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表題作身代わりと執着の檻

暴力団二代目でフロント企業の社長 菅原雅顕
組対に左遷させられた警視庁キャリア 新見嘉彦

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

組織犯罪対策部刑事の新見は、大手食品メーカーの三男と偽って、菅原組後継者・雅顕の経営する七尾興産雅顕に潜入することになって……!!

作品情報

作品名
身代わりと執着の檻
著者
バーバラ片桐 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキーノベルズ
発売日
ISBN
9784861231476
3.1

(12)

(0)

萌々

(4)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
36
評価数
12
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

攻めに

正顕が新見の乳首責めするときにおっぱいって言うんだけど、新見が「おっぱいなんて言うな」って怒るのが可愛いかった。

新見が正顕に色々と注文するシーンに萌えました。
「お風呂で綺麗に洗って、シャンプーして、ドライヤーで乾かして、パジャマ着せてから寝かせてくれるかな?」
正顕は文句は言うけど、新見を抱き上げて風呂に連れていきシャンプーをしてます。
その、梨とりこ先生の正顕が上はワイシャツの下はスラックス姿で新見の頭を洗ってるイラストが素敵でした。

乳首責めの多い一冊でした。
二人のキャラは凄く好き。ローズキーの帯に読みごたえたっぷりの◯◯ページって買いあるけど、ページ数よりはもうちょい事件とかあっても良かったのかなって思う。

あと、正顕こそ警察官に向いてると思います。
新見はわがまま妻になれば良いかと思います。

2

攻め様はひょっとして犬志願なんだろうかww

ヤクザの跡取りと警察キャリアで何やら陰謀もあり、題名も大仰なシリアス&ドロドロっかと思えば、その中身は!?
以外にあっさり風味?
これは主人公のキャリア青年が努力型の平凡な男であることと、攻めになる男が自分の親とかに愛着を持っていなくて、受けになる男のほうが大事であるからかもしれないな~と思いました。
とにかく受けの主人公が格好つけしなくて、飄々としているのがある種の魅力なのかもしれません。

両親は高級官僚、兄たちもエリートで、その中にあって3男の主人公・新見だけが凡庸で、警察キャリアになっても上司のミスをかぶせられて左遷され、しかもそこでもお飾りになってしまって重要視されてない、っていうのが、トホホ・・・というか親近感を抱かせますよね。
かといってバカでもなく、努力型の人だからそれなりに、与えられた場所で何とか認めさせたいと頑張ろうとする健気な面も持ち合わせている。
だから、今回この話の中心となった企業買収に絡んだ事件からそこの3男になりすまし、ヤクザのフロント企業にもぐりこむ任務に使命感を持って挑むわけです。

初めて、企業買収に関係あると思われる七尾興産の菅原と新見が出会った時、キスをされて、
七尾興産へもぐりこんだ時も、菅原のマンションに住めと連れて来られて襲われて、それでも新見はへこたれない。
割と自然に受け入れて行ってしまっている姿が潔くて、任務の為と我慢している風でもないので、順応力高いな~この受け!と思わず関心してしまいましたww
逆に合間に何か捜査に役立つものがあるのでは?と探りを入れては律儀に本部に連絡をとっているのに、本部がもう新見の事をお遊びみたいにしか扱ってない、その温度差のギャップに新見がかわいそうになって、菅原の会社に転職すればいいのに、、なんて憐れになってきてしまいましたよ。
でも、彼のそんな働きは、実は菅原の思惑と実に都合良くリンクしていたわけで、それはラストエンドの結末に上手く結び付くのです。
新見視点であれば、それは余りに容易すぎてちょっと拍子抜けの結末でもなきにしもあらずなんですが、そこでまた菅原の方が警察を動かせたという部分に新見かわいそー!!って思わず同情しちゃいました(あちゃー!)
それに、その場面での言葉が「今回の手柄は全部お前につけるように上に言っておいた、これでのんべんだらりとキャリアとして暮らせるはずだ・・・」なんて~~!?
しかもその後、「これから俺はお前のために生きたい、だからずっと側にいてくれ」というプロポーズv
いっしょに暮らしている間も新見を自由にさせて至れり尽くせり、警察においても軽んじられている新見を持ちあげるように依頼したり、あまつさえ、そんな愛の言葉をささやいて、菅原は犬です(爆!)

一体、どこにそんなに惚れちゃったんだろう?
と、不思議でしようがないのですが、菅原が父親を憎む原因となった”江上”という男・・・恋人だったのかな?
新見が江上に似ているというのは外見もそうなんですが、彼を死なせてしまった罪滅ぼしがあるんじゃないか?とか、江上の身代わりで愛していると思っているんじゃないか?とか、邪推が頭をもたげて決定的な好きである理由は薄ぼんやりとして結局よくわからなかったんですよね。
人を好きになるのに、理由はいらないとは言うけれど、そいういうトラウマ絡があると、何か違いってモノが欲しいと思うのは読者ではないかしら?

ま、新見がとてもイイ性格してるし、菅原も忠犬的性格しているし、組み合わせ的にはとっても爽やか(家業の割に)なんで好感度高いんですが、あまりに軽すぎたので読み応えという部分がちょっと薄かったのが残念。
もうあと一歩およばず!と厳しくてすみません。。


3

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