込んだりもするけれど、あまり引きずらなくて見た目もイケてるし仕事もできるし、それなりにやりすごして生活している。
それが、ホテルで男に振られた日、その窓越しに向かいのビルで激しいプレイをしているのを目撃してしまいそのタチの男が、会社のショールーム改装に招かれた空間デザイナーの滝川だったのです。
互いにその時のことをちゃんと覚えていて、飲みに行った席で氷室が酔った勢いで自分のコンプレックスを暴露し、どうも滝川にセックス指南をしろと言ったらしく、それで早速レッスンが始まるのですが・・・

氷室が誠実で真面目なんだけど、ヘタレ。
滝川がレッスンを始めると怖気づいて逃げてしまうし。
でも、そこで自分の新たな欲望に薄々と気づかされるのですが。
とにかく、遊んでそうな滝川がその外見と裏腹に彼もまた誠実で、逃げた氷室にあきらめないで、彼のプライドを気づけ付けないように上手くエスコートして誘導するのがうまい!
氷室が自分を卑下して卑屈になるどころか、素直に滝川を誉めまくり、滝川も気分がよくなっちゃう。
だから、まんまと(?)氷室も滝川といるのが心地よくなっているようで傍目から見ても惹かれていっているな~、意識してるな~っていうのがよくわかるのですが、本人がネコって言う立場を意識からのけようとしているので、滝川とはありえない!って頭では否定している。
でも身体と潜在意識では充分に滝川に欲情してるんですがw
そこが面白いんです。
初めてだし、優しくそれとなく落そうとする滝川の手口はイイ男だと思います。
3Pっていうのは、ある意味充分優しいアリな手口よね。
氷室、かなり恋愛とか性欲というものに鈍感で受け身だったので、強引でもありだったと思うのです。
最後ふんぎりをつけさすのも、滝川が来なかったら、滝川以外にやられちゃってて、また違うストーリー展開があっておもしろかったとも思うんですがw
鬼畜かしら?でも、まあ、収まるところに納まって、
レッスンは上手くいったのではないかしら?

いかにもタチ×2の外見の二人がくっついている姿は自分的に萌えシチュなのですv
さくらさくやさんの絵もそれっぽくて悪くなかったです。

0

攻めだと思ってたのに!?

 恋人にホテルで、Hが「つまらない」といわれ置き去りにされた氷室涼介。
 また、いつもと同じことの繰り返しにつかの間呆然とするも、さして動揺することなく、ホテルを後にしようとした。
 ところが、ふと目にした光景に涼介の目が釘付けになってしまう。
 向かいのビルの窓際にいる二人の男――目隠しをした華奢な青年とそれにのしかかる野生的な風貌の男。
 どう見ても行為の真っ最中だとしか思えない二人の大胆な行為に驚いたがその奔放さに羨望を覚えた瞬間、抱いている男とメが合ってしまう。
 慌てて、涼介はその場を立ち去ったけれど、一週間後、今度はその男・滝川と仕事相手として再会してしまう。

 咄嗟に、知らぬふりをして取り繕ったが、その帰り道、滝沢に待ち伏せされて、滝沢の行きつけのバーに連れ込まれてしまう。
 そこでしたたかに酔っ払った涼介は、自らのコンプレックスである「Hがつまらない」ということを話してしまう。
 そこで、滝沢は涼介にHのコーチをしてやる、とかってでてくれ、あのときにいた青年を呼び出して、涼介に行為の一部始終を見せようとしたけれど、涼介はその行為を見ながら、滝沢に抱かれる自分を想像してしまい、大きく動揺する。

 自分が滝沢に抱かれたいなんて思うはずがない、と必死になって否定する涼介だったが……

 という感じの、攻めだと思っていたら受けだった話。
 真面目な涼介は自分の体格とか、初体験の時の状況から、自分はてっきり抱く側の人間だと思っていたのだが、自分よりがたいもよく、男らしい滝沢に憧れを抱き、ついには自分が抱かれる想像をしてしまい、うろたえる。
 それでもやっぱり認められなくて否定するけれど、最後は滝川以外の男にやられそうになったところを助けられて、結局、観念することに……という感じで。
 涼介は真面目すぎて、割と言われたことに素直に流されちゃうタイプだけど、真面目だから、人前でいちゃいちゃとかできるタイプでもなくて、そこを過去の恋人たちは物足りなく思っちゃうんだけど。
 攻める側の人間かわらしてみたら、そういうイチイチうぶな反応するところがいいんだろうなー……と。
 となるとやっぱり、涼介は攻めより受けなんだろうな、と思いました。
 基本的に、涼介が振られる前の描写はほとんどないので、リバ要素がダメな人も多分、大丈夫だと思います。
 涼介が受けになってから(?)の描写しかほとんどないので。

0

ど真面目男の本質は…

いおか先生と言えば「リロード」シリーズの攻x攻カップル等、男臭い男同士のバチバチ火花散りつつ、という作品世界。
本作はちょっと異色かもしれません。

主人公は一見クールな美形リーマン・涼介。
誰の目にもイケメンなのでお相手は常にいるが、すぐフられてしまう。それは…
よく言えば、真面目で淡白だから。
しかし、今の恋人がズバリと指摘してきた。セックスがつまらない!と。
ホテルに一人置き去りにされた涼介が、隣のビルの窓際で見せつけるようにセックスしていた男同士に目を奪われて。
そのタチの男に仕事相手として再会し…と物語は始まります。
涼介はとても真面目で、そのワイルドな男・滝沢に対して妙な対抗意識は抱かず、男としての純粋な憧れを寄せていきます。
そんな純朴とも言える涼介に、タチとしてのセックスレッスンをしてやる、と持ちかける滝沢ですが、涼介はド真面目でハメも外せず。何より「性への衝動」というものがない。
滝沢は気付くのですよね。
涼介は抱かれる方なのではないか…と。

そう、この物語は「攻め→受けへのポジ変ストーリー」なんです。
滝沢ははじめセフレありの遊び人でしたが、真面目で常識人でクローゼットな涼介に惹かれて、自分も涼介一筋に。
滝沢に抱かれて新しい扉を開けた涼介。ラブいハッピーエンディングで読後感も良し。

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